近傍要請メッセージでは、複数のノードに同じユニキャストアドレスが割り当てられていないかを確認することもできます。
近傍不到達検出では、近傍エラーや近傍への送信パスのエラーを検出します。そのためには、近傍に送信されるパケットがその近傍に実際にアクセスして、その IP 層で正しく処理されたかどうかを確認する肯定確認が必要です。近傍不到達検出では、2 つのソースの確認を使用します。可能な場合、上位層のプロトコルでは、接続が送信を処理中である、すなわち先に送信されたデータは正しく配信されたという肯定確認を戻します (たとえば、最も新しい TCP 肯定を受信したなど)。肯定応答が得られない場合、ノードは次のホップからのアクセス確認として、近傍通知を要請するユニキャスト近傍要請メッセージを送信します。不要なネットワークトラフィックを避けるため、検証メッセージはノードがアクティブでパケットを送信中の近傍にだけ送信されます。
上記の一般的な問題以外に、近傍探索では次のような状況にも対応します。
リンク層アドレスの変更 - リンク層アドレスの変更を認識したノードは、小数の (非要請) 近傍通知パケットをすべてのノードにマルチキャストして、無効になったキャッシュリンク層アドレスを更新できる。非要請通知の送信は、性能強化が目的。近傍不到達検出アルゴリズムにより、すべてのノードが確実に新しいアドレスを探索できるが、遅延が多少伸びる
入力負荷調整 - インタフェースを複写したノードでは、同じリンク上の複数のネットワークインタフェース間の入力パケットの複写の負荷調整ができる。このようなノード間では、同じインタフェースに複数のリンク層アドレスが割り当てられる。たとえば、1 つのネットワークドライバで、複数のネットワークインタフェースカードを、複数のリンク層アドレスを持つ 1 つの論理インタフェースとして表現できる
ルーターではソースリンク層アドレスをルーター通知パケットから省略させ、これによって近傍では近傍要請メッセージでルーターのリンク層アドレスを確認することで負荷を調整する。近傍通知メッセージの戻りには、要請元によって異なるリンク層アドレスが組み込まれる
任意キャストアドレス - 任意キャストアドレスでは、等価サービスを提供するノードセットの 1 つを識別し、同じリンクの複数のノードは同じ任意キャストを認識するように設定できる。近傍探索では、ノードが同じ宛先に対する複数の近傍通知を受け取るようノードを設定して任意キャストを処理する。任意キャストアドレスの通知には、すべて取り消しできない通知としてのタグが設定される。これで複数の通知のどれを使用するかを判定する特定の規則が呼び出される
プロキシ通知 - 近傍要請に応答できない宛先アドレスのかわりにパケットを受信するルーターは、取り消し無効の近傍通知を発行できる。現在は、プロキシの使用方法は指定されていないが、オフリンクになった移動ノードをプロキシ通知で処理できる可能性がある。ただし、たとえばこのプロトコルを実装していないノードを処理するといった一般的な機能ではない