Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

DHCP コマンド行ユーティリティ

すべての DHCP 管理機能は、コマンド行ユーティリティを使用しても実行することができます。表 8-2 に、各ユーティリティとその使用目的を示します。表内のコマンド名をクリックすると、各ユーティリティの使用方法を詳しく説明したマニュアルページが表示されます。

表 8-2 DHCP コマンド行ユーティリティ

DHCP コマンドのマニュアルページ 

説明と使用目的 

in.dhcpd(1M)

DHCP サービスデーモン。数個のランタイムオプションの設定を可能にするコマンド行引数を提供する

dhcpconfig(1M)

テキスト形式のメニューシステムを提供するシェルスクリプトで、DHCP サーバーの構成に役立つ。dhcpconfig は、サーバーマシンのネットワークトポロジファイルから情報を収集し、初期構成に役立つ情報を作成する。dhcpconfig は、バックグラウンドで dhtadmpntadm ユーティリティを使用して初期 dhcptab テーブルとネットワークテーブルを作成する

dhtadm(1M)

DHCP クライアント用の設定オプションとマクロの追加、削除、および変更に使用する。このユーティリティを使用するときは dhcptab ファイルを間接的に編集するため、dhcptab ファイルのフォーマットが正しいことが保証される。dhcptab ファイルは直接編集しないようにする

pntadm(1M)

DHCP ネットワークテーブルの管理に使用する。このユーティリティを使用すると、IP アドレスとネットワークを DHCP の管理下に (から) 追加 (削除) したり、指定した IP アドレスのネットワーク構成を変更したり、また DHCP の管理下にある IP アドレスとネットワークについての情報を表示したりできる