Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

ネットワークインタフェースの状態の表示方法

netstat-i オプションは、このコマンドを実行したマシンで構成されているネットワークインタフェースの状態を表示します。

    コマンド行で次のコマンドを入力します。


    % netstat -i
    

次に示すのは、netstat -i による出力結果の例です。


 
Name Mtu  Net/Dest     Address   Ipkts    Ierrs Opkts    Oerrs  Collis  Queue
le0  1500 b5-spd-2f-cm tatra     14093893 8492  10174659 1119   2314178   0
lo0  8232 loopback     localhost 92997622 5442  12451748 0      775125    0

この表示から、各ネットワークについてマシンが送信し受信したとみなしているパケットの数が分かります。たとえば、サーバーについて表示される入力パケットカウント (Ipkts) はクライアントがブートを試みるたびに増加しているのに、出力パケットカウント (Opkts) が変化しないことがあります。これは、サーバーがクライアントからのブート要求パケットを見ているが、それを応答すべきものとして認識していないことを示しています。この原因としては、hosts データベース、ipnodes データベース、または ethers データベース内に誤ったアドレスがあることが考えられます。

逆に、入力パケットカウントが長時間にわたり変化しないとすれば、それは、マシンがパケットをまったく見ていないことを意味します。この原因としては、上記の場合と違って、ハードウェアの問題の可能性が高くなります。