Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

WebNFS アクセスを有効にする方法

リリース 2.6 から採用した機能で、デフォルトでは、NFS のマウントが利用可能なファイルシステムはすべて、WebNFS アクセスも自動的に利用できます。この手順が必要とされるのは、NFS のマウントがまだ許可されていないサーバー上で、NFS の URL を短くするのに有効な公共ファイルハンドルのリセットが必要とされる場合、または -index オプションが必要な場合です。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. WebNFS サービスを使用して、共有する各ファイルシステムのエントリを追加します。

    /etc/dfs/dfstab を編集し、-public オプションを使用して各ファイルシステムについて、エントリを 1 つ追加します。次に示す例の -index タグはオプションです。


    share -F nfs -o ro,public,index=index.html /export/ftp

    すべてのオプションを記載したリストについては、share_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. NFS サービスがサーバー上で動作していることを確認します。

    share コマンドまたは share コマンドのセットを初めて実行する場合、NFS デーモンが動作していないことがあります。その場合、次のコマンドでデーモンを終了し、デーモンを再起動してください。


    # /etc/init.d/nfs.server stop
    # /etc/init.d/nfs.server start
    
  4. ファイルシステムを共有します。

    エントリを /etc/dfs/dfstab に追加したあと、システムをリブートするか、shareall コマンドを使用して、ファイルシステムを共有可能にできます。NFS デーモンが手順 2 で再起動されている場合、このコマンドはスクリプトにより実行されているため、実行する必要はありません。


    # shareall
    
  5. 情報が正しいことを確認します。

    share コマンドを実行し、適切なオプションが表示されていることを確認します。


    # share
    -        /export/share/man   ro   ""
    -        /usr/src     rw=eng   ""
    -        /export/ftp    ro,public,index=index.html  ""