Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

大型ファイル

Solaris 2.6 およびその互換バージョンでは、2G バイトを超えるファイルを扱えます。デフォルトでは、UFS ファイルシステムはこの新機能を活かすために -largefiles オプション付きでマウントされます。以前のリリースでは、2G バイトを超えるファイルは扱えません。具体的な方法については 「NFS サーバー上で大型ファイルを無効にする方法」 を参照してください。

サーバーのファイルシステムが -largefiles オプション付きでマウントされていれば、Solaris 2.6 の NFS クライアントでは何も変更しなくても大型ファイルにアクセスできます。しかし、Solaris 2.6 のコマンドすべてで大型ファイルが扱えるわけではありません。大型ファイルを処理可能なコマンドのリストは、largefile(5) を参照してください。大型ファイル用機能拡張を備えた NFS バージョン 3 プロトコルをサポートしていないクライアントは、大型ファイルには一切アクセスできません。Solaris 2.5 クライアントでは、NFS バージョン 3 プロトコルを使用することはできますが、大型ファイルを扱う機能は含まれていません。