このフィールドは、デバイスが確立するリンクの種類を記述します。このフィールドには次のセクションに示すキーワードのいずれかを入れることができます。
キーワード Direct は、主として cu 接続用のエントリ内で使用されます。このキーワードは、このリンクが他のコンピュータまたはポートセレクタへの直接リンクであることを示します。cu の -l オプションで参照したい各回線について、それぞれ独立したエントリを作成する必要があります。
キーワード ACU は、(cu、UUCP、または PPP を介した) リモートコンピュータへのリンクを、モデムを介して確立することを示します。このモデムは、直接ローカルコンピュータに接続しているものでも、ポートセレクタを介して間接的に接続しているものでもかまいません。
これは、ポートセレクタの名前で置き換えるものとして、Type フィールド内で使用される変数です。ポートセレクタは、ネットワークに接続されたデバイスで、呼び出し側モデムの名前を要求し、アクセスを許可します。/etc/uucp/Dialers ファイルに入っている呼び出しスクリプトは、micom ポートセレクタと develcon ポートセレクタについてのものだけです。ユーザーは、Dialers ファイルに独自のポートセレクタエントリを追加できます (詳細は、「UCCP /etc/uucp/Dialers ファイル」を参照してください)。
Type フィールド内のこの変数は、特定のマシンの名前で置き換えられます。これは、リンクがこのマシンへの直接リンクであることを示します。この命名スキーマは、この Devices エントリ内の行と、コンピュータ Sys-Name についての /etc/uucp/Systems ファイルエントリを対応付けるために使用されます。
例 27-5 は、/etc/uucp/Devices のフィールドと、/etc/uucp/Systems のフィールドの対応を示しています。各列の見出しは Devices ファイルに対応するものです。
フィールドの書体を変えて示したように、Devices ファイルの Type フィールドで使用されているキーワードは、Systems ファイルエントリの 3 番目のフィールドと突き合わされます。Devices ファイルの Type フィールドには ACUEC というエントリが入っており、これは自動呼び出し装置、つまりこの例では V.32bis モデムを示しています。この値は、Systems ファイルの 3 番目のフィールドと突き合わされます。このフィールドにも ACUEC というエントリが入っています (詳細は、「UUCP /etc/uucp/Systems ファイル」を参照してください)。
File Name Type Line Line2 Class Dialer-Token-Pairs Devices ACUEC cua/a - 38400 usrv32bis-ec System nubian Any ACUEC 38400 9998888 "" ¥d¥d¥r¥n¥c-ogin-¥r¥n¥c-ogin....... |