このメッセージは、コンソールにメッセージを出力し、それらを /var/adm/messages に記録する機能である syslog(1M) によって表示されます。syslog(1M) は、ログのサイズを減らし、バッファーの使用率を最小にするため、20 秒以内に同じメッセージが出現した場合は、2 回目以降のメッセージを破棄した上で出現回数とともにこのメッセージを出力します。
このメッセージの直前を調べて、どのメッセージが複数回出現したか判断します。次に、その複数回出現したメッセージを検討して、適切な対策を行います。反復ログに「su ... failed」などのエントリが現れている場合は、セキュリティ侵害の可能性も考えてみてください。
Netscape enterprise server 2.0 で、デーモンから次のエラーメッセージを受け取ります。
late initialization error
start up failure no such file or directory
system will not connect to port 80
これは、他のユーザーが、httpd ユーザーの UID を、/etc/passwd で変更したことによるファイルのアクセス権の問題です。
/etc/passwd の UID を正しい UID に変更します。
アプリケーションが頻繁に失敗するようになり、エラー「ld.so.1 fatal: can't set protection on segment」が表示されます。障害は不規則に発生します。
このエラーは、システムのほとんどのスワップ空間を使用する問題のあるアプリケーションを実行したことが原因で発生します。他のアプリケーションが不規則に処理に失敗するのは、実行のためのスワップ空間が不十分であるためです。ld.so.1 のエラーは、保護を設定するセグメントがないために発生します。
このメッセージは Solaris 2.5.1 より前のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 以降のリリースでは生成されません。
原因の詳細については、「ld.so.1: string: fatal: string: open failed: No such file or directory」を参照してください。原因は同じです。
解決方法については、「ld.so.1: string: fatal: string: open failed: No such file or directory」を参照してください。解決方法は同じです。
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
このメッセージは Solaris 2.5.1 およびそれ以降のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 より前のリリースでは生成されません。
このメッセージは、最初のコロンの後に指定されたプログラムの実行時に、実行時リンカー ld.so.1(1) が、3 番目のコロンの後に指定された共用オブジェクトを発見できなかったことを示します (共用オブジェクトは、ダイナミックリンクライブラリと呼ばれることもあります)。
回避方法としては、環境変数 LD_LIBRARY_PATH を該当する共用オブジェクトが含まれるように設定します。たとえば次のようにします。
/usr/dt/lib:/usr/openwin/lib |
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
このメッセージは Solaris 2.5.1 より後のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 およびそれ以前のリリースでは生成されません。
実行時リンカー ld.so.1(1) からのこのメッセージは、最初のコロンの後に示されたアプリケーションの実行時に、再配置のために指定されたシンボルを発見できなかったことを示します。メッセージには、シンボルの参照先のファイルも表示されます。これは重大なエラーであるため、アプリケーションは終了します。
該当するアプリケーションで ldd -d コマンドを実行し、共用オブジェクトの依存関係および発見できなかったシンボルを表示します。このシンボルが入っているはずのシステムの共用オブジェクトは、旧バージョンの可能性があります。ライブラリのベンダまたは作成者に更新してもらうよう要請してください。
このエラーは、アプリケーションを初めて起動したときに必ず発生するわけではありません。アプリケーションの通常の使用時に未定義のシンボルを参照することがほとんどなければ、発生するまでに数か月かかることもあります。
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
このメッセージは Solaris 2.5.1 およびそれ以前のリリースで表示されます。Solaris 2.5.1 より後のリリースでは生成されません。
「ld.so.1: string: fatal: relocation error: string: string: referenced symbol not found」を参照してください。原因は同じです。
解決方法については、「ld.so.1: string: fatal: relocation error: string: string: referenced symbol not found」を参照してください。解決方法は同じです。
このエラーは、最初にアプリケーションをアクティブにするときに必ず発生するとは限りません。アプリケーションを通常の方法で使用している間に未定義シンボルを参照することがほとんどなければ、何か月もこのエラーが発生しないこともあります。
リンカーの詳細については、『リンカーとライブラリ』を参照してください。
このメッセージは、ネットワークインタフェースが CPU のメインメモリーからのアクセスタイムアウトを検出したことを示します。システムの過負荷の可能性が高いです。
システムが他のプロセスのためにビジー状態になっている場合は、このエラーが頻繁に発生する可能性があります。アプリケーションを終了するか、または一部のプロセスを強制終了して、システムの過負荷を減らしてください。
DVMATM 転送用のバスを確保しようとしているときに、Lance Ethernet チップが時間切れになりました。ネットワークアプリケーションの大部分は転送が行われるまで待機するため、通常、データが失われることはありません。ただし、時間切れがあまりに多いと、データ転送が失敗する可能性があります。
Lance Ethernet チップの詳細は、le(7D) のマニュアルページを参照してください。
システムがネットワークにアクセスしようとしたときに、マシンがスタンドアロンで、Ethernet ポートに接続されていない場合は、このエラーが発生します。Ethernet ケーブルが接続されている場合、このメッセージは、マシンの NVRAM 設定と Ethernet のハブ設定が一致していないときに表示されることがあります。
このメッセージが何度も表示される場合は、作業をローカルディスクに保存してください。
マシンをネットワークシステムとして構成する場合は、ツイストペア J45 コネクタを使用して Ethernet に接続しなければなりません。
Ethernet ケーブルが接続されている場合は、Ethernet ハブが リンクの完全性テストを実行するかどうかを調べます。次にスーパーユーザーになってマシンの NVRAM を調べ、必要に応じて設定します。ハブのリンクの完全性テストが使用不可になっている場合は、この変数を false に設定します。
# eeprom | grep tpe tpe-link-test?=true # eeprom 'tpe-link-test?=false' |
システムがネットワークにアクセスしようとしたときに、マシンがスタンドアロンで、Ethernet ポートに接続されていない場合は、このエラーが発生します。
このメッセージが何度も表示される場合は、作業をローカルディスクに保存してください。
マシンをネットワークシステムとして構成する場合は、(ご使用の Ethernet ケーブルの種類に応じて) ツイストペア J45 コネクタまたは thicknet 10Base-T コネクタを使用して、Ethernet に接続しなければなりません。
旧型のワークステーションには、ツイストペア Ethernet ではなく、背面で thicknet ケーブルに接続されているものがあります。その場合は、各ケーブル間でタイプを変換するため、ツイストペアトランシーバに thicknet ケーブルで接続する必要があります。
このエラーは SS20 で発生しました。
リンクする静的共用ライブラリを必要とする a.out(4) を exec(2) により実行しようとしてこのエラーが発生しました。また、a.out(4) の .lib セクションにエラーのあるデータがありました。exec(2) は、.lib セクションを見てどの静的共用ライブラリが必要かを判断します。この場合、a.out(4) が破壊されている可能性があります。
このエラーの記号名は、ELIBSCN、errno=85 です。
フェーズ 4 の間に、fsck(1M) が、指定されたファイルに関する i ノードのリンクカウントが間違っていると判断し、指定値を調整するかどうかを聞いてきました。
通常は、この質問に「YES」と答えても、ファイルシステムに悪影響を与えることはありません。
fsck(1M) の詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの完全性チェックに関する節を参照してください。
このエラーは、リモートマシンへの接続が切断されたときに発生します。遠隔手続き呼び出しが中断されたときなどです。
このエラーの記号名は、ENOLINK、errno=67 です。
このエラーメッセージは、別製品の PC 互換アプリケーションである LifelineTM Mail によって表示されます。
おそらくパスワードなしでユーザーアカウントをセットアップしたと思われます。
この問題を解決するには、そのユーザーにパスワードを割り当てます。
/dev が読み取り専用のファイルシステム上にあるため、ブート時のデバイス再構成の間に、システムがフレームバッファーにリンクできません。
/dev/fb が、cgsix(7D) または tcx(7D) などのハードウェアフレームバッファーへのシンボリックリンクであることを確認します。また、/dev を含むファイルシステムが読み取り/書き込み用にマウントされていることを確認します。
このロックデーモンメッセージは、通常、NIS の hosts.byname マップと hosts.byaddr マップが同期していないことを示します。
マップが同期するまで少し待ちます。同期しない場合は、同期させるための手順を実行してください。
NIS データの更新については、『NIS+ と FNS の管理』の NIS マップに関する節を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用する場合は、「hosts.byaddr」と入力して、検索文字列として使用します。
Firewall-1 ログにこのメッセージがあります。ログファイルのどれかがダメージを受けるとこのメッセージがログされます。一般には、停電かシステムを乱暴に再起動したのが原因です。
次の解決法を試してください。
# fwstop # rename fw.log, fw.alog, fw.vlog # fwstart |
login(1) プログラムからのこのメッセージは、ログイン名とパスワードの組み合わせが不正であることを示します。間違っているのがログイン名とパスワードのいずれであるか、または両方であるのかを判断する方法はありません。ftp(1)、rexecd(1M)、sulogin(1M)、uucp(1C) などの他のプログラムでも、同様の状態のときにこのエラーが発生します。
ローカルシステム上の /etc/passwd ファイルと NIS または NIS+ の passwd マップを調べて、このユーザー用のエントリがあるかどうかを確認します。ユーザーが単にパスワードを忘れただけの場合は、su(1M) を実行し、passwd(1) username コマンドによって新しいパスワードを設定します。NIS+ の passwd マップはこのコマンドで自動的に更新されますが、NIS についてはシステム管理者が passwd マップを更新する必要があります。
Login incorrect の問題は、旧バージョンの NIS でユーザーが 8 文字を超えるユーザー名を使用した場合にも発生することがあります。その場合は、NIS パスワードファイルを編集し、ユーザー名を 8 文字以下に変更してから、NIS passwd マップを作成し直します。
正しいパスワードが分かっているにもかかわらず、システムにルートとしてログインできない場合は、/etc/passwd ファイルが損傷している可能性があります。通常のユーザーとしてログインし、su(1M) でルートになります。
これでうまくいかない場合は、su: No shell メッセージを参照し、記載されている指示に従ってください。ただし、デフォルトのシェルを変更する代わりに、/etc/shadow のパスワードフィールドを空白にします。
プリントサーバー上で待ち行列が大きくなり続けていますが、プリンタからの出力がありません。プリンタデーモンがハングしています。
ハングした印刷待ち行列をフラッシュする簡単な手順を示します。
ログインするか、またはユーザーを root に切り替えます。
reject(1M) printername コマンドを発行して、他のユーザーがプリンタにジョブを送信できないようにします。
プリンタの電源を切ります。
アクティブなジョブがハングの原因と思われる場合は、cancel(1) jobnumber コマンドを使用して印刷待ち行列からそのジョブを削除してから、その印刷ジョブを待ち行列に入れ直すように、ジョブ所有者に依頼します。
/usr/lib/lpshut コマンドを使用して印刷待ち行列をシャットダウンします。
ロックファイル /var/spool/lp/SCHEDLOCK と一時ファイル /var/spool/lp/tmp/*/* を削除します。
プリンタの電源を入れます。
/usr/lib/lpsched コマンドを使用して印刷待ち行列を再起動します。
印刷待ち行列の詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。AnswerBook のオンラインマニュアルを使用している場合は、「print server」と入力して検索文字列として使用します。