Solaris ネーミングの管理

cred テーブルの詳細

主体の資格情報は「cred テーブル」に格納されています。cred テーブルは NIS+ が標準で持つ 16 のテーブルの 1 つです。各ドメインに cred テーブルが 1 つあり、そのドメインに属しているクライアントワークステーションとログインを許されたクライアントユーザー (そのドメインの主体) の資格情報が格納されています。cred テーブルはそれらドメインの org_dir サブディレクトリにあります。


注意 - 注意 -

cred テーブルをリンクしないでください。各 org_dir ディレクトリはそれ自身の cred テーブルを持つ必要があります。他の org_dircred テーブルとのリンクも使用しません。


ドメイン内のすべてのマシンにログインできるユーザーすべての LOCAL 資格情報が cred テーブルに格納されています。cred テーブルにはまた、ホームドメインとしてとしてドメインを持っているユーザーの DES 資格情報も格納されています。

cred テーブルの内容は niscat コマンドを使って見ることができます。第 14 章「NIS+ テーブルの管理」を参照してください。

表 7-3 に示すように、cred テーブルには 5 つの列があります。

表 7-3 cred テーブルの資格情報
 

NIS+主体名 

認証の種類 

認証名 

公開データ 

非公開データ 

列名 

cname

auth_type

auth_name

public_data

private_data

ユーザー 

完全主体名 

LOCAL 

UID 

GID list 

 

マシン 

完全主体名 

DES 

Secure RPCネット名 

公開鍵 

暗号化された非公開鍵 

2 列目の認証の種類で他の 4 列の値の種類を判定します。