アクセス権を読み取るには niscat コマンドを使用します。
niscat -o objectname |
アクセス権を読み取るオブジェクト名を指定します。
このコマンドは、NIS+ オブジェクトに関する次の情報を返します。
「所有者」
所有権を持っている NIS+ 主体。通常はオブジェクトを作成した人ですが、元の所有者が所有権を渡した場合もある
「グループ」
オブジェクトの NIS+ 主体
「未認証クラスのアクセス権」
認証された (有効な DES 資格を提示した) か否かにかかわらず、全員が持つ権限
「所有者クラスのアクセス権」
オブジェクトの所有者に付与されたアクセス権
「グループクラスのアクセス権」
「その他クラスのアクセス権」
認証された NIS+ 主体全てに付与されたアクセス権
4 つの承認クラスのアクセス権は、次のように 16 文字の文字列で表示されます。
r---rmcdr---r--- |
各文字がアクセス権の種類を表します。
r は読み取り権
m は変更権
d は削除権
c は作成権
- はアクセス権のないことを表す
先頭の 4 文字は未認証に、次の 4 文字は所有者に、その次の 4 文字はグループに、そして最後の 4 文字はその他に、それぞれ与えられたアクセス権を表します。
UNIX ファイルシステムとは異なり、先頭のアクセス権は未認証用であり、所有者用ではありません。