この項では、FNS ポリシーに従う名前の例を示します。これらのポリシーについては、表 22-2 を参照してください。
組織名、サイト名、ユーザー名、ホスト名、ファイル名、サービス名 (calendar や printer など) の名前は、例として使用されています。これらの名前は、FNS ポリシーでは指定されません。
組織の名前空間 (_orgunit、orgunit、または org) に関連付けることのできる名前空間は、user、host、service、fs、と site です。
以下に例を示します。
orgunit/doc.com/site/videoconf.bldg-5 では、組織 doc.com に関連するサイトの建物 5 にある会議室 videoconf がネーミングされる (orgunit に別名 org を使用して、org/doc.com/site/videoconf.bldg-5 を作成することもできる)
orgunit/doc.com/user/mjones では、組織 doc.com のユーザー mjones がネーミングされる
orgunit/doc.com/host/smptserver1 では、組織 doc.com に所属するマシン smptserver1 がネーミングされる
orgunit/doc.com/fs/staff/agenda9604/ では、組織 doc.com に所属するファイル staff/agenda9604 がネーミングされる
orgunit/doc.com/service/calendar では、組織 doc.com の calendar サービスがネーミングされます。ここでは、組織の会議スケジュールを管理する
user の名前空間に関連付けることができる名前空間は、service および fs です。
user/helga/service/calendar では、helga という名前のユーザーの calendar サービスがネーミングされる
user/helga/fs/tasklist では、ユーザー helga のホームディレクトリにあるファイル tasklist がネーミングされる
hosts の名前空間に関連付けることができる名前空間は、service および fs です。
host/mailhop/service/mailbox では、マシン mailhop と関連する mailbox サービスがネーミングされる
host/mailhop/fs/pub/saf/archives.96 では、マシン mailhop によってエクスポートされたファイルシステムのルートディレクトリにあるディレクトリ pub/saf/archives.96 がネーミングされる
sites の名前空間に関連付けることができる名前空間は、service および fs です。
site/bldg-7.alameda/service/printer/speedy では、bldg-7.alameda サイトにあるプリンタ speedy がネーミングされる
site/alameda/fs/usr/dist では、alameda サイトで使用可能なファイルディレクトリ usr/dist がネーミングされる
ファイル (fs) またはサービス (service) の名前空間に関連付けることができる名前空間はありません。たとえば、/services/calendar/orgunit/doc.com などの名前は作成できません。つまり、ファイルまたはサービスの名前空間に関連付けた複合名は作成できません。もちろん、/user/esperanza/service/calendar のように、他の名前空間に関連付けてファイル名またはサービス名を作成することは可能です。