Solaris ネーミングの設定と構成

非インターネットルートマスターの設定

インターネットに接続されているネットワークの場合、ルートドメインサーバーがルートドメインのインターネットサイト上に置かれることになります。この場合は、キャッシュファイルにそのサイトの IP アドレスを書き込むだけで済みます。「インターネット named.ca ファイル 」を参照してください。

ネットワークに接続されていないネットワークの場合、ローカルネットワーク上のルートレベルドメインに主および副のネームサーバーを設定する必要があります。これにより、ネットワーク内のすべてのドメインで一貫性のある正規のサーバーを持つことができます。さもないと、いずれのマシンも照会を処理することができません。

たとえば、private という名前の非インターネットドメインで ourroot というマシンをルートサーバーとして指定する場合を想定します。ourroot マシンの IP アドレスが 192.1.1.10 だとすると、次のような手順を踏むことになります。

  1. ルートサーバーを指し示す named.ca ファイルを主マスターサーバー上に作成します。

    次のように入力します。


    ourroot.private.  999999  A  192.1.1.10

    named.ca ファイルには、内部のドメインとサブドメイン用の個別の NS レコードと、サーバー用の個別の A レコードが必要です。詳細は、「非インターネットルートマスターの設定」を参照してください。

  2. ネットワーク上のすべての DNS ネームサーバーのブートファイルに、ルートドメインのキャッシュリソースレコードを追加します。

    次のように入力します (詳細は、「構成ファイル」を参照)。


    cache     .    named.ca 

  3. ルートサーバーのブートファイルから、ルートドメインのキャッシュリソースレコードを削除します。

    つまり、ourroot のブートファイルから cache.named.ca 行を削除します。

  4. ルートサーバーのブートファイルに、ルートドメインの primary 行を追加します。

    たとえば、ourroot のブートファイルに次の行を追加します。


    primary    .  ourroot.private


    注意 - 注意 -

    設定後、インターネットに接続することにした場合は、すべてのサーバーの named.ca ファイルを最新のインターネットファイルに置き換え、それまでルートサーバーだったマシンのブートファイルで、primary . rootserver 行を cache . named.ca 行に書き換える必要があります。