Solaris 移行ガイド

TCP/IP の変更

TCP/IP のユーザインタフェースは既存の Solaris ソフトウェアと実質的には同じですが、NIS+ マップの管理が Admintool を通して処理されます。これは、SunOS リリース 4 と従来の AT&T SVR4 とは異なります。

Admintool によって管理される NIS+ マップには、以下のものが含まれます。

SunOS 5.7 の TCP/IP 機能を設定するに当たっては、『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。

また、Solaris 7 ソフトウェアには一般的な traceroute ユーティリティが同梱されています。このユーティリティを使用して、インターネットホストまでの IP パケットの経路を追跡します。traceroute ユーティリティが特に役立つのは、経路の設定や経路指定パスの誤りを判別するときです。

TCP と SACK

TCP 選択肯定応答 (TCP SACK) は、RFC 2018 に記述されたサポートを提供します。これによって、特に衛星リンクまたは大陸間リンクを介して TCP ラージウィンドウ (RFC 1323) を使うアプリケーションで、情報の流れの混雑およびパケット欠落に関連する問題が解決されます。