Solaris 移行ガイド (追補)

メールの使用

SunOS リリース 5 環境で以前に行われた変更に関する情報は、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。

Solaris 8 オペレーティング環境では、sendmail 8.10 に新しいオプションの MaxHeaderLength が組み込まれています。これは作成されたメッセージの全ヘッダー行の長さの合計を限定し、それによりサービス拒否発生を防止します。ローカルメール転送プロトコル、RFC2033 を実装する mail.local の新バージョンも組み込まれました。この変更により、あるエラーが発生した場合にすべての受信者にメッセージを再送する代わりに、メッセージを受け取らなかった受信者を再度待ち行列に入れることが可能となりました。/etc/default/sendmail と呼ばれる新しいファイルは、sendmail と合わせて起動させるオプションを格納するために使用できるので、アップグレードの間オプションに影響を与えないようにすることが可能です。さらに、smrsh と呼ばれる新しいユーティリティは、 sendmail|program 構文を使って動作させることができ、コマンドの数を減らすことによって安全性を向上させます。

詳細および最新情報については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の「メールサービスについてのトピック」を参照してください。