さまざまな国の言語をサポートするため、Solaris オペレーティングシステムの中には複数の環境が存在します。これらの国ごとの環境は、ロケールと呼ばれます。ロケールは、言語、その文字、フォント、データの入力と書式に使われる慣習を考慮します。
ロケールは、ユーザーの地域の言語および文化的慣習に応じて、実行時にプログラムの動作を定義します。システム全体を通して、ロケールは次のことに影響します。
テキストデータのエンコーディングと処理
リソースファイルやテキストの値の言語とエンコーディングの識別
テキスト文字列の描画と配置
クライアント間のテキスト通信に使用されるテキストの交換
クライアント間のテキスト通信のエンコーディングとデコーディング
入力方式 (すなわち生成されるコードセット) の選択とテキストデータの処理
文化的に固有のフォントとアイコンのファイル
アクションとファイルタイプ
ユーザーインタフェース定義 (UID) ファイル
日付と時間の書式
数値形式
通貨形式
照合順序
通知と診断のメッセージと対話型応答の形式
Solaris 8 のすべてのロケールパッケージは 2 種類のカテゴリに分類されます。第 1 のカテゴリは部分ロケールで、そのロケールを有効にするものです。システムにインストールされた部分ロケールを使うと、目標のロケール上でアプリケーションを実行できます。一方、Solaris からの OS/GUI のメッセージは英語です。すべての部分ロケールパッケージは、Solaris OS CD 上で使用できます。
第 2 のカテゴリは、完全ロケールパッケージです。これらのパッケージには、ソフトウェアメッセージやオンラインヘルプファイルの翻訳、オプションフォント、言語固有の機能が含まれています。完全ロケールパッケージには、9 種類の言語機能が完全セットで用意されています。
ドイツ語
フランス語
スペイン語
スウェーデン語
イタリア語
日本語
韓国語
簡体字中国語
繁体字中国語
完全ロケールパッケージは、LANGUAGES CD により提供されます。完全ロケールを機能させるためには、部分ロケールパッケージ (ロケールを有効にするもの) をインストールする必要があります。
部分ロケールは、OS CD-ROM のインストール手順の冒頭で選択されます。完全ロケールは、インストール手順の冒頭でのロケールの選択に従って、LANGUAGES CD-ROM から自動的にインストールされます。
ロケールの配布については、以下の表に示します。
表 3-1 Solaris 8 インストール用 CD-ROM
ディスク |
内容 |
---|---|
Solaris OS CD-ROM |
Solaris 8 オペレーティングシステム すべての部分ロケール |
LANGUAGES CD-ROM |
9 種類の言語に関するメッセージ翻訳 ロケール固有のユーティリティ |
すでに説明したように、ロケールには部分ロケールが含まれています。これらは、主となる言語のコアロケールに基づいています。たとえば fr_CA.ISO8859-1 (フランス系カナダ語) は、fr_FR.ISO8859-1 (フランス語) のロケールに基づいています。これらの部分ロケールは、その親ロケール (fr_CA 用のフランス語) へ配信されたメッセージを利用します。ロケールが完全に地域対応していないと、英語のメッセージしか入っていない場合があります。
OS ロケール層によって、アプリケーションの実行時に OS システムのインタフェースに差し込まれる基本的なロケールデータベースと機能が実現します。アプリケーションは、第 2 章で説明した標準的な API を使ってこれらの OS ロケールのモジュールにアクセスします。
X11 ロケール層によって、X11 アプリケーションがローカルのテキスト入力と表示ができるように、X 入力方式と X 出力方式へのインタフェースを実現します。アプリケーションがさまざまな言語の文字を表示できるように各種のフォントが用意されています。
CDE/Motif は、X11 ウィンドウシステムの上に構築されています。したがって、CDE/Motif は、X11 API を使って X11 ロケールの機能を使用できます。目標のロケール内部でデスクトップを機能させるため、Solaris の地域対応には、CDE アプリケーションに関するさまざまなロケール固有の設定があります。
メッセージ翻訳とオンラインヘルプの内容は、次の図で示すさまざまな層を通して提供されます。
Solaris 8 の基本 (英語版) 製品によって、単純な ASCII のサポート、ラテン/ヨーロッパ言語のサポート、アジアの複数バイト言語のサポート、アラビア/ヘブライ語の双方向のサポートのような複数のレベルでスクリプトに対応できます。
X/Open 仕様で定義されたインタフェースは、次のタイプのスクリプトも含め、言語と地域の大きなセットをサポートできます。
スクリプト |
説明 |
---|---|
ラテン言語 |
アメリカ、東 / 西ヨーロッパ、トルコ |
ギリシャ |
ギリシャ語 |
東アジア |
日本語、韓国語、中国語 |
インド語 |
タイ語 |
双方向 |
アラビア語とヘブライ語 |
キリル文字 |
ロシア語 |
Solaris 8 の基本製品には、複数バイトロケールも含めてすべての部分ロケールが含まれており、英語のユーザーインタフェースを使いながら、目標言語によるテキストの入力、表示、および印刷が行えます。
Solaris 8 の多国語版製品は、Solaris の基本製品のスーパーセットです。この製品には 9 種類の言語翻訳 (ユーザーインタフェースとマニュアル) および、BCP サポート、オプションのフォント、オプションのユーティリティなどのいくつかの追加ソフトウェアを含む LANGUAGES CD が追加されています。
英語のUnicode ロケール (en_US.UTF-8) はデフォルトでインストールされますが、その他のロケールは Solaris のインストールプロセス中に install locale として選択されると、インストールされます。また、UTF-8 ロケールはすべての言語のフォントが必要なので、すべての言語をサポートする基本フォントもデフォルトでインストールされます。
File System Safe Universal Transformation Format (または UTF-8) は、X/Open が Unicode の複数バイト表示として定義したエンコーディングです。UTF-8 には、Solaris のロケールについてヨーロッパとアジアの言語に対する伝統的なシングルバイトと複数バイトのロケール用のほとんどすべての文字が含まれています。
サポートする地域に応じて、追加のロケールサポートがパッケージされます。Solaris のインストールプロセス中に、サポートが必要な地域の選択を求められます。インストール終了後に利用できるロケールのサポートは、この段階での選択によって決まります。
次の表は、Solaris 8 環境がサポートするすべてのロケールを一覧表示したものです。ロケール名は、国際命名規格と一致するように、Solaris 7 環境から更新されました。
また、これらのロケールはすべて、Solaris 8 の基本リリースでも表示されています。
表 3-2 アジア
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
ja |
日本語 |
日本 |
eucJP |
日本語 (EUC) |
|
|
|
|
JISX0201-1976 |
|
|
|
|
JISX0208-1990 |
|
|
|
|
JISX0212-1990 |
ja_JP.PCK |
日本語 |
日本 |
PCK |
日本語 (PC kanji) |
|
|
|
|
JISX0201-1976 |
|
|
|
|
JISX0208-1990 |
ja_JP.UTF-8 |
日本語 |
日本 |
UTF-8 |
日本語 (UTF-8) Unicode 3.0 |
ko |
韓国語 |
韓国 |
5601 |
韓国語 (EUC) KSC 5601-1987 |
ko.UTF-8 |
韓国語 |
韓国 |
UTF-8 |
韓国語 (UTF-8) KSC Unicode 3.0 |
th |
英語 |
タイ |
TIS620.2533 |
タイ TIS620.2533 |
zh |
簡体字中国語 |
PRC |
gb2312 |
簡体字中国語 (EUC) GB2312-1980 |
zh.GBK |
簡体字中国語 |
PRC |
GBK |
簡体字中国語 (GBK) GBK |
zh.UTF-8 |
簡体字中国語 |
PRC |
UTF-8 |
簡体字中国語 (UTF-8) Unicode 3.0 |
zh_TW |
繁体字中国語 |
台湾 |
cns11643 |
繁体字中国語 (EUC) CNS 11643-1992 |
zh_TW.BIG5 |
繁体字中国語 |
台湾
|
BIG5 |
繁体字中国語 (BIG5) BIG5 |
zh_TW.UTF-8 |
繁体字中国語 |
台湾 |
UTF-8 |
繁体字中国語 (UTF-8) Unicde 3.0 |
表 3-3 オーストラリア
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
en_AU.ISO8859-1 |
英語 |
オーストラリア |
ISO8859-1 |
英語 (オーストラリア) |
en_NZ.ISO8859-1 |
英語 |
ニュージーランド |
ISO8859-1 |
英語 (ニュージーランド) |
表 3-4 中央アメリカ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
es_CR.ISO8859-1 |
スペイン語 |
コスタリカ |
ISO8859-1 |
スペイン語 (コスタリカ) |
es_GT.ISO8859-1 |
スペイン語 |
グアテマラ |
ISO8859-1 |
スペイン語 (グアテマラ) |
es_MX.ISO8859-1 |
スペイン語 |
メキシコ |
ISO8859-1 |
スペイン語 (メキシコ) |
es_NI.ISO8859-1 |
スペイン語 |
ニカラグア |
ISO8859-1 |
スペイン語 (ニカラグア) |
es_PA.ISO8859-1 |
スペイン語 |
パナマ |
ISO8859-1 |
スペイン語 (パナマ) |
es_SV.ISO8859-1 |
スペイン語 |
エルサルバドル |
ISO8859-1 |
スペイン語 (エルサルバドル) |
表 3-5 中央ヨーロッパ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
cs_CZ.ISO8859-2 |
英語 |
チェコ共和国 |
ISO8859-2 |
チェコ語 (チェコ共和国) |
de_AT.ISO8859-1 |
ドイツ語 |
オーストリア |
ISO8859-1 |
ドイツ語 (オーストリア) |
de_AT.ISO8859-15 |
ドイツ語 |
オーストリア |
ISO8859-15 |
ドイツ語 (オーストリア、ISO8859-15 - Euro) |
de_CH.ISO8859-1 |
ドイツ語 |
スイス |
ISO8859-1 |
ドイツ語 (スイス) |
de_DE.UTF-8 |
ドイツ語 |
ドイツ |
UTF-8 |
ドイツ語 (ドイツ、Unicode 3.0) |
de_DE.ISO8859-1 |
ドイツ語 |
ドイツ |
ISO8859-1 |
ドイツ語 (ドイツ) |
de_DE.ISO8859-15 |
ドイツ語 |
ドイツ |
ISO8859-15 |
ドイツ語 (ドイツ、ISO8859-15 - Euro) |
fr_CH.ISO8859-1 |
フランス語 |
スイス |
ISO8859-1 |
ドイツ語 (スイス) |
hu_HU.ISO8859-2 |
英語 |
ハンガリー |
ISO8859-2 |
ハンガリー語 (ハンガリー) |
pl_PL.ISO8859-2 |
英語 |
ポーランド |
ISO8859-2 |
ポーランド語 (ポーランド) |
sk_SK.ISO8859-2 |
英語 |
スロバキア |
ISO8859-2 |
スロバキア語 (スロバキア) |
表 3-6 東ヨーロッパ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
bg_BG.ISO8859-5 |
英語 |
ブルガリア |
ISO8859-5 |
ブルガリア語 (ブルガリア) |
et_EE.ISO8859-15 |
英語 |
エストニア |
ISO8859-15 |
エストニア語 (エストニア) |
hr_HR.ISO8859-2 |
英語 |
クロアチア |
ISO8859-2 |
クロアチア語 (クロアチア) |
lt_LT.ISO8859-13 |
英語 |
リトアニア |
ISO8859-13 |
リトアニア語 (リトアニア) |
lv_LV.ISO8859-13 |
英語 |
ラトビア |
ISO8859-13 |
ラトビア語 (ラトビア) |
mk_MK.ISO8859-5 |
英語 |
マケドニア |
ISO8859-5 |
マケドニア語 (マケドニア) |
ro_RO.ISO8859-2 |
英語 |
ルーマニア |
ISO8859-2 |
ルーマニア語 (ルーマニア) |
ru_RU.KOI8-R |
英語 |
ロシア |
KOI8-R |
ロシア語 (ロシア、KOI8-R) |
ru_RU.ANSI1251 |
英語 |
ロシア |
ansi-1251 |
ロシア語 (ロシア、ANSI 1251) |
ru_RU.ISO8859-5 |
英語 |
ロシア |
ISO8859-5 |
ロシア語 (ロシア) |
sh_BA.ISO8859-2@bosnia |
英語 |
ボスニア |
ISO8859-2 |
ボスニア語 (ボスニア) |
sl_SI.ISO8859-2 |
英語 |
スロベニア |
ISO8859-2 |
スロベニア語 (スロベニア) |
sq_AL.ISO8859-2 |
英語 |
アルバニア |
ISO8859-2 |
アルバニア語 (アルバニア) |
sr_YU.ISO8859-5 |
英語 |
セルビア |
ISO8859-5 |
セルビア語 (セルビア) |
tr_TR.ISO8859-9 |
英語 |
トルコ |
ISO8859-9 |
トルコ語 (トルコ) |
表 3-7 中東
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
he_IL.ISO8859-6 |
英語 |
イスラエル |
ISO8859-6 |
ヘブライ語 (イスラエル) |
表 3-8 北アフリカ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
ar_EY.ISO8859-1 |
英語 |
エジプト |
ISO8859-6 |
アラビア語 (エジプト) |
表 3-9 北アメリカ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
en_CA.ISO8859-1 |
英語 |
カナダ |
ISO8859-1 |
英語 (カナダ) |
en_US.ISO8859-1 |
英語 |
USA |
ISO8859-1 |
英語 (U.S.A.) |
en_US.ISO8859-15 |
英語 |
USA |
ISO8859-15 |
英語 (U.S.A., ISO8859-15 - Euro) |
en_US.UTF-8 |
英語 |
USA |
UTF-8 |
英語 (U.S.A., Unicode 3.0) |
fr_CA.ISO8859-1 |
フランス語 |
カナダ |
ISO8859-1 |
フランス語 (カナダ) |
表 3-10 北ヨーロッパ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
da_DK.ISO8859-1 |
英語 |
デンマーク |
ISO8859-1 |
デンマーク語 (デンマーク) |
da_DK.ISO8859-15 |
英語 |
デンマーク |
ISO8859-15 |
デンマーク語 (デンマーク、ISO8859-15 Euro) |
fi_FI.ISO8859-1 |
英語 |
フィンランド |
ISO8859-1 |
フィンランド語 (フィンランド) |
fi_FI.ISO8859-15 |
英語 |
フィンランド |
ISO8859-15 |
フィンランド語 (フィンランド ISO8859-15 Euro) |
is_IS.ISO8859-1 |
英語 |
アイスランド |
ISO8859-1 |
アイスランド語 (アイスランド) |
no_NO.ISO8859-1@bokmal |
英語 |
ノルウェー |
ISO8859-1 |
ノルウェー語 (ノルウェー - ブークモール語) |
no_NO.ISO8859-1@nyorsk |
英語 |
ノルウェー |
ISO8859-1 |
ノルウェー語 (ノルウェー - ニーノシク語) |
sv_SE.ISO8859-1 |
スウェーデン語 |
スウェーデン |
ISO8859-1 |
スウェーデン語 (スウェーデン) |
sv_SE.ISO8859-15 |
スウェーデン語 |
スウェーデン |
ISO8859-15 |
スウェーデン語 (スウェーデン、ISO8859-15 Euro) |
sv_SE..UTF-8 |
スウェーデン語 |
スウェーデン |
UTF-8 |
スウェーデン語 (スウェーデン、Unicode 3.0) |
表 3-11 南アメリカ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
es_AR.ISO8859-1 |
スペイン語 |
アルゼンチン |
ISO8859-1 |
スペイン語 (アルゼンチン) |
es_BO.ISO8859-1 |
スペイン語 |
ボリビア |
ISO8859-1 |
スペイン語 (ボリビア) |
es_CL.ISO8859-1 |
スペイン語 |
チリ |
ISO8859-1 |
スペイン語 (チリ) |
es_CO.ISO8859-1 |
スペイン語 |
コロンビア |
ISO8859-1 |
スペイン語 (コロンビア) |
es_EC.ISO8859-1 |
スペイン語 |
エクアドル |
ISO8859-1 |
スペイン語 (エクアドル) |
es_PE.ISO8859-1 |
スペイン語 |
ペルー |
ISO8859-1 |
スペイン語 (ペルー) |
es_PY.ISO8859-1 |
スペイン語 |
パラグアイ |
ISO8859-1 |
スペイン語 (パラグアイ) |
es_UY.ISO8859-1 |
スペイン語 |
ウルグアイ |
ISO8859-1 |
スペイン語 (ウルグアイ) |
es_VE.ISO8859-1 |
スペイン語 |
ベネズエラ |
ISO8859-1 |
スペイン語 (ベネズエラ) |
pt_BR.ISO8859-1 |
英語 |
ブラジル |
ISO8859-1 |
ポルトガル語 (ブラジル) |
表 3-12 南ヨーロッパ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
el_GR.ISO8859-7 |
英語 |
ギリシャ |
ISO8859-7 |
ギリシャ語 (ギリシャ) |
es_ES.ISO8859-1 |
スペイン語 |
スペイン |
ISO8859-1 |
スペイン語 (スペイン) |
es_ES.ISO8859-15 |
スペイン語 |
スペイン |
ISO8859-15 |
スペイン語 (スペイン、ISO-8859-15 - Euro)) |
es_ES.UTF-8 |
スペイン語 |
スペイン |
UTF-8 |
スペイン語 (スペイン、Unicode 3.0) |
it_IT.ISO8859-1 |
イタリア語 |
イタリア |
ISO8859-1 |
イタリア語 (イタリア) |
it_IT.ISO8859-15 |
イタリア語 |
イタリア |
ISO8859-15 |
イタリア語 (イタリア、ISO8859-15 - Euro) |
it_IT.UTF-8 |
イタリア語 |
イタリア |
UTF-8 |
イタリア語 (イタリア、Unicode 3.0) |
pt_PT.ISO8859-1 |
英語 |
ポルトガル |
ISO8859-1 |
ポルトガル語 (ポルトガル) |
pt_PT.ISO8859-15 |
英語 |
ポルトガル |
ISO8859-15 |
ポルトガル語 (ポルトガル、ISO8859-15 - Euro) |
表 3-13 西ヨーロッパ
ロケール |
ユーザーインタフェース |
地域 |
コードセット |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
en_GB.ISO8859-1 |
英語 |
イギリス |
ISO8859-1 |
英語 (イギリス) |
en_GB.ISO8859-15 |
英語 |
イギリス |
ISO8859-15 |
英語 (イギリス、ISO8859-15 - Euro) |
en_IE.ISO8859-1 |
英語 |
アイルランド |
ISO8859-1 |
英語 (アイルランド) |
en_IE.ISO8859-15 |
英語 |
アイルランド |
ISO8859-15 |
英語 (アイルランド、ISO8859-15 - Euro) |
fr_BE.ISO8859-1 |
フランス語 |
ベルギーのワロン |
ISO8859-1 |
フランス語 (ベルギーのワロン) |
fr_BE.ISO8859-15 |
フランス語 |
ベルギーのワロン |
ISO8859-15 |
フランス語 (ベルギーのワロン、ISO8859-15 - Euro) |
fr_FR.ISO8859-1 |
フランス語 |
フランス |
ISO8859-1 |
フランス語 (フランス) |
fr_FR.ISO8859-15 |
フランス語 |
フランス |
ISO8859-15 |
フランス語 (フランス、ISO8859-15 - Euro) |
fr_FR.UTF-8 |
フランス語 |
フランス |
UTF-8 |
フランス語 (フランス、Unicode 3.0) |
nl_BE.ISO8859-1 |
英語 |
ベルギーのフラマン |
ISO8859-1 |
ドイツ語 (ベルギーのフラマン)
|
nl_BE.ISO8859-15 |
英語 |
ベルギーのフラマン |
ISO8859-15 |
ドイツ語 (ベルギーのフラマン、ISO8859-15 - Euro) |
nl_NL.ISO8859-1 |
英語 |
オランダ |
ISO8859-1 |
ドイツ語 (オランダ) |
nl_NL.ISO8859-15 |
英語 |
オランダ |
ISO8859-15 |
ドイツ語 (オランダ、ISO8859-15 - Euro) |
ロケール名の規約は次のとおりです。
言語[_地域][.コードセット]。
言語は ISO639、地域は ISO3166 に準拠します。
Solaris 製品の全ロケールには、US-ASCII コード値を持つ移植可能な文字セットが含まれています。
単一のロケールが複数のロケール名を持つ場合があります。たとえば、ja_JP.eucJP は ja と同一です。また、fr_FR.ISO8859-1 は fr と同一です。
5601 は、KS C 5636 および KS C 5601-1987 を含む、韓国語 EUC コードセットを示します。
eucJP は、日本語 EUC コードセットを示します。JIS X0201-1976、JIS X0208-1983、および JIS X0212-1990 を含みます。
gb2312 は、簡体字中国語 EUC コードセットを示します。GV 1988-80 および GB 2312-80 を含みます。
PCK は シフト JIS (SJIS) ともいいます。
UTF-8 は ISO/IEC 10646-1 の UTF-8 であり、承認されたさまざまな修正および UNICODE 3.0 を含みます。
GBK は GB 拡張を示します。すべての GB 2312-80 文字、ISO/IEC 10646-1 のすべての Unified Han 文字、および日本語のひらがな文字、かたかな文字を含みます。また、中国語、日本語、韓国語の文字セット、および ISO/IEC 10646-1 の多くの文字も含みます。
Solaris 8 ソフトウェアは、ユーロ通貨をサポートしています。現地通貨記号は、下位互換としてまだ使用できます。
表 3-14 ユーロ通貨をサポートするユーザーロケール
領域 |
ロケール名 |
ISO コードセット |
---|---|---|
オーストリア |
de_AT.ISO8859-15 |
8859-15 |
ベルギー (フランス語) |
fr_BE.ISO8859-15 |
8859-15 |
ベルギー (ドイツ語) |
nl_BE.ISO8859-15 |
8859-15 |
デンマーク |
da_DK.ISO8859-15 |
8859-15 |
フィンランド |
fi_FI.ISO8859-15 |
8859-15 |
フランス |
fr_FR.ISO8859-15 |
8859-15 |
ドイツ |
de_DE.ISO8859-15 |
8859-15 |
アイルランド |
en_IE.ISO8859-15 |
8859-15 |
イタリア |
it_IT.ISO8859-15 |
8859-15 |
オランダ |
nl_NL.ISO8859-15 |
8859-15 |
ポルトガル |
pt_PT.ISO8859-15 |
8859-15 |
スペイン |
es_ES.ISO8859-15 |
8859-15 |
スウェーデン |
sv_SE.ISO8859-15 |
8859-15 |
イギリス |
en_GB.ISO8859-15 |
8859-15 |
ヨーロッパ |
en_EU |
8859-15 |
U.S.A. |
en_US |
8859-15 |
Solaris 8 環境では、「Compose キーシーケンス」を使用して、次のコードセットの文字を入力する際に使用される発音符号を生成できます。
以下のキーと Compose キーを使用することにより発音符号付き文字を生成できます。
以下のロケールには、SPARC (X サーバー) および IA (X サーバーおよびコンソール) 用のキーボードサポートが含まれています。
チェコ
ハンガリー
ポーランド
ラトビア
リトアニア
ロシア
ギリシャ
トルコ
Solaris 製品でのキー配列は、キーボードの底面のディップスイッチでのみ変更できます。キー配列はディップスイッチにより決定されます。キー配列と対応するディップスイッチの設定のリストは、/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map にあります。
次の表にタイプ 4 キーボードの設定 (1 = スイッチ上、0 = スイッチ下) を示します。
表 3-15 タイプ 4 キーボードのキー配列
16 進のディップスイッチ |
キーボード |
2 進の設定 |
---|---|---|
51 |
Hungary5.kt |
110011 |
52 |
Poland5.kt |
110100 |
53 |
Czech5.k |
110101 |
54 |
Russia5.kt |
110110 |
55 |
Latvia5.k |
110111 |
56 |
Turkey5.kt |
111000 |
57 |
Greece5.kt |
111001 |
58 |
Lithuania5.kt |
111011 |
英語のキー配列をチェコ語に変更するには、ディップスイッチの設定を上記のファイルで定義されている設定に変更し (このファイルでは 16 進で設定を定義しているので、前の表のように 2 進に変換する必要があります)、リブートします。
ロシア語およびギリシャ語のキーボードでは、SPARC の Compose キー (IA の場合は Ctrl+Shift+F1) を使用してオンとオフを切り替えることができます。
IA では、キーボードはインストール時の kdmconfig により選択されます。インストール後にこれを変更するには、kdmconfig を使用します。
Solaris CDE または OpenWindows を終了してコマンド行に戻ります。
kdmconfig -u (kdmconfig unconfigure) と入力します。
kdmconfig と入力してプログラムを実行します。
指示に従って、新しいキー配列に変更します。
Solaris 8 には、バンドルされた SPARC または IA 用のキーボード切り替えユーティリティは (xmodmap、pcmapkeys などの標準 UNIX ツールの他には) ありません。
Solaris では IA 用のデフォルトのコードセットは ISO-8859-1 です。IBM DOS 437 コードセットがテキストモードでのオプションとして提供されています。たとえば、次のように入力して IBM DOS 437 コードセットをダウンロードしたとします。
loadfont -c 437 pcmapkeys -f /usr/share/lib/keyboards/437/en_US |
この場合、米国の日付、時間、通貨、数、単位、照合のうち標準でないものは使用できません。また、英語以外のメッセージやテキスト表現、複数バイト文字も使用できなくなります。したがって、Microsoft Windows を使用しない場合は、デフォルトの C ロケールでのみ IBM DOS 437 コードセットを使用して下さい。
IBM コードセットをダウンロードするときには、グラフィックスモードではなくテキストモードでなければなりません。
標準の U.S. PC キーボードを使用していない場合は、en_US の部分を現在のキーボードに対応するキーボードマップに置き換えてください。
テキストモードでデフォルトのコードセットをダウンロードするには、次のように入力します。
loadfont -c 8859 pcmapkeys -f /usr/share/lib/keyboards/8859/en_US |
loadfont および pcmapkeys のマニュアルページを参照してください。
これらのロケールはすべて、文字の入出力をサポートしています。主なコードセットの多くについては、iconv もサポートされています。iconv の詳細については、iconv(1) のマニュアルページを参照してください。
表 3-16 iconv のサポート
コード |
シンボル |
ターゲットコード |
シンボル |
言語サポート |
---|---|---|---|---|
ISO 8859-2 |
iso2 |
MS 1250 |
win2 |
Windows Latin 2 |
ISO 8859-2 |
iso2 |
MS 852 |
dos2 |
MS-DOS Latin 2 |
ISO 8859-2 |
iso2 |
Mazovia |
maz |
Mazovia |
ISO 8859-2 |
iso2 |
DHN |
dhn |
Dom Handlowy Nauki |
MS 1250 |
win2 |
ISO 8859-2 |
iso2 |
ISO Latin 2 |
MS 1250 |
win2 |
MS 852 |
dos2 |
MS-DOS Latin 2 |
MS 1250 |
win2 |
Mazovia |
maz |
Mazovia |
MS 1250 |
win2 |
DHN |
dhn |
Dom Handlowy Naduki |
MS 852 |
dos2 |
ISO 8859-2 |
iso2 |
ISO Latin 2 |
MS 852 |
dos2 |
MS 1250 |
win2 |
Windows Latin 2 |
MS 852 |
dos2 |
Mazovia |
maz |
Mazovia |
MS 852 |
dos2 |
DHN |
dhn |
Dom Handlowy Nauki |
Mazovia |
maz |
ISO 8859-2 |
iso2 |
ISO Latin 2 |
Mazovia |
maz |
MS 1250 |
win2 |
Windows Latin 2 |
Mazovia |
maz |
MS 852 |
dos2 |
MS-DOS Latin 2 |
Mazovia |
maz |
DHN |
dhn |
Dom Handlowy Nauki |
DHN |
dhn |
ISO 8859-2 |
iso2 |
ISO Latin 2 |
DHN |
dhn |
MS 1250 |
win2 |
Windows Latin 2 |
DHN |
dhn |
MS 852 |
dos2 |
MS-DOS Latin 2 |
DHN |
dhn |
Mazovia |
maz |
Mazovia |
ISO 8859-5 |
iso5 |
KOI8-R |
koi8 |
KOI8-R |
ISO 8859-5 |
iso5 |
PC Cyrillic |
alt |
Alternative PC Cyrillic |
ISO 8859-5 |
iso5 |
MS 1251 |
win5 |
Windows Cyrillic |
ISO 8859-5 |
iso5 |
Mac Cyrillic |
mac |
Macintosh Cyrillic |
OKI8-R |
koi8 |
ISO 8859-5 |
iso5 |
ISO 8859-5 Cyrillic |
KOI8-R |
koi8 |
PC Cyrillic |
alt |
Alternative PC Cyrillic |
KOI8-R |
koi8 |
MS 1251 |
win5 |
Windows Cyrillic |
KOI8-R |
koi8 |
Mac Cyrillic |
mac |
Macintosh Cyrillic |
PC Cyrillic |
alt |
ISO 8859-5 |
iso5 |
ISO 8859-5 Cyrillic |
PC Cyrillic |
alt |
KOI8-R |
koi8 |
KOI8-R |
PC Cyrillic |
alt |
MS 1251 |
win5 |
Windows Cyrillic |
PC Cyrillic |
alt |
Mac Cyrillic |
mac |
Macintosh Cyrillic |
MS 1251 |
win5 |
ISO 8859-5 |
iso5 |
ISO 8859-5 Cyrillic |
MS 1251 |
win5 |
KOI8-R |
koi8 |
KOI8-R |
MS 1251 |
win5 |
PC Cyrillic |
alt |
Alternative PC Cyrillic |
MS 1251 |
win5 |
Mac Cyrillic |
mac |
Macintosh Cyrillic |
Mac Cyrillic |
mac |
ISO 8859-5 |
iso5 |
ISO 8859-5 Cyrillic |
Mac Cyrillic |
mac |
KOI8-R |
koi8 |
KOI8-R |
Mac Cyrillic |
mac |
PC Cyrillic |
alt |
Alternative PC Cyrillic |
Mac Cyrillic |
mac |
MS 1251 |
win5 |
Windows Cyrillic |
ヨーロッパのロケールをサポートするフォントは、ビットマップ、PostScriptTM Type-1、TrueType などのさまざまな形式で使用できます。実際の使用可能性は、文字セットによって異なります。
フォントは次の位置にあります。
/usr/openwin/lib/locale/iso_8859_x/X11/fonts/
システムにフォントパッケージを手動で追加または削除するには次のようにします。
常に、オプションのフォントパッケージの前に必須のフォントパッケージを追加します。
システムからフォントパッケージを取り除く際は、まずオプションのフォントパッケージから除去します。
フォントを追加または削除する場合は、この手順に従ってください。フォントパッケージのクラスアクションスクリプトはこれを前提に動作します。オプションのフォントパッケージには、システム上にすでに存在する必須フォントパッケージに情報を連結するスクリプトが含まれています。必須フォントパッケージが存在しない場合、問題が発生することがあります。
Solaris 8 環境の簡体字中国語は、zh、zh.UTF-8、zh.GBK という 3 種類のロケールを用意しています。zh ロケールでは、EUC スキーマを使って、GB2312-80 を符号化します。zh.GBK ロケールは、BG2312-80 のスーパーセットである GBK コードセットをサポートします。
簡体字中国語は主に、中華人民共和国およびシンガポールで使用されています。
zh ロケールには次の入力メソッドがサポートされています。
New QuanPin
New ShuangPin
Quanpy
Location
PinYin
Stroke
Golden
Intelligent Pinyin
Simplified Chinese Symbol
zh.GBK および zh.UTF-8 ロケールには次の入力メソッドがサポートされています。
New QuanPin
New ShuangPin
Quanpy
GBK コード
日本語
Hanja
Zhuyin
Unicode
次の表に、zh ロケールの TrueType フォントを示します。
表 3-17 zh ロケールの Solaris 8 TrueType フォント完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | ベンダー | エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Fangsong | R | TrueType | Hanyi | GB2312.1980 |
Hei | R | TrueType | Monotype | GB2312.1980 |
Kai | R | TrueType | Monotype | GB2312.1980 |
Song | R | TrueType | Monotype | GB2312.1980 |
次の表に、zh ロケールのビットマップフォントを示します。
表 3-18 zh ロケールの Solaris 8 ビットマップフォント完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | エンコーディング |
---|---|---|---|
Song | B | PCF (14,16) | GB2312.1980 |
Song | R | PCF (12,14,16,20,24) | GB2312.1980 |
次の表に、zh.GBK ロケールの TrueType フォントを示します。
表 3-19 zh.GBK ロケールの TrueType フォント完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | ベンダー | エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Fansong | R | TrueType | Zhongyi | GBK |
Hei | R | TrueType | Zhongyi | GBK |
Kai | R | TrueType | Zhongyi | GBK |
Song | R | TrueType | Zhongyi | GBK |
次の表に、zh.GBK ロケールのビットマップフォントを示します。
表 3-20 zh.GBK ロケールのビットマップフォント完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | エンコーディング |
---|---|---|---|
Song | R | PCF (12,14,16,20,24) | GBK |
次の表に、簡体字中国語でサポートされるコードセットの変換を示します。
表 3-21 簡体字中国語のコードセットの変換
コード |
シンボル |
ターゲットコード |
シンボル |
---|---|---|---|
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
ISO 2022-7 |
zh_CN.iso2022-7 |
ISO 2022-7 |
zh_CN.iso2022-7 |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
ISO 2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
HZ-GB-2312 |
HZ-GB-2312 |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
HZ-GB-2312 |
HZ-GB-2312 |
GBK |
zh_CN.gbk |
HZ-GB-2312 |
HZ-GB-2312 |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO-2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
UTF-8 |
UTF-8 |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
UTF-8 |
UTF-8 |
Solaris 8 製品には、zh_TW、zh_TW.UTF-8 および zh_TW.BIG5 という、3 つの繁体字中国語用ロケールがあります。zh_TW ロケールでは、EUC スキーマを使って CNS11643.1992 コードセットをエンコードします。zh_TW.BIG5 ロケールは Big-5 コードセットをサポートします。 zh_TW.UTF-8 ロケールは Unicode 3.0 をサポートします。
繁体字中国語は主に、台湾と香港で使用されており、次の入力メソッドをサポートします。
Chuyin
I-Tien
Telecode
TsangChieh
CheinI
NeiMa
ChuangHsing
Array
BoShiaMy
DaYi
次の表に、zh_TW ロケールの繁体字中国語 TrueType フォントを示します。
完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | ベンダー | エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Hei | R | Truetype | Hanyi | CNS11643.1992 |
Kai | R | Truetype | Hanyi | CNS11643.1992 |
Ming | R | Truetype | Hanyi | CNS11643.1992 |
次の表に、zh_TW ロケールの繁体字中国語ビットマップフォントを示します。
表 3-23 zh_TW ロケールの繁体字中国語ビットマップフォント完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | エンコーディング |
---|---|---|---|
Ming | R | PCF (12,14,16,20,24) | CNS11643.1992 |
次の表に、zh_TW.BIG5 ロケールの繁体字中国語 TrueType フォントを示します。
表 3-24 zh_TW.BIG5 ロケールの繁体字中国語 TrueType フォント完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | ベンダー | エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Hei | R | TrueType | Hanyi | Big5 |
Kai | R | TrueType | Hanyi | Big5 |
Ming | R | TrueType | Hanyi | Big5 |
次の表に、zh_TW.BIG5 ロケールの繁体字中国語ビットマップフォントを示します。
表 3-25 zh_TW.BIG5 ロケールの繁体字中国語ビットマップフォント完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | エンコーディング |
---|---|---|---|
Ming | R | PCF (12,14,16,20,24) | Big5 |
次の表に、繁体字中国語でサポートされるコードセットの変換を示します。
表 3-26 繁体字中国語のコードセットの変換
コード |
シンボル |
ターゲットコード |
シンボル |
---|---|---|---|
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
ISO 2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
ISO 2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
ISO 2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
ISO 2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
CNS 11643 |
zh_TW-eu |
ISO 2022-CN-EXT |
zh_TW-iso2022-CN-EXT |
ISO 2022-CN-EXT |
zh_TW-iso2022-CN-EXT |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
ISO 2022-CN |
zh_TW-iso2022-CN |
ISO 2022-CN |
zh_TW-iso2022-CN |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
UTF-8 |
UTF-8 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
UTF-8 |
UTF-8 |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
UTF-8 |
UTF-8 |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO 2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
ISO 2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO 2022-CN-EXT |
zh_TW-iso2022-CN-EX |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
Big-5 |
zh_TW-Big5 |
ISO 2022-CN-EXT |
zh_TW-iso2022-CN-EXT |
この節では、日本語ロケール固有の情報について説明します。
Solaris 8 環境では、異なるエンコーディングをサポートする 3 種類の日本語ロケールを使用できます。ja (または ja_JP.eucJP) ロケールは、日本語 EUC に基づいています。ja_JP.PCK ロケールは、Shift-JIS として知られている PC-Kanji コードに基づいています。ja_JP.UTF-8 は、UTF-8 に基づいています。
日本語 EUC とその文字セットの間の対応付けについては、eucJP(5) を参照してください。PCK とその文字セットの間の対応付けについては、PCK(5) を参照してください。
JISX0201-1976
JISX0208-1990
JISX0212-1990
JISX0212-1990 は、ja_JP.PCK ロケールではサポートされていません。
ベンダー定義文字 (VDC) とユーザー定義文字 (UDC) もサポートされています。VDC は、JISX0208-1990 または JISX0212-1990 の未使用 (予約) コードポイントを占有します。UDC は、VDC と同一のコードポイントで、VDC が使用していない部分を占有します。
3 種類の日本語フォント形式がサポートされています。ビットマップ、TrueType、および Type1 です。日本語の Type1 フォントには、印刷用に JIS X0212 だけが含まれています。また、Type1 フォントは、UDC で使用するフォント形式です。
次の表に、日本語ビットマップフォントを示します。
表 3-27 日本語ビットマップフォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
gothic |
R, B |
PCF(12,14,16,20,24) |
|
JISX0208.1983, JISX0201.1976 |
minchou |
R |
PCF(12,14,16,20,24) |
|
JISX0208.1983, JISX0201.1976 |
hg gothic b |
R |
PCF(12,14,16,18,20,24) |
RICOH |
JISX0208.1983, JISX0201.1976 |
hg mincho l |
R |
PCF(12,14,16,18,20,2) |
RICOH |
JISX0208.1983, JISX0201.1976 |
heiseimin |
R |
PCF(12,14,16,18,20,24) |
RICOH |
JISX0212.1990 |
次の表に、日本語 TrueType フォントを示します。
表 3-28 日本語 TrueType フォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
hg gothic b |
R |
TrueType |
株式会社リコー (以降RICOHとします) |
JISX0208.1983, JISX0201.1976 |
hg mincho l |
R |
TrueType |
RICOH |
JISX0208.1983, JISX0201.1976 |
heiseimin |
R |
TrueType |
RICOH |
JISX0212.1990 |
ATOK12、ATOK8、Wnn6、cs00 の 4 種類の日本語入力システムが、すべての日本語ロケールについて Solaris 8 環境で使用できます。ワークスペースメニューから入力システムを切り替えることができます。基本 (英語版) の Solaris で使用できる日本語入力システムは、cs00 だけです。
かな漢字変換モードをオンにすると、キーボード入力が Htt (X 入力方式サーバー) に占有され、XCI (xci(7)) インタフェースを使って cs00 デーモンに送られます。cs00 デーモンは辞書を使って、受け取った文字列を日本語文字列に変換し、現在キーボードフォーカスを持っているプログラムに結果を返します。詳細については cs00(1M)) を参照してください。
CUI ベースの辞書保守ユーティリティを使用できます。詳細については udicm(1) と mdicm(1) を参照してください。
sdtudicm(1) または udicmtool(1) という GUI ベースの辞書保守ユーティリティは、Solaris の基本 (英語版) 製品では提供されません。
基本的な日本語入力手順は以下の通りです。
日本語変換モードのオン / オフ : Control + Space
かな文字テキストの入力 : 例 : 「nihon」とタイプ
漢字文字テキストへ変換 : Control + N
漢字文字テキストを確定 : Control + K
以下の表に、cs00 の操作リストを示します。
表 3-29 cs00 操作リスト
日本語ロケールを文字ベース端末 (TTY) で使うには、端末設定を使って、行編集作業を適切に実行する必要があります。
端末が CDE 端末エミュレータ (dtterm) の場合、すべての日本語ロケール (ja、ja_JP.PCK、または ja_JP.UTF-8)で、引数 -defeucw を付けて stty(1) を使用します。
% setenv LANG ja % stty defeucw
端末が CDE 端末エミュレータではないが、端末のコードセットが現在のロケールと同一の場合も、この設定を使用します。
端末のコードセットが現在のロケールと一致しない場合、setterm(1) を使ってコード変換を有効にします。たとえば、PCK 端末で ja ロケールを使用する場合、次のように指定します。
% setenv LANG ja % setterm -x PCK
詳細は setterm(1) を参照してください。
複数の日本語コードセット変換が、iconv(1) と iconv(3) を使ってサポートされています。詳細については iconv_ja(5) のマニュアルページを参照してください。
Solaris 8 (多国語版) は、次の日本語固有のプリンタをサポートしています。
Epson VP-5085 (ESC/P ベース)
NEC PC-PR201 (201PL ベース)
Canon LASERSHOT (LIPS ベース)
日本語 PostScript プリンタ
UDC を処理するために、sdtudctool を利用できます。sdtudctool は、アウトラインフォント (Type1) とビットマップフォント (PCF) の両方を処理できます。また、以前のリリースにあった、fontedit、type3creator、fontmanager のような古いユーティリティによって作成された UDC フォントを移行するために、いくつかのユーティリティを利用できます。
以下のコンポーネントは、Solaris 多国語版製品には入っていますが (LANGUAGES CD 上)、Solaris 基本製品には含まれていません。
メッセージ、ヘルプ、マニュアルページ、ドキュメントの翻訳
日本語 BCP のサポート
ATOK12、ATOK8、Wnn6 の日本語入力システム
cs00 日本語入力システムの GUI ユーティリティ
明朝体と太字の書体のフォント
日本独自のダムプリンタのサポート
UDC 用の sdtudctool
たとえば libjapanese.a または libmle.a のような古くからの日本語ライブラリ
たとえば kanji または vled のようないくつかの日本語固有のユーティリティ
1995 年 12 月に韓国政府は、標準韓国語コードセットの KS C 5700 を発表しました。このコードセットは、ISO 10646-1/Unicode 2.0 に基づいています。
この ISO-10646 文字セットは、2 種類の (USC-2) を使います。それぞれの文字を表示するための、2 バイト形式の汎用文字セットまたは 4(USC-4) バイトです。
ISO-10646 文字セットは、直接 IBM-PC ベースのオペレーティングシステムで使用することはできません。たとえば、Solaris 環境のカーネルおよびその他の多くのモジュールは、文字列内の null 文字 (0x00) など、特定のバイトを制御命令として解釈します。ISO-10646 文字セットは、最初のバイトまたは後続のバイトで、任意のビットの組み合わせでエンコードできます。ISO-10646 文字は、上記の制限のため、Solaris システムで自由に転送することはできません。移行を容易にするために、ISO-10646 文字を、C0 制御文字 (0x00..0x1F)、C1 制御文字 (0x80..0x9F)、空白 (0x20)、DEL (0x7F) を使用せずに再コード化する、UCS Transformation Format (UTF) を定義しています。
ko.UTF-8 は、韓国語標準コードセット KSC-5700 をサポートする Solaris のロケールです。このロケールは、以前の KSC-5601 のすべての文字を含む 11,172 の韓国語の文字をサポートします。韓国語の UTF-8 は、韓国語関連の ISO-10646 文字およびフォントのみサポートします。ISO-10646 は世界中のすべての文字に対応しているので、すべての言語のすべての文字を入力および出力するために、さまざまな入力メソッドやフォントがすべて提供されています。Universal UTF/UCS が普及するまでは、韓国語 UTF-8 は韓国語の文字に関連する ISO-10646 コードのサブセットと、以前の韓国語標準コードセットおよび拡張 ASCII のすべての文字をサポートします。
ko ロケールでは、EUC を使って KSC 5601-1987 をエンコードします。ko.UTF-8 ロケールは、KSC 5601-1987 のスーパーセットである、KSC 5700-1995/Unicode 2.0 コードセットをサポートしています。これら 2 つのロケールは、エンドユーザーには同じように見えますが、内部の文字エンコーディングが異なっています。Solaris (韓国語版) は次の入力メソッドをサポートしています。
ko ロケール用
ハングル 2-BeolSik (子音と母音の各 1 セット)
ハングル - ハンジャ変換
特殊文字
16 進コード
ko.UTF-8 ロケール用
ハングル 2-BeolSik (子音と母音の各 1 セット)
ハングル - ハンジャ変換
特殊文字
16 進コード
完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | ベンダー | エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Gothic | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Graphic | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Haeso | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Kodig | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Myeongijo | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Pilki | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Roundgothic | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
表 3-31 ko ロケールの Solaris 8 (韓国語版) ビットマップフォント
完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | エンコーディング |
---|---|---|---|
Gothic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1987 |
Graphic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1987 |
Haeso | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1987 |
Kodig | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1987 |
Myeongijo | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1987 |
Pilki | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1987 |
Roundgothic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1987 |
表 3-32 ko.UTF-8 ロケールの Solaris 8 (韓国語版) CID/Type 1 フォント
完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | ベンダー | エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Gothic | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Graphic | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Haeso | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Kodig | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Myeongijo | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
Pilki | R | CID/Type 1 | Hanyang | Adobe-Korean |
表 3-33 ko.UTF-8 ロケールの Solaris 8 (韓国語版) ビットマップフォント
完全なファミリ名 | サブファミリ | 形式 | エンコーディング |
---|---|---|---|
Gothic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1992 (Johap) |
Graphic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1992 (Johap) |
Haeso | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1992 (Johap) |
Kodig | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1992 (Johap) |
Myeongijo | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1992 (Johap) |
Pilki | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KSC 5601-1992 (Johap) |
表 3-34 ko/ko.UTF-8 ロケール用の Solaris 8 韓国語 TrueType フォント
全ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
コード化 |
---|---|---|---|---|
Kodig/Gothic |
R |
True Type |
Hanyang |
Unicode |
Myeongjo |
R |
True Type |
Hanyang |
Unicode |
Haeso |
R |
True Type |
Hanyang |
Unicode |
RoundGothic |
R |
True Type |
Hanyang |
Unicode |
表 3-35 韓国語 ICONV
コード | シンボル | ターゲットコード | シンボル |
---|---|---|---|
KSC 5601-1987 | 1506 | UTF-8 | UTF-8 |
ISO 646 | 646 | KSC 5601-1987 | 5601 |
KSC 5601-1987 | EUC-KR | UTF-8 | UTF-8 |
KSC 5601-1987 | KSC5601 | UTF-8 | UTF-8 |
UTF-8 | UTF-8 | KSC 5601-1987 | 5601 |
UTF-8 | UTF-8 | KSC 5601-1987 | EUC-KR |
UTF-8 | UTF-8 | KSC 5601-1987 | KSC 5601 |
UTF-8 | ko-KR-UTF-8 | IBM CP 933 | cp 933 |
UTF-8 | ko-KR-UTF-8 | KSC 5601-1987 | ko_KR-euc |
UTF-8 | ko-KR-UTF-8 | ISO2022-KR | ko_KR-iso2022-7 |
UTF-8 | ko-KR-UTF-8 | KSC 5601-1987 - Johap | ko_KR-johap |
UTF-8 | ko-KR-UTF-8 | KSC5601-1992 - Johap | ko_KR-johap92 |
IBM CP933 | cp933 | UTF-8 | ko_KR-UTF-8 |
KSC 5601-1987 | ko_KR-euc | UTF-8 | ko_KR-UTF-8 |
KSC 5601-1987 | ko_KR-euc | ISO 2022-KR | ko_KR-iso2022-7 |
KSC 5601-1987 | ko_KR-euc | KSC 5601-1987 - Johap | ko_KR-johap |
KSC 5601-1987 | ko_KR-euc | KSC 5601-1992 - Johap | ko_KR-johap92 |
KSC 5601-1987 | ko_KR-euc | KSC 5601-1992-Annex:4 | ko_KR-nbyte |
ISO 2022-KR | iso2022-7 | UTF-8 | ko_KR-UTF-8 |
ISO 2022-KR | iso2022-7 | KSC 5601-1987 | ko_KR-euc |
KSC 5601-1987 - Johap | ko-KR-johap | UTF-8 | ko_KR-UTF-8 |
KSC 5601-1987 - Johap | ko-KR-johap | KSC 5601-1987 | ko_KR-euc |
KSC 5601-1992 - Johap | ko-KR-johap92 | UTF-8 | ko_KR-UTF-8 |
KSC 5601-1992 - Johap | ko-KR-johap92 | KSC 5601-1987 | ko_KR-euc |
KSC 5601-1992 - Annex:4 | ko-KR-nbyte | KSC 5601-1987 | ko_KR-euc |