国際化対応言語環境の利用ガイド

第 3 章 Solaris 8 製品の内容

Solaris 8 ロケールの概要

さまざまな国の言語をサポートするため、Solaris オペレーティングシステムの中には複数の環境が存在します。これらの国ごとの環境は、ロケールと呼ばれます。ロケールは、言語、その文字、フォント、データの入力と書式に使われる慣習を考慮します。

ロケールは、ユーザーの地域の言語および文化的慣習に応じて、実行時にプログラムの動作を定義します。システム全体を通して、ロケールは次のことに影響します。

Solaris 8 ロケールの要約

Solaris 8 のすべてのロケールパッケージは 2 種類のカテゴリに分類されます。第 1 のカテゴリは部分ロケールで、そのロケールを有効にするものです。システムにインストールされた部分ロケールを使うと、目標のロケール上でアプリケーションを実行できます。一方、Solaris からの OS/GUI のメッセージは英語です。すべての部分ロケールパッケージは、Solaris OS CD 上で使用できます。

第 2 のカテゴリは、完全ロケールパッケージです。これらのパッケージには、ソフトウェアメッセージやオンラインヘルプファイルの翻訳、オプションフォント、言語固有の機能が含まれています。完全ロケールパッケージには、9 種類の言語機能が完全セットで用意されています。

完全ロケールパッケージは、LANGUAGES CD により提供されます。完全ロケールを機能させるためには、部分ロケールパッケージ (ロケールを有効にするもの) をインストールする必要があります。

Solaris 8 CD-ROM のロケールの内容

部分ロケールは、OS CD-ROM のインストール手順の冒頭で選択されます。完全ロケールは、インストール手順の冒頭でのロケールの選択に従って、LANGUAGES CD-ROM から自動的にインストールされます。

ロケールの配布については、以下の表に示します。

表 3-1 Solaris 8 インストール用 CD-ROM

ディスク 

内容 

Solaris OS CD-ROM 

Solaris 8 オペレーティングシステム 

すべての部分ロケール 

LANGUAGES CD-ROM 

9 種類の言語に関するメッセージ翻訳 

ロケール固有のユーティリティ 

すでに説明したように、ロケールには部分ロケールが含まれています。これらは、主となる言語のコアロケールに基づいています。たとえば fr_CA.ISO8859-1 (フランス系カナダ語) は、fr_FR.ISO8859-1 (フランス語) のロケールに基づいています。これらの部分ロケールは、その親ロケール (fr_CA 用のフランス語) へ配信されたメッセージを利用します。ロケールが完全に地域対応していないと、英語のメッセージしか入っていない場合があります。

Solaris インタフェースの地域対応機能

OS ロケール層によって、アプリケーションの実行時に OS システムのインタフェースに差し込まれる基本的なロケールデータベースと機能が実現します。アプリケーションは、第 2 章で説明した標準的な API を使ってこれらの OS ロケールのモジュールにアクセスします。

X11 ロケール層によって、X11 アプリケーションがローカルのテキスト入力と表示ができるように、X 入力方式と X 出力方式へのインタフェースを実現します。アプリケーションがさまざまな言語の文字を表示できるように各種のフォントが用意されています。

CDE/Motif は、X11 ウィンドウシステムの上に構築されています。したがって、CDE/Motif は、X11 API を使って X11 ロケールの機能を使用できます。目標のロケール内部でデスクトップを機能させるため、Solaris の地域対応には、CDE アプリケーションに関するさまざまなロケール固有の設定があります。

メッセージ翻訳とオンラインヘルプの内容は、次の図で示すさまざまな層を通して提供されます。

図 3-1 Solaris におけるロケールの機能と構造

Graphic

Solaris 8 におけるスクリプト対応

Solaris 8 の基本 (英語版) 製品によって、単純な ASCII のサポート、ラテン/ヨーロッパ言語のサポート、アジアの複数バイト言語のサポート、アラビア/ヘブライ語の双方向のサポートのような複数のレベルでスクリプトに対応できます。

X/Open 仕様で定義されたインタフェースは、次のタイプのスクリプトも含め、言語と地域の大きなセットをサポートできます。

スクリプト 

説明 

ラテン言語 

アメリカ、東 / 西ヨーロッパ、トルコ 

ギリシャ 

ギリシャ語 

東アジア 

日本語、韓国語、中国語 

インド語 

タイ語 

双方向 

アラビア語とヘブライ語 

キリル文字 

ロシア語 

Solaris の基本 (英語版) 製品と多国語版製品における地域対応

Solaris 8 の基本製品には、複数バイトロケールも含めてすべての部分ロケールが含まれており、英語のユーザーインタフェースを使いながら、目標言語によるテキストの入力、表示、および印刷が行えます。

Solaris 8 の多国語版製品は、Solaris の基本製品のスーパーセットです。この製品には 9 種類の言語翻訳 (ユーザーインタフェースとマニュアル) および、BCP サポート、オプションのフォント、オプションのユーティリティなどのいくつかの追加ソフトウェアを含む LANGUAGES CD が追加されています。

英語のUnicode ロケール (en_US.UTF-8) はデフォルトでインストールされますが、その他のロケールは Solaris のインストールプロセス中に install locale として選択されると、インストールされます。また、UTF-8 ロケールはすべての言語のフォントが必要なので、すべての言語をサポートする基本フォントもデフォルトでインストールされます。

File System Safe Universal Transformation Format (または UTF-8) は、X/Open が Unicode の複数バイト表示として定義したエンコーディングです。UTF-8 には、Solaris のロケールについてヨーロッパとアジアの言語に対する伝統的なシングルバイトと複数バイトのロケール用のほとんどすべての文字が含まれています。

サポートする地域に応じて、追加のロケールサポートがパッケージされます。Solaris のインストールプロセス中に、サポートが必要な地域の選択を求められます。インストール終了後に利用できるロケールのサポートは、この段階での選択によって決まります。

次の表は、Solaris 8 環境がサポートするすべてのロケールを一覧表示したものです。ロケール名は、国際命名規格と一致するように、Solaris 7 環境から更新されました。

また、これらのロケールはすべて、Solaris 8 の基本リリースでも表示されています。

表 3-2 アジア

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

ja 

日本語 

日本 

eucJP 

日本語 (EUC) 

 

 

 

 

JISX0201-1976 

 

 

 

 

JISX0208-1990 

 

 

 

 

JISX0212-1990 

ja_JP.PCK 

日本語 

日本 

PCK 

日本語 (PC kanji) 

 

 

 

 

JISX0201-1976 

 

 

 

 

JISX0208-1990 

ja_JP.UTF-8 

日本語 

日本 

UTF-8 

日本語 (UTF-8) Unicode 3.0 

ko 

韓国語 

韓国 

5601 

韓国語 (EUC) 

KSC 5601-1987 

ko.UTF-8 

韓国語 

韓国 

UTF-8 

韓国語 (UTF-8) KSC 

Unicode 3.0 

th 

英語 

タイ 

TIS620.2533 

タイ TIS620.2533 

zh 

簡体字中国語 

PRC 

gb2312 

簡体字中国語 (EUC)  

GB2312-1980 

zh.GBK 

簡体字中国語 

PRC 

GBK 

簡体字中国語 (GBK) GBK 

zh.UTF-8 

簡体字中国語 

PRC 

UTF-8 

簡体字中国語 (UTF-8)  

Unicode 3.0 

zh_TW 

繁体字中国語 

台湾 

cns11643 

繁体字中国語 (EUC)  

CNS 11643-1992 

zh_TW.BIG5 

繁体字中国語 

台湾 

 

BIG5 

繁体字中国語 (BIG5) 

BIG5 

zh_TW.UTF-8 

繁体字中国語 

台湾 

UTF-8 

繁体字中国語 (UTF-8)  

Unicde 3.0 

表 3-3 オーストラリア

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

en_AU.ISO8859-1 

英語 

オーストラリア 

ISO8859-1 

英語 (オーストラリア)  

en_NZ.ISO8859-1 

英語 

ニュージーランド 

ISO8859-1 

英語 (ニュージーランド) 

表 3-4 中央アメリカ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

es_CR.ISO8859-1 

スペイン語 

コスタリカ 

ISO8859-1 

スペイン語 (コスタリカ) 

es_GT.ISO8859-1 

スペイン語 

グアテマラ 

ISO8859-1 

スペイン語 (グアテマラ) 

es_MX.ISO8859-1 

スペイン語 

メキシコ 

ISO8859-1 

スペイン語 (メキシコ) 

es_NI.ISO8859-1 

スペイン語 

ニカラグア 

ISO8859-1 

スペイン語 (ニカラグア) 

es_PA.ISO8859-1 

スペイン語 

パナマ 

ISO8859-1 

スペイン語 (パナマ) 

es_SV.ISO8859-1 

スペイン語 

エルサルバドル 

ISO8859-1 

スペイン語 (エルサルバドル) 

表 3-5 中央ヨーロッパ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

cs_CZ.ISO8859-2 

英語 

チェコ共和国 

ISO8859-2 

チェコ語 (チェコ共和国) 

de_AT.ISO8859-1 

ドイツ語 

オーストリア 

ISO8859-1 

ドイツ語 (オーストリア) 

de_AT.ISO8859-15 

ドイツ語 

オーストリア 

ISO8859-15 

ドイツ語 (オーストリア、ISO8859-15 - Euro) 

de_CH.ISO8859-1 

ドイツ語 

スイス 

ISO8859-1 

ドイツ語 (スイス) 

de_DE.UTF-8 

ドイツ語 

ドイツ 

UTF-8 

ドイツ語 (ドイツ、Unicode 3.0) 

de_DE.ISO8859-1 

ドイツ語 

ドイツ 

ISO8859-1 

ドイツ語 (ドイツ) 

de_DE.ISO8859-15 

ドイツ語 

ドイツ 

ISO8859-15 

ドイツ語 (ドイツ、ISO8859-15 - Euro) 

fr_CH.ISO8859-1 

フランス語 

スイス 

ISO8859-1 

ドイツ語 (スイス) 

hu_HU.ISO8859-2 

英語 

ハンガリー 

ISO8859-2 

ハンガリー語 (ハンガリー) 

pl_PL.ISO8859-2 

英語 

ポーランド 

ISO8859-2 

ポーランド語 (ポーランド) 

sk_SK.ISO8859-2 

英語 

スロバキア 

ISO8859-2 

スロバキア語 (スロバキア) 

表 3-6 東ヨーロッパ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

bg_BG.ISO8859-5 

英語 

ブルガリア 

ISO8859-5 

ブルガリア語 (ブルガリア) 

et_EE.ISO8859-15  

英語 

エストニア 

ISO8859-15 

エストニア語 (エストニア) 

hr_HR.ISO8859-2 

英語 

クロアチア 

ISO8859-2 

クロアチア語 (クロアチア) 

lt_LT.ISO8859-13  

英語 

リトアニア 

ISO8859-13 

リトアニア語 (リトアニア) 

lv_LV.ISO8859-13  

英語 

ラトビア 

ISO8859-13 

ラトビア語 (ラトビア) 

mk_MK.ISO8859-5 

英語 

マケドニア 

ISO8859-5 

マケドニア語 (マケドニア) 

ro_RO.ISO8859-2 

英語 

ルーマニア 

ISO8859-2 

ルーマニア語 (ルーマニア) 

ru_RU.KOI8-R 

英語 

ロシア 

KOI8-R 

ロシア語 (ロシア、KOI8-R) 

ru_RU.ANSI1251 

英語 

ロシア 

ansi-1251 

ロシア語 (ロシア、ANSI 1251) 

ru_RU.ISO8859-5 

英語 

ロシア 

ISO8859-5 

ロシア語 (ロシア) 

sh_BA.ISO8859-2@bosnia 

英語 

ボスニア 

ISO8859-2 

ボスニア語 (ボスニア) 

sl_SI.ISO8859-2 

英語 

スロベニア 

ISO8859-2 

スロベニア語 (スロベニア) 

sq_AL.ISO8859-2 

英語 

アルバニア 

ISO8859-2 

アルバニア語 (アルバニア) 

sr_YU.ISO8859-5 

英語 

セルビア 

ISO8859-5 

セルビア語 (セルビア) 

tr_TR.ISO8859-9 

英語 

トルコ 

ISO8859-9 

トルコ語 (トルコ) 

表 3-7 中東

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

he_IL.ISO8859-6 

英語 

イスラエル 

ISO8859-6 

ヘブライ語 (イスラエル) 

表 3-8 北アフリカ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

ar_EY.ISO8859-1 

英語 

エジプト 

ISO8859-6 

アラビア語 (エジプト) 

表 3-9 北アメリカ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

en_CA.ISO8859-1 

英語 

カナダ 

ISO8859-1 

英語 (カナダ) 

en_US.ISO8859-1 

英語 

USA 

ISO8859-1 

英語 (U.S.A.) 

en_US.ISO8859-15 

英語 

USA 

ISO8859-15 

英語 (U.S.A., ISO8859-15 - Euro) 

en_US.UTF-8 

英語 

USA 

UTF-8 

英語 (U.S.A., Unicode 3.0) 

fr_CA.ISO8859-1 

フランス語 

カナダ 

ISO8859-1 

フランス語 (カナダ) 

表 3-10 北ヨーロッパ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

da_DK.ISO8859-1 

英語 

デンマーク 

ISO8859-1 

デンマーク語 (デンマーク) 

da_DK.ISO8859-15 

英語 

デンマーク 

ISO8859-15 

デンマーク語 (デンマーク、ISO8859-15 Euro) 

fi_FI.ISO8859-1 

英語 

フィンランド 

ISO8859-1 

フィンランド語 (フィンランド) 

fi_FI.ISO8859-15 

英語 

フィンランド 

ISO8859-15 

フィンランド語 (フィンランド ISO8859-15 Euro) 

is_IS.ISO8859-1 

英語 

アイスランド 

ISO8859-1 

アイスランド語 (アイスランド) 

no_NO.ISO8859-1@bokmal 

英語 

ノルウェー 

ISO8859-1 

ノルウェー語 (ノルウェー - ブークモール語) 

no_NO.ISO8859-1@nyorsk 

英語 

ノルウェー 

ISO8859-1 

ノルウェー語 (ノルウェー - ニーノシク語) 

sv_SE.ISO8859-1 

スウェーデン語 

スウェーデン 

ISO8859-1 

スウェーデン語 (スウェーデン) 

sv_SE.ISO8859-15 

スウェーデン語 

スウェーデン 

ISO8859-15 

スウェーデン語 (スウェーデン、ISO8859-15 Euro) 

sv_SE..UTF-8 

スウェーデン語 

スウェーデン 

UTF-8 

スウェーデン語 (スウェーデン、Unicode 3.0) 

表 3-11 南アメリカ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

es_AR.ISO8859-1 

スペイン語 

アルゼンチン 

ISO8859-1 

スペイン語 (アルゼンチン) 

es_BO.ISO8859-1 

スペイン語 

ボリビア 

ISO8859-1 

スペイン語 (ボリビア) 

es_CL.ISO8859-1 

スペイン語 

チリ 

ISO8859-1 

スペイン語 (チリ) 

es_CO.ISO8859-1 

スペイン語 

コロンビア 

ISO8859-1 

スペイン語 (コロンビア) 

es_EC.ISO8859-1 

スペイン語 

エクアドル 

ISO8859-1 

スペイン語 (エクアドル) 

es_PE.ISO8859-1 

スペイン語 

ペルー 

ISO8859-1 

スペイン語 (ペルー) 

es_PY.ISO8859-1 

スペイン語 

パラグアイ 

ISO8859-1 

スペイン語 (パラグアイ) 

es_UY.ISO8859-1 

スペイン語 

ウルグアイ 

ISO8859-1 

スペイン語 (ウルグアイ) 

es_VE.ISO8859-1 

スペイン語 

ベネズエラ 

ISO8859-1 

スペイン語 (ベネズエラ) 

pt_BR.ISO8859-1 

英語 

ブラジル 

ISO8859-1 

ポルトガル語 (ブラジル) 

表 3-12 南ヨーロッパ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

el_GR.ISO8859-7 

英語 

ギリシャ 

ISO8859-7 

ギリシャ語 (ギリシャ) 

es_ES.ISO8859-1 

スペイン語 

スペイン 

ISO8859-1 

スペイン語 (スペイン) 

es_ES.ISO8859-15 

スペイン語 

スペイン 

ISO8859-15 

スペイン語 (スペイン、ISO-8859-15 - Euro)) 

es_ES.UTF-8 

スペイン語 

スペイン 

UTF-8 

スペイン語 (スペイン、Unicode 3.0) 

it_IT.ISO8859-1 

イタリア語 

イタリア 

ISO8859-1 

イタリア語 (イタリア) 

it_IT.ISO8859-15 

イタリア語 

イタリア 

ISO8859-15 

イタリア語 (イタリア、ISO8859-15 - Euro) 

it_IT.UTF-8 

イタリア語 

イタリア 

UTF-8 

イタリア語 (イタリア、Unicode 3.0) 

pt_PT.ISO8859-1 

英語 

ポルトガル 

ISO8859-1 

ポルトガル語 (ポルトガル) 

pt_PT.ISO8859-15 

英語 

ポルトガル 

ISO8859-15 

ポルトガル語 (ポルトガル、ISO8859-15 - Euro) 

表 3-13 西ヨーロッパ

ロケール 

ユーザーインタフェース 

地域 

コードセット 

言語サポート 

en_GB.ISO8859-1 

英語 

イギリス 

ISO8859-1 

英語 (イギリス) 

en_GB.ISO8859-15  

英語 

イギリス 

ISO8859-15 

英語 (イギリス、ISO8859-15 - Euro) 

en_IE.ISO8859-1 

英語 

アイルランド 

ISO8859-1 

英語 (アイルランド) 

en_IE.ISO8859-15  

英語 

アイルランド 

ISO8859-15 

英語 (アイルランド、ISO8859-15 - Euro) 

fr_BE.ISO8859-1 

フランス語 

ベルギーのワロン 

ISO8859-1  

フランス語 (ベルギーのワロン) 

fr_BE.ISO8859-15 

フランス語 

ベルギーのワロン 

ISO8859-15  

フランス語 (ベルギーのワロン、ISO8859-15 - Euro) 

fr_FR.ISO8859-1 

フランス語 

フランス 

ISO8859-1 

フランス語 (フランス) 

fr_FR.ISO8859-15 

フランス語 

フランス 

ISO8859-15 

フランス語 (フランス、ISO8859-15 - Euro) 

fr_FR.UTF-8 

フランス語 

フランス 

UTF-8 

フランス語 (フランス、Unicode 3.0) 

nl_BE.ISO8859-1 

英語 

ベルギーのフラマン 

ISO8859-1 

ドイツ語 (ベルギーのフラマン) 

 

nl_BE.ISO8859-15 

英語 

ベルギーのフラマン 

ISO8859-15  

ドイツ語 (ベルギーのフラマン、ISO8859-15 - Euro) 

nl_NL.ISO8859-1 

英語 

オランダ 

ISO8859-1 

ドイツ語 (オランダ) 

nl_NL.ISO8859-15 

英語 

オランダ 

ISO8859-15 

ドイツ語 (オランダ、ISO8859-15 - Euro) 


注 -

ロケール名の規約は次のとおりです。

言語[_地域][.コードセット]。

言語は ISO639、地域は ISO3166 に準拠します。

Solaris 製品の全ロケールには、US-ASCII コード値を持つ移植可能な文字セットが含まれています。

単一のロケールが複数のロケール名を持つ場合があります。たとえば、ja_JP.eucJPja と同一です。また、fr_FR.ISO8859-1fr と同一です。



注 -

5601 は、KS C 5636 および KS C 5601-1987 を含む、韓国語 EUC コードセットを示します。

eucJP は、日本語 EUC コードセットを示します。JIS X0201-1976、JIS X0208-1983、および JIS X0212-1990 を含みます。

gb2312 は、簡体字中国語 EUC コードセットを示します。GV 1988-80 および GB 2312-80 を含みます。

PCK は シフト JIS (SJIS) ともいいます。

UTF-8 は ISO/IEC 10646-1 の UTF-8 であり、承認されたさまざまな修正および UNICODE 3.0 を含みます。

GBK は GB 拡張を示します。すべての GB 2312-80 文字、ISO/IEC 10646-1 のすべての Unified Han 文字、および日本語のひらがな文字、かたかな文字を含みます。また、中国語、日本語、韓国語の文字セット、および ISO/IEC 10646-1 の多くの文字も含みます。


ヨーロッパの地域対応

Solaris 8 ソフトウェアは、ユーロ通貨をサポートしています。現地通貨記号は、下位互換としてまだ使用できます。

表 3-14 ユーロ通貨をサポートするユーザーロケール

領域 

ロケール名 

ISO コードセット 

オーストリア 

de_AT.ISO8859-15

8859-15 

ベルギー (フランス語) 

fr_BE.ISO8859-15

8859-15 

ベルギー (ドイツ語) 

nl_BE.ISO8859-15

8859-15 

デンマーク 

da_DK.ISO8859-15

8859-15 

フィンランド 

fi_FI.ISO8859-15

8859-15 

フランス 

fr_FR.ISO8859-15

8859-15 

ドイツ 

de_DE.ISO8859-15

8859-15 

アイルランド 

en_IE.ISO8859-15

8859-15 

イタリア 

it_IT.ISO8859-15

8859-15 

オランダ 

nl_NL.ISO8859-15

8859-15 

ポルトガル 

pt_PT.ISO8859-15

8859-15 

スペイン 

es_ES.ISO8859-15

8859-15 

スウェーデン 

sv_SE.ISO8859-15

8859-15 

イギリス 

en_GB.ISO8859-15

8859-15 

ヨーロッパ 

en_EU

8859-15 

U.S.A. 

en_US

8859-15 

ロケールの複数キーの Compose キーシーケンス

Solaris 8 環境では、「Compose キーシーケンス」を使用して、次のコードセットの文字を入力する際に使用される発音符号を生成できます。

以下のキーと Compose キーを使用することにより発音符号付き文字を生成できます。

Solaris 8 (英語版) 製品でのキーボードサポート

以下のロケールには、SPARC (X サーバー) および IA (X サーバーおよびコンソール) 用のキーボードサポートが含まれています。

SPARC でのキーボードの変更

Solaris 製品でのキー配列は、キーボードの底面のディップスイッチでのみ変更できます。キー配列はディップスイッチにより決定されます。キー配列と対応するディップスイッチの設定のリストは、/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map にあります。

次の表にタイプ 4 キーボードの設定 (1 = スイッチ上、0 = スイッチ下) を示します。

表 3-15 タイプ 4 キーボードのキー配列

16 進のディップスイッチ 

キーボード 

2 進の設定 

51 

Hungary5.kt 

110011 

52 

Poland5.kt 

110100 

53 

Czech5.k 

110101 

54 

Russia5.kt 

110110 

55 

Latvia5.k 

110111 

56 

Turkey5.kt 

111000 

57 

Greece5.kt 

111001 

58 

Lithuania5.kt 

111011 

英語のキー配列をチェコ語に変更するには、ディップスイッチの設定を上記のファイルで定義されている設定に変更し (このファイルでは 16 進で設定を定義しているので、前の表のように 2 進に変換する必要があります)、リブートします。

ロシア語およびギリシャ語のキーボードでは、SPARC の Compose キー (IA の場合は Ctrl+Shift+F1) を使用してオンとオフを切り替えることができます。

IA でのキーボードの変更

IA では、キーボードはインストール時の kdmconfig により選択されます。インストール後にこれを変更するには、kdmconfig を使用します。

  1. Solaris CDE または OpenWindows を終了してコマンド行に戻ります。

  2. kdmconfig -u (kdmconfig unconfigure) と入力します。

  3. kdmconfig と入力してプログラムを実行します。

  4. 指示に従って、新しいキー配列に変更します。

Solaris 8 には、バンドルされた SPARC または IA 用のキーボード切り替えユーティリティは (xmodmappcmapkeys などの標準 UNIX ツールの他には) ありません。

IA 用のコードセット

Solaris では IA 用のデフォルトのコードセットは ISO-8859-1 です。IBM DOS 437 コードセットがテキストモードでのオプションとして提供されています。たとえば、次のように入力して IBM DOS 437 コードセットをダウンロードしたとします。


loadfont -c 437
pcmapkeys -f /usr/share/lib/keyboards/437/en_US

この場合、米国の日付、時間、通貨、数、単位、照合のうち標準でないものは使用できません。また、英語以外のメッセージやテキスト表現、複数バイト文字も使用できなくなります。したがって、Microsoft Windows を使用しない場合は、デフォルトの C ロケールでのみ IBM DOS 437 コードセットを使用して下さい。

これらのロケールはすべて、文字の入出力をサポートしています。主なコードセットの多くについては、iconv もサポートされています。iconv の詳細については、iconv(1) のマニュアルページを参照してください。

表 3-16 iconv のサポート

コード 

シンボル 

ターゲットコード 

シンボル 

言語サポート 

ISO 8859-2

iso2 

MS 1250 

win2 

Windows Latin 2 

ISO 8859-2

iso2 

MS 852 

dos2 

MS-DOS Latin 2 

ISO 8859-2

iso2 

Mazovia 

maz 

Mazovia 

ISO 8859-2

iso2 

DHN 

dhn 

Dom Handlowy Nauki 

MS 1250

win2 

ISO 8859-2 

iso2 

ISO Latin 2 

MS 1250

win2 

MS 852 

dos2 

MS-DOS Latin 2 

MS 1250

win2 

Mazovia 

maz 

Mazovia 

MS 1250

win2 

DHN 

dhn 

Dom Handlowy Naduki 

MS 852

dos2 

ISO 8859-2 

iso2 

ISO Latin 2 

MS 852

dos2 

MS 1250 

win2 

Windows Latin 2 

MS 852

dos2 

Mazovia 

maz 

Mazovia 

MS 852

dos2 

DHN 

dhn 

Dom Handlowy Nauki 

Mazovia

maz 

ISO 8859-2 

iso2 

ISO Latin 2 

Mazovia

maz 

MS 1250 

win2 

Windows Latin 2 

Mazovia

maz 

MS 852 

dos2 

MS-DOS Latin 2 

Mazovia

maz 

DHN 

dhn 

Dom Handlowy Nauki 

DHN

dhn 

ISO 8859-2 

iso2 

ISO Latin 2 

DHN

dhn 

MS 1250 

win2 

Windows Latin 2 

DHN

dhn 

MS 852 

dos2 

MS-DOS Latin 2 

DHN

dhn 

Mazovia 

maz 

Mazovia 

ISO 8859-5

iso5 

KOI8-R 

koi8 

KOI8-R 

ISO 8859-5

iso5 

PC Cyrillic 

alt 

Alternative PC Cyrillic 

ISO 8859-5

iso5 

MS 1251 

win5 

Windows Cyrillic 

ISO 8859-5

iso5 

Mac Cyrillic 

mac 

Macintosh Cyrillic 

OKI8-R

koi8 

ISO 8859-5 

iso5 

ISO 8859-5 Cyrillic 

KOI8-R

koi8 

PC Cyrillic 

alt 

Alternative PC Cyrillic 

KOI8-R

koi8 

MS 1251 

win5 

Windows Cyrillic 

KOI8-R

koi8 

Mac Cyrillic 

mac 

Macintosh Cyrillic 

PC Cyrillic

alt 

ISO 8859-5 

iso5 

ISO 8859-5 Cyrillic 

PC Cyrillic

alt 

KOI8-R 

koi8 

KOI8-R 

PC Cyrillic

alt 

MS 1251 

win5 

Windows Cyrillic 

PC Cyrillic

alt 

Mac Cyrillic 

mac 

Macintosh Cyrillic 

MS 1251

win5 

ISO 8859-5 

iso5 

ISO 8859-5 Cyrillic 

MS 1251

win5 

KOI8-R 

koi8 

KOI8-R 

MS 1251

win5 

PC Cyrillic 

alt 

Alternative PC Cyrillic 

MS 1251

win5 

Mac Cyrillic 

mac 

Macintosh Cyrillic 

Mac Cyrillic

mac 

ISO 8859-5 

iso5 

ISO 8859-5 Cyrillic 

Mac Cyrillic

mac 

KOI8-R 

koi8 

KOI8-R 

Mac Cyrillic

mac 

PC Cyrillic 

alt 

Alternative PC Cyrillic 

Mac Cyrillic

mac 

MS 1251 

win5 

Windows Cyrillic 

フォント形式

システム上のフォントの位置

ヨーロッパのロケールをサポートするフォントは、ビットマップ、PostScriptTM Type-1、TrueType などのさまざまな形式で使用できます。実際の使用可能性は、文字セットによって異なります。

フォントは次の位置にあります。

/usr/openwin/lib/locale/iso_8859_x/X11/fonts/

フォントパッケージの追加と削除

システムにフォントパッケージを手動で追加または削除するには次のようにします。

  1. 常に、オプションのフォントパッケージの前に必須のフォントパッケージを追加します。

  2. システムからフォントパッケージを取り除く際は、まずオプションのフォントパッケージから除去します。

フォントを追加または削除する場合は、この手順に従ってください。フォントパッケージのクラスアクションスクリプトはこれを前提に動作します。オプションのフォントパッケージには、システム上にすでに存在する必須フォントパッケージに情報を連結するスクリプトが含まれています。必須フォントパッケージが存在しない場合、問題が発生することがあります。

簡体字中国語の地域対応

Solaris 8 環境の簡体字中国語は、zhzh.UTF-8zh.GBK という 3 種類のロケールを用意しています。zh ロケールでは、EUC スキーマを使って、GB2312-80 を符号化します。zh.GBK ロケールは、BG2312-80 のスーパーセットである GBK コードセットをサポートします。

簡体字中国語は主に、中華人民共和国およびシンガポールで使用されています。

zh ロケールには次の入力メソッドがサポートされています。

zh.GBK および zh.UTF-8 ロケールには次の入力メソッドがサポートされています。

次の表に、zh ロケールの TrueType フォントを示します。

表 3-17 zh ロケールの Solaris 8 TrueType フォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 ベンダー エンコーディング
 Fangsong R TrueType Hanyi GB2312.1980
 Hei R TrueType Monotype GB2312.1980
 Kai R TrueType Monotype GB2312.1980
 Song R TrueType Monotype GB2312.1980

次の表に、zh ロケールのビットマップフォントを示します。

表 3-18 zh ロケールの Solaris 8 ビットマップフォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 エンコーディング
 Song B PCF (14,16) GB2312.1980
 Song R PCF (12,14,16,20,24) GB2312.1980

次の表に、zh.GBK ロケールの TrueType フォントを示します。

表 3-19 zh.GBK ロケールの TrueType フォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 ベンダー エンコーディング
 Fansong R TrueType Zhongyi GBK
 Hei R TrueType Zhongyi GBK
 Kai R TrueType Zhongyi GBK
 Song R TrueType Zhongyi GBK

次の表に、zh.GBK ロケールのビットマップフォントを示します。

表 3-20 zh.GBK ロケールのビットマップフォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 エンコーディング
 Song R PCF (12,14,16,20,24) GBK

次の表に、簡体字中国語でサポートされるコードセットの変換を示します。

表 3-21 簡体字中国語のコードセットの変換

コード 

シンボル 

ターゲットコード 

シンボル 

GB2312-80

zh_CN.euc 

ISO 2022-7 

zh_CN.iso2022-7 

ISO 2022-7

zh_CN.iso2022-7 

GB2312-80 

zh_CN.euc 

GB2312-80

zh_CN.euc 

ISO 2022-CN 

zh_CN.iso2022-CN 

HZ-GB-2312

HZ-GB-2312 

GB2312-80 

zh_CN.euc 

HZ-GB-2312

HZ-GB-2312 

GBK 

zh_CN.gbk 

HZ-GB-2312

HZ-GB-2312 

UTF-8 

UTF-8 

ISO-2022-CN

zh_CN.iso2022-CN 

GB2312-80 

zh_CN.euc 

UTF-8

UTF-8 

GB2312-80 

zh_CN.euc 

GB2312-80

zh_CN.euc 

UTF-8 

UTF-8 

zh.GBK

zh_CN.gbk 

ISO2022-CN 

zh_CN.iso2022-CN 

ISO2022-CN

zh_CN.iso2022-CN 

zh.GBK 

zh_CN.gbk 

zh.GBK

zh_CN.gbk 

Big-5 

zh_TW-Big5 

Big-5

zh_TW-Big5 

zh.GBK 

zh_CN.gbk 

GB2312-80

zh_CN.euc 

Big-5 

zh_TW-Big5 

Big-5

zh_TW-Big5 

GB2312-80 

zh_CN.euc 

UTF-8

UTF-8 

zh.GBK 

zh_CN.gbk 

zh.GBK

zh_CN.gbk 

UTF-8 

UTF-8 

UTF-8

UTF-8 

ISO2022-CN 

zh_CN.iso2022-CN 

ISO2022-CN

zh_CN.iso2022-CN 

UTF-8 

UTF-8 

繁体字中国語の地域対応

Solaris 8 製品には、zh_TWzh_TW.UTF-8 および zh_TW.BIG5 という、3 つの繁体字中国語用ロケールがあります。zh_TW ロケールでは、EUC スキーマを使って CNS11643.1992 コードセットをエンコードします。zh_TW.BIG5 ロケールは Big-5 コードセットをサポートします。 zh_TW.UTF-8 ロケールは Unicode 3.0 をサポートします。

繁体字中国語は主に、台湾と香港で使用されており、次の入力メソッドをサポートします。

表 3-22 zh_TW ロケールの繁体字中国語 TrueType フォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 ベンダー エンコーディング
 Hei R Truetype Hanyi CNS11643.1992
 Kai R Truetype Hanyi CNS11643.1992
 Ming R Truetype Hanyi CNS11643.1992

次の表に、zh_TW ロケールの繁体字中国語ビットマップフォントを示します。

表 3-23 zh_TW ロケールの繁体字中国語ビットマップフォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 エンコーディング
 Ming R PCF (12,14,16,20,24) CNS11643.1992

次の表に、zh_TW.BIG5 ロケールの繁体字中国語 TrueType フォントを示します。

表 3-24 zh_TW.BIG5 ロケールの繁体字中国語 TrueType フォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 ベンダー エンコーディング
 Hei R TrueType Hanyi Big5
 Kai R TrueType Hanyi Big5
 Ming R TrueType Hanyi Big5

次の表に、zh_TW.BIG5 ロケールの繁体字中国語ビットマップフォントを示します。

表 3-25 zh_TW.BIG5 ロケールの繁体字中国語ビットマップフォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 エンコーディング
 Ming R PCF (12,14,16,20,24) Big5

次の表に、繁体字中国語でサポートされるコードセットの変換を示します。

表 3-26 繁体字中国語のコードセットの変換

コード 

シンボル 

ターゲットコード 

シンボル 

CNS 11643

zh_TW-euc 

Big-5  

zh_TW-Big5 

CNS 11643

zh_TW-euc 

ISO 2022-7 

zh_TW-iso2022-7 

Big-5

zh_TW-Big5 

CNS 11643 

zh_TW-euc 

Big-5

zh_TW-Big5 

ISO 2022-7 

zh_TW-iso2022-7 

ISO 2022-7

zh_TW-iso2022-7 

CNS 11643 

zh_TW-euc 

ISO 2022-7

zh_TW-iso2022-7 

Big-5 

zh_TW-Big5 

CNS 11643

zh_TW-eu 

ISO 2022-CN-EXT 

zh_TW-iso2022-CN-EXT 

ISO 2022-CN-EXT

zh_TW-iso2022-CN-EXT 

CNS 11643 

zh_TW-euc 

Big-5

zh_TW-Big5 

ISO 2022-CN 

zh_TW-iso2022-CN 

ISO 2022-CN

zh_TW-iso2022-CN 

Big-5 

zh_TW-Big5 

UTF-8

UTF-8 

CNS 11643 

zh_TW-euc 

CNS 11643

zh_TW-euc 

UTF-8 

UTF-8 

UTF-8

UTF-8 

Big-5 

zh_TW-Big5 

Big-5

zh_TW-Big5 

UTF-8 

UTF-8 

UTF-8

UTF-8 

ISO 2022-7 

zh_TW-iso2022-7 

ISO 2022-7

zh_TW-iso2022-7 

UTF-8 

UTF-8 

ISO 2022-CN-EXT

zh_TW-iso2022-CN-EX 

Big-5 

zh_TW-Big5 

Big-5

zh_TW-Big5 

ISO 2022-CN-EXT 

zh_TW-iso2022-CN-EXT 

日本語の地域対応

この節では、日本語ロケール固有の情報について説明します。

日本語ロケール

Solaris 8 環境では、異なるエンコーディングをサポートする 3 種類の日本語ロケールを使用できます。ja (または ja_JP.eucJP) ロケールは、日本語 EUC に基づいています。ja_JP.PCK ロケールは、Shift-JIS として知られている PC-Kanji コードに基づいています。ja_JP.UTF-8 は、UTF-8 に基づいています。

日本語 EUC とその文字セットの間の対応付けについては、eucJP(5) を参照してください。PCK とその文字セットの間の対応付けについては、PCK(5) を参照してください。

日本語文字セット

サポートされている日本語文字セットは以下の通りです。

JISX0212-1990 は、ja_JP.PCK ロケールではサポートされていません。

ベンダー定義文字 (VDC) とユーザー定義文字 (UDC) もサポートされています。VDC は、JISX0208-1990 または JISX0212-1990 の未使用 (予約) コードポイントを占有します。UDC は、VDC と同一のコードポイントで、VDC が使用していない部分を占有します。

日本語フォント

3 種類の日本語フォント形式がサポートされています。ビットマップ、TrueType、および Type1 です。日本語の Type1 フォントには、印刷用に JIS X0212 だけが含まれています。また、Type1 フォントは、UDC で使用するフォント形式です。

次の表に、日本語ビットマップフォントを示します。

表 3-27 日本語ビットマップフォント

完全なファミリ名 

サブファミリ 

形式 

ベンダー 

エンコーディング 

gothic

R, B 

PCF(12,14,16,20,24) 

 

JISX0208.1983, 

JISX0201.1976 

minchou

PCF(12,14,16,20,24) 

 

JISX0208.1983, 

JISX0201.1976 

hg gothic b

PCF(12,14,16,18,20,24) 

RICOH 

JISX0208.1983, JISX0201.1976 

hg mincho l

PCF(12,14,16,18,20,2) 

RICOH 

JISX0208.1983, JISX0201.1976 

heiseimin

PCF(12,14,16,18,20,24) 

RICOH 

JISX0212.1990 

次の表に、日本語 TrueType フォントを示します。

表 3-28 日本語 TrueType フォント

完全なファミリ名 

サブファミリ 

形式 

ベンダー 

エンコーディング 

hg gothic b

TrueType 

株式会社リコー (以降RICOHとします) 

JISX0208.1983, JISX0201.1976 

hg mincho l

TrueType 

RICOH 

JISX0208.1983, JISX0201.1976 

heiseimin

TrueType 

RICOH 

JISX0212.1990 

日本語入力システム

ATOK12、ATOK8、Wnn6、cs00 の 4 種類の日本語入力システムが、すべての日本語ロケールについて Solaris 8 環境で使用できます。ワークスペースメニューから入力システムを切り替えることができます。基本 (英語版) の Solaris で使用できる日本語入力システムは、cs00 だけです。

cs00 を使った日本語文字列の入力方法

かな漢字変換モードをオンにすると、キーボード入力が Htt (X 入力方式サーバー) に占有され、XCI (xci(7)) インタフェースを使って cs00 デーモンに送られます。cs00 デーモンは辞書を使って、受け取った文字列を日本語文字列に変換し、現在キーボードフォーカスを持っているプログラムに結果を返します。詳細については cs00(1M)) を参照してください。

CUI ベースの辞書保守ユーティリティを使用できます。詳細については udicm(1)mdicm(1) を参照してください。


注 -

sdtudicm(1) または udicmtool(1) という GUI ベースの辞書保守ユーティリティは、Solaris の基本 (英語版) 製品では提供されません。


基本的な日本語入力手順は以下の通りです。

  1. 日本語変換モードのオン / オフ : Control + Space

  2. かな文字テキストの入力 : 例 : 「nihon」とタイプ

  3. 漢字文字テキストへ変換 : Control + N

  4. 漢字文字テキストを確定 : Control + K

以下の表に、cs00 の操作リストを示します。

表 3-29 cs00 操作リスト

機能 

 

操作 

変換モードのオン / オフ 

 

Control + Space 

Control + @ 

かな / 漢字変換 

次候補 

Control + N 

 

前候補 

Control + P 

 

候補一覧 

Control + W 

確定 

 

Control + K 

フォーカスの移動 

前 

Control + F 

 

後 

Control + B 

フォーカスの有効範囲 

拡大 

Control + I 

 

縮小 

Control + U 

削除 (1 文字) 

 

Control + H 

Delete または backspace 

削除 (すべての文字) 

 

Control + ] と Control + U 

全角 / 半角かたかな => ひらがな 

 

Control + ] と Control + O 

ひらがな / 半角かたかな => 全角かたかな 

 

Control + ] と Control + Y 

全角かたかな / ひらがな => 半角かたかな 

 

Control + ] と Control + Z 

半角ローマ字 / 数字 => 全角ローマ字 / 数字 

 

Control + ] と Control + T 

全角ローマ字 / 数字 => 半角ローマ字 / 数字 

 

Control + ] と Control + R 

学習モードオン / オフ 

 

Control + ] と Control + L 

入力モード切り替え : 

 

 

  • ひらがなモード

 

Control + O 

  • 全角かたかなモード

 

Control + Y 

  • 全角ローマ字 / 数字モード

 

Control + T 

  • 半角かたかなモード

 

Control + Z 

  • 半角ローマ字 / 数字モード

 

Control + R 

  • 句点コード入力モード

 

Control + Q 

  • 部首入力モード

 

Control + V 

日本語端末用の端末設定

日本語ロケールを文字ベース端末 (TTY) で使うには、端末設定を使って、行編集作業を適切に実行する必要があります。

日本語 iconv モジュール

複数の日本語コードセット変換が、iconv(1)iconv(3) を使ってサポートされています。詳細については iconv_ja(5) のマニュアルページを参照してください。

日本語固有のプリンタサポート

Solaris 8 (多国語版) は、次の日本語固有のプリンタをサポートしています。

ユーザー定義文字のサポート

UDC を処理するために、sdtudctool を利用できます。sdtudctool は、アウトラインフォント (Type1) とビットマップフォント (PCF) の両方を処理できます。また、以前のリリースにあった、fontedittype3creatorfontmanager のような古いユーティリティによって作成された UDC フォントを移行するために、いくつかのユーティリティを利用できます。

Solaris 基本 (英語版) 製品には含まれていないもの

以下のコンポーネントは、Solaris 多国語版製品には入っていますが (LANGUAGES CD 上)、Solaris 基本製品には含まれていません。

韓国語の地域対応

1995 年 12 月に韓国政府は、標準韓国語コードセットの KS C 5700 を発表しました。このコードセットは、ISO 10646-1/Unicode 2.0 に基づいています。

この ISO-10646 文字セットは、2 種類の (USC-2) を使います。それぞれの文字を表示するための、2 バイト形式の汎用文字セットまたは 4(USC-4) バイトです。

ISO-10646 文字セットは、直接 IBM-PC ベースのオペレーティングシステムで使用することはできません。たとえば、Solaris 環境のカーネルおよびその他の多くのモジュールは、文字列内の null 文字 (0x00) など、特定のバイトを制御命令として解釈します。ISO-10646 文字セットは、最初のバイトまたは後続のバイトで、任意のビットの組み合わせでエンコードできます。ISO-10646 文字は、上記の制限のため、Solaris システムで自由に転送することはできません。移行を容易にするために、ISO-10646 文字を、C0 制御文字 (0x00..0x1F)、C1 制御文字 (0x80..0x9F)、空白 (0x20)、DEL (0x7F) を使用せずに再コード化する、UCS Transformation Format (UTF) を定義しています。

ko.UTF-8 は、韓国語標準コードセット KSC-5700 をサポートする Solaris のロケールです。このロケールは、以前の KSC-5601 のすべての文字を含む 11,172 の韓国語の文字をサポートします。韓国語の UTF-8 は、韓国語関連の ISO-10646 文字およびフォントのみサポートします。ISO-10646 は世界中のすべての文字に対応しているので、すべての言語のすべての文字を入力および出力するために、さまざまな入力メソッドやフォントがすべて提供されています。Universal UTF/UCS が普及するまでは、韓国語 UTF-8 は韓国語の文字に関連する ISO-10646 コードのサブセットと、以前の韓国語標準コードセットおよび拡張 ASCII のすべての文字をサポートします。

ko ロケールでは、EUC を使って KSC 5601-1987 をエンコードします。ko.UTF-8 ロケールは、KSC 5601-1987 のスーパーセットである、KSC 5700-1995/Unicode 2.0 コードセットをサポートしています。これら 2 つのロケールは、エンドユーザーには同じように見えますが、内部の文字エンコーディングが異なっています。Solaris (韓国語版) は次の入力メソッドをサポートしています。

ko ロケール用

ko.UTF-8 ロケール用

表 3-30 ko ロケールの Solaris 8 (韓国語版) CID/Type 1 フォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 ベンダー エンコーディング
 Gothic R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Graphic R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Haeso R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Kodig R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Myeongijo R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Pilki R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Roundgothic R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean

表 3-31 ko ロケールの Solaris 8 (韓国語版) ビットマップフォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 エンコーディング
 Gothic R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1987
 Graphic R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1987
 Haeso R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1987
 Kodig R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1987
 Myeongijo R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1987
 Pilki R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1987
 Roundgothic R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1987

表 3-32 ko.UTF-8 ロケールの Solaris 8 (韓国語版) CID/Type 1 フォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 ベンダー エンコーディング
 Gothic R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Graphic R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Haeso R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Kodig R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Myeongijo R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean
 Pilki R CID/Type 1 Hanyang Adobe-Korean

表 3-33 ko.UTF-8 ロケールの Solaris 8 (韓国語版) ビットマップフォント
 完全なファミリ名 サブファミリ 形式 エンコーディング
 Gothic R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1992 (Johap)
 Graphic R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1992 (Johap)
 Haeso R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1992 (Johap)
 Kodig R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1992 (Johap)
 Myeongijo R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1992 (Johap)
 Pilki R/B PCF (12,14,16,18,20,24) KSC 5601-1992 (Johap)

表 3-34 ko/ko.UTF-8 ロケール用の Solaris 8 韓国語 TrueType フォント

全ファミリ名 

サブファミリ 

形式 

ベンダー 

コード化 

Kodig/Gothic 

True Type 

Hanyang 

Unicode 

Myeongjo 

True Type 

Hanyang 

Unicode 

Haeso 

True Type 

Hanyang 

Unicode 

RoundGothic 

True Type 

Hanyang 

Unicode 

表 3-35 韓国語 ICONV
 コード シンボル ターゲットコード シンボル
 KSC 5601-1987 1506 UTF-8 UTF-8
 ISO 646 646 KSC 5601-1987 5601
 KSC 5601-1987 EUC-KR UTF-8 UTF-8
 KSC 5601-1987 KSC5601 UTF-8 UTF-8
 UTF-8 UTF-8 KSC 5601-1987 5601
 UTF-8 UTF-8 KSC 5601-1987 EUC-KR
 UTF-8 UTF-8 KSC 5601-1987 KSC 5601
 UTF-8 ko-KR-UTF-8 IBM CP 933 cp 933
 UTF-8 ko-KR-UTF-8 KSC 5601-1987 ko_KR-euc
 UTF-8 ko-KR-UTF-8 ISO2022-KR ko_KR-iso2022-7
 UTF-8 ko-KR-UTF-8 KSC 5601-1987 - Johap ko_KR-johap
 UTF-8 ko-KR-UTF-8 KSC5601-1992 - Johap ko_KR-johap92
 IBM CP933 cp933 UTF-8 ko_KR-UTF-8
 KSC 5601-1987 ko_KR-euc UTF-8 ko_KR-UTF-8
 KSC 5601-1987 ko_KR-euc ISO 2022-KR ko_KR-iso2022-7
 KSC 5601-1987 ko_KR-euc KSC 5601-1987 - Johap ko_KR-johap
 KSC 5601-1987 ko_KR-euc KSC 5601-1992 - Johap ko_KR-johap92
 KSC 5601-1987 ko_KR-euc KSC 5601-1992-Annex:4 ko_KR-nbyte
 ISO 2022-KR iso2022-7 UTF-8 ko_KR-UTF-8
 ISO 2022-KR iso2022-7 KSC 5601-1987 ko_KR-euc
 KSC 5601-1987 - Johap ko-KR-johap UTF-8 ko_KR-UTF-8
 KSC 5601-1987 - Johap ko-KR-johap KSC 5601-1987 ko_KR-euc
 KSC 5601-1992 - Johap ko-KR-johap92 UTF-8 ko_KR-UTF-8
 KSC 5601-1992 - Johap ko-KR-johap92 KSC 5601-1987 ko_KR-euc
 KSC 5601-1992 - Annex:4 ko-KR-nbyte KSC 5601-1987 ko_KR-euc