国際化対応言語環境の利用ガイド

CTL テクノロジのサポートによる Motif の変更点

XmDirection

XmNlayoutDirection [XmNlayoutDirection の概要、特に XmStringDirectionXmNlayoutDirection の相互作用については『Motif Programmer's Guide (Release 2.1)』のセクション 11.3 を参照してください。] リソース (1) はオブジェクトレイアウトを制御します。XmNlayoutDirection を用いて LayoutObject の方向の値を指定する方法を以下に示します。

レイアウトの方向

XmNlayoutDirectionXmDEFAULT_DIRECTION として指定されている場合、ウィジェットのレイアウトの方向は作成時に支配的な疑似 XOC により設定されます。動的テキスト (Xmtext および XmTextField) では、ウィジェットに使用されている XmRendition に関連付けされた疑似 XOC が支配的疑似 XOC になります。静的テキスト (XmlistXmLabelXmLabelG) のレイアウト方向は、方向の指定されている最初の合成文字列コンポーネントに基づいて設定されます。次の 2 通りのいずれかで指定します。

XmNlayoutDirectionXmDEFAULT_DIRECTION として指定されていない場合、XmNlayoutModifier @ls orientation の値がレイアウト修飾子文字列に明示的に指定されていなければ、XmnlayoutDirection の値は XOC およびその LayoutObject に受け渡されます。

XmNlayoutDirectionXmNlayoutModifier @ls orientation の両方の値が明示的に指定されている場合、上記の動作の中間になります。ウィジェットオブジェクトのレイアウトは XmNlayoutDirection により制御され、レイアウトの変換は XmNlayoutModifier @ls orientation の値により制御されます。

詳細について

より詳細な情報については、『CAE Specification: Portable Layout Services: Context-dependent and Directional Text』(The Open Group: Feb 1997; ISBN 1-85912-142-X; document number C616) を参照してください。

このマニュアルでは、コンテキストに依存する双方向のテキスト変換を、既存の POSIX ロケールモデルに対する論理拡張として処理するときに使用する、移植可能な機能について説明しています。複合テキスト言語をサポートしたいシステムプログラマまたはアプリケーションプログラマを対象としています。