ネットワークインタフェース

環境変数 NETPATH

アプリケーションは、通常、システム管理者が設定したデフォルトのトランスポート検索パスを使用して、使用可能なトランスポートを検索します。ただし、ユーザーがアプリケーションのトランスポート選択に関与したい場合は、環境変数 NETPATH と、NETPATH を経由した netconfig(4) データへのアクセス」で説明するルーチンとを使用することによって、アプリケーションがインタフェースを変更できます。これらのルーチンは、環境変数 NETPATH に指定されているトランスポートにだけアクセスします。

NETPATH は、PATH 変数と同様に、トランスポート ID をコロンで区切ったリストです。環境変数 NETPATH 内の各トランスポート ID は、netconfig(4) ファイル内のレコードのネットワーク ID フィールドに対応します。NETPATH については、environ(4) のマニュアルページを参照してください。

デフォルトトランスポートセットは、環境変数 NETPATH (次の節で説明する) を経由して netconfig(4) にアクセスするルーチンと、netconfig(4) に直接アクセスするルーチンとで異なります。環境変数 NETPATH を介して netconfig(4) にアクセスするルーチンのデフォルトトランスポートセットは、netconfig(4) ファイルに定義された可視のトランスポートからなります。一方、netconfig(4) に直接アクセスするルーチンのデフォルトトランスポートセットは、netconfig(4) ファイル全体になります。トランスポートが可視になるのは、システム管理者がそのトランスポートの netconfig(4) エントリの flags フィールドに v フラグを設定した場合です。