ストリーム上に tirdwr が存在する場合、接続が行われている間、トランスポート接続上でデータの送受信が可能です。どちらのユーザーも、トランスポートエンドポイントに関連付けられたファイル記述子を閉じることにより、またはストリーム上から tirdwr モジュールをポップさせることにより接続を終了させることが可能です。いずれの場合においても tirdwr は以下の処理を行います。
正常型解放要求が事前に tirdwr により受信されている場合、正常型解放を行うため要求はトランスポートプロバイダに渡されます。正常型解放手続きを発した遠隔ユーザーはデータ転送が完了した時点で要求していた結果を受け取ります。
tirdwr によって事前に接続の切断要求が受信されている場合、特別な処置は行われません。
正常型解放要求も接続の切断要求も事前に tirdwr によって受信されていない場合、接続を中止するためトランスポートプロバイダへ切断要求が渡されます。
ストリーム上で事前にエラーが発生し、接続の切断要求が tirdwr によって受信されていない場合、トランスポートプロバイダへは切断要求が渡されます。
プロセスは tirdwr がストリーム上にプッシュされてから正常型解放を行うことはできません。tirdwr はトランスポート接続の反対側のユーザーによって正常型解放が発行された場合のみ解放を受け付けます。このセクションのクライアントが 「コネクションモードサービス」のサーバープログラムと交信を行った場合、サーバーは正常型解放の要求によりデータの転送を終了します。その後サーバーはクライアントからの次の要求を待ちます。その時点でクライアントは終了し、トランスポートエンドポイントは閉じられます。ファイル記述子が閉じられると、tirdwr は接続のクライアント側からの正常解放型要求を発行します。これによりサーバーがブロックされている要求を生成します。
TCP など、プロトコルによってはデータが完全形で配信されるよう、この正常型解放を必要とするものがあります。