ネットワークインタフェース

イベント処理

TLOOK エラーには特殊な性質があります。XTI/TLI ルーチンにエンドポイント上の予測されていない非同期トランスポートイベントによる割り込みが発生した場合 TLOOK が設定されます。この場合 TLOOK は XTI/TLI ルーチンについてのエラーのレポートを行わず、また保留イベントのため通常のルーチン処理が行われません。表 3-7 は XTI/TLI で定義されているイベントの一覧です。

表 3-7 非同期エンドポイントイベント

名称 

説明 

T_LISTEN

接続要求がトランスポートエンドポイントに着信 

T_CONNECT

前の接続要求の確認着信 (サーバーが接続要求を受け付けた場合に生成) 

T_DATA

ユーザーデータ着信 

T_EXDATA

優先ユーザーデータ着信 

T_DISCONNECT

接続の中止または接続要求の拒否の着信の通知 

T_ORDERL

接続の正常型解放要求の着信 

T_UDERR

最後に着信したデータグラム内のエラー通知 (「読み取り/書き込み用インタフェース」を参照)

「状態遷移」内の状態テーブルでは、各状態で発生する可能性のあるイベントを表にしています。t_look(3NSL)TLOOK エラーが発生した場合にユーザーによるイベントの判定を可能にします。例の中では、接続要求が拒否された場合、クライアントは終了します。