Solaris X Window System 開発ガイド

カラー名データベース

ASCII カラー名と RGB カラー値との対応関係がカラー名データベースによって与えられます。このデータベースは、カラー表示プログラムの移植性を向上させ、プログラミング作業を容易にする効果があります。ただし、この対応関係は主観的に決定したもので、科学的な客観性に基づいたものではないということに注意してください。

このデータベースのソースは /usr/openwin/lib/X11/rgb.txt です。このファイルは、X コンソーシアムの X11R6 で提供されるファイルと同じものです。rgb.txt をコンパイルすることによって、dbm(3) データベースファイル rgb.dir および rgb.pag が作成されます。サーバーは、最初にスタートアップされた時点で、それらのファイルの内部表現を生成します。この内部表現を参照することによって、カラー名からカラー値へのマッピングが実行されます。

X11 クライアントは、カラー名からカラー値へのマッピングに XLookupColor または XAllocNamedColor を使用します。これらのルーチンに渡されるカラー名文字列は、それがデータベース中で検索される前に、小文字に変換されます。