Solaris X サーバーのカラーサポート機能を使用するプログラマは以下の点について考慮する必要があります。プログラムの移植性および色の共有を最大限可能にするためのヒントを以下に示します。
デフォルト PseudoColor カラーマップ中の白と黒が特定の位置にあると仮定することはできません。必ず XAllocColor を用いて描画のためのピクセルを割り当てます。
白と黒が特定のピクセル位置にあると仮定しないことが、プログラミングの上で重要です。Solaris X サーバーの今後のバージョンや他ベンダのサーバーでは、これらの色の位置が現在のサーバーと異なることも考えられます。移植性と互換性をできるだけ高くするために、X11 クライアントは常に XAllocColor 関数で描画用の色を割り当てるようにしてください。
ビジュアルを使用する前に、サポートされているビジュアルの種類をすべて確認しなければなりません。これには XGetVisualInfo または XMatchVisualInfo を使用できますが、XGetVisualInfo はクラスおよびデプスが同じビジュアルを区別できるため、その使用を推奨します。
カラーマップフラッシングを減少させるため、最初にデフォルトカラーマップから色を割り当てる方法が一般に有効とされます。専用カラーマップを作成するのは、この割り当てに失敗した場合だけに限ってください。
ポータブルな X11 カラー表示クライアントの作成方法については 「ビジュアルに関するプログラミング上のヒント」の節を参照してください。