共通デスクトップ環境のテキスト編集システムは、次の 2 つのコンポーネントから成ります。
グラフィカル・インタフェース、アクション・インタフェース、ToolTalk インタフェースによって編集サービスを行えるようにする、テキスト・エディタ・アプリケーション dtpad
次の編集サービスに関してプログラム・インタフェースを提供するエディタ・ウィジェット DtEditor
カット&ペースト
検索と置換
簡単なフォーマット
スペルチェック (8 ビットのロケール用)
前の編集を元に戻す
ASCII テキスト、マルチバイト・テキスト、データのバッファの入出力をサポートする拡張 I/O 処理機能
ファイルの読み取りと書き込みのサポート
Motif テキスト・ウィジェットもプログラム・インタフェースを提供しますが、システム全体で統一されたエディタを要求するアプリケーションは、DtEditor ウィジェットを使用してください。共通デスクトップ環境のテキスト・エディタおよびメール・プログラムは、エディタ・ウィジェットを使用します。このウィジェットは次のような場合に使用してください。
スペルチェック、元へ戻す、検索および変更などの、DtEditor ウィジェットが提供する機能が必要な場合
ユーザがファイルのデータを読み書きできるようにする場合
DtEditor ウィジェットは libDtWidget ライブラリにあります。ヘッダ・ファイルは Dt/Editor.h です。
デモは、/usr/dt/examples/dtwidget ディレクトリにあり、 DtEditor ウィジェット (editor.c) の例が入っています。デモの詳細は、README ファイルを参照してください。
テキスト・エディタ・ウィジェットの詳細は、関連するマニュアル・ページと『Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド』を参照してください。