この節では、ソフトウェア・アプリケーションを障害者が使用できるようにするためのガイドラインを示します。
通常はメニューやドラッグ&ドロップなどで操作するアプリケーションの全機能を、キーボードで操作できるようにし、身体的に障害のある人々が容易にアプリケーションを使用できるようにしてください。
視覚障害を持つ人がアプリケーションによりアクセスしやすくするために、次のガイドラインに従ってください。
アプリケーションのカラーをハードコードしないでください。
線、ボーダ、シャドウの厚みなどグラフィック属性をハードコードしないでください。これらの属性はフォント・サイズによって大きさが調整されます。
フォント・サイズおよびスタイルをハードコードしないでください。
すべてのウィジェットに記述名を付けてください。特に、パレット項目やアイコンなど画面のラベルに表示されないウィジェットについては、アプリケーション・コードで記述名を入れてください。これによって画面読み込みソフトウェアが記述情報を目の不自由なユーザにも提供できます。
聴覚障害を持つ人がアプリケーションによりアクセスしやすくするために、次のガイドラインに従ってください。
すべてのエンド・ユーザは音による通知が聞こえると想定しないでください。
適宜、エンド・ユーザが情報を得る方法を耳による合図と目による合図と選択できるようにしてください。
情報の取得方法を、聴覚によるものだけに依存しないようにしてください。
聴覚による情報取得を行う場合の周波数とボリュームを、エンド・ユーザが調整できるようにしてください。
視覚、聴覚、身体的な障害に関するガイドラインは、言語、知覚、その他に障害のあるエンド・ユーザにとって役立つものです。可能な限りティアオフ・メニューやユーザ構成のメニューなどの重要なアプリケーションの機能を取り込んでください。