前の項で述べたように、Solaris オペレーティング環境自体と、JFP がインストールされたシステムでは、同名のシステムコマンドがいくつか存在することがあります。これに伴って、オンラインマニュアルページについても、同名のエントリが複数の場所に存在することがあります。たとえば、以下のマニュアルページがあります。
ls | |
---|---|
/usr/share/man/man1/ls.1 | 国際化された標準の ls コマンド用 |
/usr/share/man/man1b/ls.1b | BSD 互換性パッケージの ls コマンド用 |
mailx | |
---|---|
/usr/share/man/man1/mailx.1 | 標準の mailx コマンド用 |
/usr/SUNWale/share/man/man1/mailx.1 | 国際化された mailx コマンド用 |
参照するマニュアルページのパスによっては、思い通りに国際化機能の情報が得られないことがあります。日本語環境で国際化機能を最大限に利用したい場合は、シェルのコマンド検索ディレクトリの優先順位とともにオンラインマニュアルページの検索パスの優先順位を次のように設定します。
/usr/SUNWale/share/man > /usr/share/man |
設定方法は、ユーザーの使用しているシェルプログラムによって異なります。
csh (C シェル) の場合は、次のように環境変数 MANPATH を設定します。
sun% setenv MANPATH /usr/SUNWale/share/man:/usr/share/man |
常に日本語環境を使用するユーザーは、ホームディレクトリの初期化ファイル .cshrc でこの設定を行えます。
sh (Bourne シェル) または ksh (Korn シェル) の場合は、環境変数 MANPATH を次のように設定します。
sun$ MANPATH=/usr/SUNWale/share/man:/usr/share/man sun$ export MANPATH |