JFP ユーザーズガイド

フォントエディタで作成したビットマップフォントを移行する方法

  1. sdtudc_extract を使用して、登録済みのユーザー定義文字を別フォントファイルに抜き出します。

    sdtudc_extract/usr/dt/config/locale/sdtudc_map にある変換テーブルを参照し、ユーザー定義文字のコードポイントを Solaris 2.6 以降でサポートするユーザー定義文字の領域内に移動しながら、別フォントファイルに抜き出します。

    sdtudc_map の形式は「変換前の領域」と「変換後の領域の先頭」で表現され、デフォルトでは次のように記述されます。


    a9a1,a9ff                    f5a1
    aaa1,aaff                    f6a1
    aba1,abff                    f7a1
    aca1,acff                    f8a1
    ada1,adff                    f9a1
    aea1,aeff                    faa1
    afa1,afff                    fba1

    上記の 1 行目では、指定したフォントファイル中の 0xa9a1 から 0xa9ff に登録されているユーザー定義文字を 0xf5a1 から始まるコードポイントに順番に割り付けながら抜き出すことを表しています。


    sun% sdtudc_extract gotm14.pcf > UDC14.bdf
    
  2. 抜き出したフォントファイルをユーザー定義文字の保存ディレクトリに移動します。次に、「Solaris 外字ツール」を起動し、新しいユーザー定義文字を登録します。たとえば、14 ドットのビットマップフォントの場合は、作成するフォントファイル名を UDC14.pcf にします。


    sun% bdftopcf -o UDC14.pcf UDC14.bdf
    sun% mkdir -p $HOME/.Xlocale/$LANG/fonts/UDC/Bitmaps
    sun% mv UDC14.pcf $HOME/.Xlocale/$LANG/fonts/UDC/Bitmaps
    sun% /usr/dt/bin/sdtudctool
    

    また、ユーザー定義文字を使用して作成したテキストファイルがある場合は、sdtudc_convert を使って、ユーザー定義文字のコードポイントを移動します。


    sun% sdtudc_convert <テキストファイル> > <新しいテキストファイル>

    sdtudc_convert のソースファイルは、$OPENWINHOME/share/src/locale/ja/fonts/sdtudc_convert.c ディレクトリにあります。

    詳細は、sdtudc_convert(1) のマニュアルページを参照してください。