OpenWindows ユーザーズガイド

編集メニュー

編集メニューのコマンドは、ほとんどの DeskSet ツールと共通しています。編集メニューを表示するには「編集」ボタンの上でメニューボタンを押します。

コマンドを実行できないときは常に、対応するメニュー項目は薄くぼやけて表示されます。たとえば、取り消す編集操作がないときは「取り消し」は薄くぼやけて表示されます。

クリア

「クリア」コマンドは現在の音声データを表示キャンバスから削除します。キャンバスにあるすべてのデータを削除したいときは、「クリア」の上でセレクトボタンをクリックしてください。


注 -

クリア操作は現在編集中のファイルの名前は変更しません。空のキャンバスをオーディオファイルに保存しないよう気をつけてください。


クリア操作は取り消すことができます。また、音声データは再実行操作で使えるように残されます。ただし、新しく録音したデータは一時ファイルディレクトリ内でディスクスペースを取るため、「ファイル」->「新規」操作を使う必要があります。この操作は取り消しできませんが、ファイルシステム内に未使用スペースを回復させます。

取り消し

取り消しコマンドは、最後に発行した編集コマンドの効果を取り消します。「取り消し」の上でメニューボタンをクリックすると、「取り消し」サブメニューが表示されますが、次のようなオプションを持っています。

再実行

「再実行」コマンドは、取り消したコマンドを再度実行します。「再実行」の上でメニューボタンをクリックして「再実行」サブメニューを表示してください。次のオプションが利用できます。

オーディオバッファに対して編集を行うと、再実行リスト内の編集履歴がクリアされます。

カット

「カット」コマンドは、現在の選択項目を音声ファイルから削除してクリップボードに移動します。「カット」の上でセレクトボタンをクリックして選択しているものをカットします。

コピー

「コピー」コマンドは、元の音声ファイルを修正せずに現在の選択項目をコピーしてクリップボードに移動します。「コピー」の上でセレクトボタンをクリックして選択しているものをコピーします。

ペースト

「ペースト」コマンドは、現在クリップボードに保存されているデータを音声ファイルの再生位置ポインタで指定した位置にペーストします。たとえば、カットまたはコピーを行った後によくその保存データを別の位置にペーストします。

削除

「削除」コマンドは、クリップボードの内容を変更せずに現在選択しているものをオーディオファイルから削除します。上書きしてはならないものがクリップボードにある場合、または現在選択しているものが不要だとわかっている場合には、「カット」ではなく「削除」を使います。

「削除」の上でメニューボタンをクリックすると「削除」サブメニューが表示されます。以下のオプションがあります。

プロパティ

「プロパティ (Properties...)」はオーディオツールの機能を変更します。このメニュー項目の上でセレクトボタンをクリックすると、図 11-19 に示すような「オーディオツール: プロパティ (Audio Tool: Properties)」ウィンドウが表示されます。

図 11-19 オーディオツール: プロパティウィンドウ

Graphic

「オーディオツール: プロパティ (Audio Tool: Properties)」ウィンドウの制御についてこのあと説明します。


注 -

無音部識別は 16 kHz を超えるサンプルレートの音声ファイル形式に対しては自動的に抑制されます。「編集」->「プロパティ」を選択して行う設定にかかわらず抑制されます。



注 -

録音されたオーディオは簡単にディスク空間を使い果たします。一時ファイルディレクトリは十分なディスク空間のあるファイルシステムに設定してください。また、高いサンプリングレートを使っている場合 (たとえば、CD や DAT 形式など)、リモートにマウントされている一時ファイルシステムに録音するのが困難な場合があります。


さらに、プロパティウィンドウの一番下には、2 つのボタン「適用 (Apply)」と「リセット (Reset)」があります。これらのボタンの使い方は以下のとおりです。