OpenWindows ユーザーズガイド

マウス

ワークスペース内部のマウス動作を変更したい場合があります。

図 17-6 マウスプロパティ

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「マウス」プロパティから次の設定を変更することができます。

多重クリック間隔

「多重クリック間隔 (Multi-Click Interval)」を使うと、最初のクリックと次のクリックとの間に許される時間間隔を 1/10 秒単位で指定することができます。これによってたとえば、アイコンからアプリケーションをオープンするときにセレクトボタンをダブルクリックするのに必要な速さが決まります。

多重クリック間隔を設定するには、ポインタを使ってスライダをドラッグしてください。マウス設定ウィンドウで変更を行なった後は、「適用 (Apply)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックして新しい設定を保存してください。

システム構成によっては、スクロールポインタジャンプやポップアップポインタジャンプに対する変更は現在のアプリケーションウィンドウには反映されません。ただし、変更を適用した後ワークスペースメニューからオープンすると反映されます。多重クリック間隔オプションはすべてのアプリケーションですぐに反映されます。

マウスボタンの順序

2 ボタンおよび 3 ボタンの両タイプのマウスには、各ボタンのデフォルト位置に左から右にラベルがついています。左ききのユーザは一般に、それらのボタンの配置を使いやすいように変更したいと思うことが多いでしょう。図 17-7 は両マウスの各ボタンのデフォルト機能を示しています。

図 17-7 右ききユーザ用のマウスボタンの機能

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図 17-8 は左きき用に配置順序を変更した後の各マウスボタンの機能を示しています。この場合は、右ボタンにセレクト機能が割り当てられ、左ボタンにメニュー機能が割り当てられています。

図 17-8 左ききユーザ用のマウスボタンの機能

マウス設定ウィンドウでこれらを変更したあとは、「適用 (Apply)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックして新しい設定を保存します。

マウスポインタのジャンプ

「マウス」プロパティには、スクロールバーとポップアップウィンドウ用のポインタのジャンプ制御が含まれています。これらはそれぞれ、ウィンドウまたはポップアップメニューでのスクロールに関連してポインタがどのように移動するかを定義します。

スクロールバーポインタのジャンプのカスタマイズ

「ポインタのジャンプ (Pointer Jumping)」の「スクロールバー (Scrollbars)」チェックボックスを使うと、スクロール操作時にポインタをスクロールバーのエレベータとともに動かすかどうかを指定することができます。図 17-6 に示すようにボックスにチェック印を付けると、ポインタのジャンプが可能になります。

ボックスにチェック印を付けない場合は、ポインタのジャンプは不可能になり、ポインタはスクロールバーのエレベータが移動しても固定位置にとどまっています。ポインタをエレベータの上または下に移動し、セレクトボタンを数回クリックすると、エレベータがポインタに追いつくため、同じ方向にスクロールを続けるにはポインタをまた移動しなければなりません。

ポップアップポインタのジャンプのカスタマイズ

「ポインタのジャンプ (Pointer Jumping)」の「ポップアップウィンドウ (Pop-up Windows)」チェックボックスを使うと、ポップアップウィンドウが現れるときにポインタを自動的にその中にジャンプさせるかどうかを指定することができます。

この設定を選択したときは、ポップアップウィンドウが確認ウィンドウとして表示されるとき、ポインタがそのデフォルトボタン (つまり、選択を予想される項目) にジャンプします。たとえば、ワークスペースメニューから「終了」を選択すると、確認ウィンドウが表示されてウィンドウシステムを終了してよいかどうかをたずねます。その確認ウィンドウは 2 つのボタンを持っています。「終了」と「取り消し」です。確認ウィンドウが表示されると、ポインタは「取り消し」にジャンプします (ポインタはすばやくジャンプするので目で動きを追うことはできせん)。図 17-6 では、このオプションはオンになっています。

このボックスにチェック印を付けなかったときは、ポインタはポップアップウィンドウのデフォルトボタンにジャンプせず、ポップアップウィンドウが現れたときにいた位置にとどまります。その場合は、ポインタを適切なボタンの上に移動し、セレクトボタンをクリックしてください。

ポップアップポインタのジャンプを取り消すには、チェック印の上でセレクトボタンをクリックします。チェック印が消え、このオプションの設定が取り消されます。