「プロパティ (Properties...)」はオーディオツールの機能を変更します。このメニュー項目の上でセレクトボタンをクリックすると、図 11-19 に示すような「オーディオツール: プロパティ (Audio Tool: Properties)」ウィンドウが表示されます。
「オーディオツール: プロパティ (Audio Tool: Properties)」ウィンドウの制御についてこのあと説明します。
ロード時に自動的に実行 (Auto Play on Load) - ロードされたとき、またはドロップターゲットにドラッグ&ドロップされたときに、「オーディオツール (Audio Tool)」によるファイルの再生が開始される
選択内容を自動的に実行 (Auto Play on Selection) - 選択が行われると直ちに選択範囲が再生される。選択したり選択範囲を変更したりするたびに選択範囲を再生するので、特定の編集作業をする場合に便利
新規/ロードの確認 (Confirm on New/Load) - 「新規」または「ロード」操作をするとき、保存されていないデータが含まれていると確認メッセージが表示される
無音部を識別 (Silence Detection) - 無音識別のオン、オフを切り替える。このオプションがオフの場合、無音部識別は行われず、音声ファイル全体が 1 つの音声セグメントとして表示される。このオプションをオフにすると、音声ファイルのロードに要する時間は短縮される
無音部識別は 16 kHz を超えるサンプルレートの音声ファイル形式に対しては自動的に抑制されます。「編集」->「プロパティ」を選択して行う設定にかかわらず抑制されます。
無音時間のしきい値 (Silence Threshold) - 無音部識別のパラメータを変更する。スライダを左に移動すると短いポーズに対する感度が増大する。これにより、音声および無音声セグメントの数は増大する。スライダを右に移動すると短いポーズに対する感度が減少する。これによりセグメント数が減少する
一時ファイルのディレクトリ (Temp file directory) - 一時的な音声ファイルが入れられるディレクトリ。データが保存されるまで、新たに録音されたデータはすべてこのディレクトリに保存される
録音されたオーディオは簡単にディスク空間を使い果たします。一時ファイルディレクトリは十分なディスク空間のあるファイルシステムに設定してください。また、高いサンプリングレートを使っている場合 (たとえば、CD や DAT 形式など)、リモートにマウントされている一時ファイルシステムに録音するのが困難な場合があります。
さらに、プロパティウィンドウの一番下には、2 つのボタン「適用 (Apply)」と「リセット (Reset)」があります。これらのボタンの使い方は以下のとおりです。
「適用 (Apply)」の上でセレクトボタンをクリックすると、「プロパティ (Properties)」ウィンドウで行われた変更すべてが適用される
「リセット (Reset)」の上でセレクトボタンをクリックすると、すべてのパラメータが最後に適用操作で設定した元の値に戻る