『電源管理システムユーザーマニュアル』では、SolarisTM オペレーティング環境に付属する PowerManagementTM ソフトウェアを使用してワークステーションの消費電力を節約するための設定および操作方法を説明します。システムの電源管理ソフトウェアは、サーバーコンピュータに対して使用することを目的としていません。ただし、本書で説明する手法は、サーバーコンピュータに接続されたディスプレイの電源管理には有用です。
本書では、Sun Microsystems, Inc.TM によって製造されたワークステーションで電源管理機能を利用する方法を説明します。他の製造元によって提供されたハードウェアで Solaris を使用している場合は、そのハードウェアに関する情報を調べ、この電源管理システムソフトウェアを使用できるかどうか確認してください。また、使用しているハードウェアのマニュアルを調べ、本書のどの部分がそのハードウェアに当てはまるのかを確認してください (たとえば、sun4m アーキテクチャーを採用するマシンと sun4u アーキテクチャーを採用するマシンでは、当てはまる記述が異なります)。
このマニュアルは、以下の章で構成されています。
第 1 章「電源管理システムの概要」では、消費電力を節約することの重要性と、電源管理システムの機能を使用して消費電力を節約する方法の概要を説明します。
第 2 章「Dtpower の基本設定および構成」では、Dtpower グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) とその規約、および基本的な省電力スキーマの概要について説明します。
第 3 章「電源スキーマのカスタマイズ」では、システム、モニター、およびディスクドライブの省電力スキーマをカスタマイズする方法について説明します。
第 4 章「保存停止・復元再開機能の使用」では、実行中のシステムプロセスで保存停止・復元再開機能を使用した場合の影響、およびこの機能を使用する前に考慮すべき点について説明します。電源切断および電源投入機能、また電源の切断時にシステム状態を保存し、保存した状態で再開する方法についても説明します。また保存停止・復元再開機能に関係する問題点およびエラーメッセージの対処方法についても解説します。
書体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を実行します。 % You have mail. |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して表します。 |
% su Password: |
AaBbCc123またはゴシック |
コマンド行の可変部分。実際の名前や値と置き換えてください。 |
rm filename と入力します。 rm ファイル名 と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『Solaris ユーザーマニュアル』 |
「 」 |
参照する章、節、または、 強調する語を示します。 |
第 3 章「省電力方式をカスタマイズする」を参照。 この操作ができるのは「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅をこえる場合に、継続を示します。 |
% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
シェル |
プロンプト |
---|---|
C シェル |
machine_name% |
C シェルのスーパーユーザー |
machine_name# |
Bourne シェルと Korn シェル |
$ |
Bourne シェルと Korn シェルのスーパーユーザー |
# |
アプリケーション |
書名 |
---|---|
Sun のハードウェア製品 |
『Sun ハードウェアマニュアル』 |
開発 |
『Writing Device Drivers』 (Solaris 8 の Software Developer Collection に含まれる) |