コンソールは、OpenBoot とユーザーとの間の第一の対話手段として使用されます。コンソールは、ユーザーから与えられる情報を受け取るために使用される入力デバイスと、ユーザーに情報を送るために使用される出力デバイスからなっています。一般的に、コンソールはテキスト・グラフィックス両用ディスプレイデバイスとキーボードの組み合わせか、シリアルポートに接続された ASCII 端末です。
システム入出力の制御関係の構成用として次に示すシステム変数があります。
input-device
output-device
screen-#columns
screen-#rows
これらの変数を使用してコンソール用の電源投入時デフォルトを割り当てます。これらの値は次の電源再投入またはシステムリセットまで有効になりません。
input-device および output-device 変数は、電源投入リセット後のファームウェア入出力デバイスの選択を制御します。input-device のデフォルト値は keyboard であり、output-device のデフォルト値は screen です。input-device、output-device の値はデバイス指定子でなければなりません。多くの場合、別名 keyboard、screen がこれらの変数の値として使用されます。
システムをリセットすると、指定したデバイスが初めのフォームウェアのコンソールの入力または出力デバイスになります。(入力または出力デバイスを一時的に変更する場合は、第 4 章「Forth ツールの使用方法」で説明する input または output コマンドを使用します。)
設定デフォルト入出力デバイス ttya を電源投入時初期コンソール入力デバイスとして設定するには、次のように入力します。
ok setenv input-device ttya ok |
input-device として keyboard を選択したが、このデバイスが接続されていない場合は、次の電源再投入またはシステムリセット後は、入力は予備のデバイス (通常 ttya) から受け入れられます。output-device として screen を選択したが、フレームバッファーが存在しない場合は、次の電源再投入またはシステムリセット後は、出力は予備のデバイスに送られます。
デフォルト出力デバイスとして SBus フレームバッファーを指定するには (特にシステムに複数のフレームバッファーが存在する場合)、次のように入力します。
ok setenv output-device /sbus/SUNW,leo ok |
設定シリアルポート特性シリアルポートの代表的な通信特性の範囲は次のとおりです。
baud = 110、300、1200、2400、4800、9600、19200、または 38400 ビット/秒
#bits = 5、6、7、または 8 (データビット)
parity = n (なし)、e (偶数)、または o (奇数)、パリティービット
#stop = 1 (1)、. (1.5)、または 2 (2) ストップビット
システムによっては、rts/cts および xon/xoff ハンドシェークは実装されていません。選択したプロトコルが実装されていないときは、ハンドシェーク変数は受け入れられますが、無視されます。メッセージは何も表示されません。