サービスロケーションプロトコルの管理

スコープを構成する場合の検討事項

slpd.conf ファイル内の net.slp.useScopes プロパティを変更することにより、ホスト上のすべてのエージェントにスコープを構成します。ホストが SA を実行している場合または DA として機能している場合は、その SA および DA を default 以外のスコープに構成したいときにこのプロパティを構成してください。UA だけがマシン上で動作していて UA が default 以外のスコープをサポートしている SA および DA を検出する場合は、UA が使用するスコープを制限したいのでなければ、プロパティを構成する必要はありません。プロパティを構成しない場合は、UA は、DA を見つけるために能動的および受動的 DA 検出を使用する slpd を通じて、DA が動作していない場合は SA 検出を通じて、自動的に DA およびスコープを検出します。一方、プロパティを構成すると、UA は構成されたスコープのみを使用し、構成されたスコープを破棄しません。

スコープを構成することにした場合、ネットワークのすべての SA が構成されたスコープを持つことが確かでなければ、default スコープを構成されたスコープのリストに保存することを考えてください。構成されていない SA があると、構成されたスコープを持つ UA はそれらの SA を見つけられません。これは、構成されていない SA は自動的に default スコープを持つ一方、UA は構成されたスコープを持つためです。

net.slp.DAAddresses プロパティを設定して DA も構成しようとする場合は、構成された DA によってサポートされるスコープが、net.slp.useScopes プロパティで構成したスコープと同じであることを確認してください。これが同じでないと、slpd は再起動時にエラーメッセージを出力します。