サービスロケーションプロトコルの管理

DA 通知および DA 検出のタイミングの変更

ネットワーク媒体および全体的なネットワークトポロジの特定の組み合わせに対して、受動的 DA 通知および定期的な能動的検出要求のタイミングの変更が必要な場合があります。この節では、これらの例を示します。

頻繁なパーティション分割に対する DA のハートビートの構成

スコープをサポートするすべての DA を使用して登録するには、SA が必要です。DA は、slpd が能動的検出を行なった後に現れることがあります。DA が slpd スコープをサポートする場合は、slpd はスコープのサービス通知の設定に矛盾がないようにするために、DA を使用してホスト上のすべての通知を登録します。

slpd が DA を発見する 1 つの方法は、起動時に DA が送り出す初期の請求されていない通知によるものです。slpd は定期的な請求されていない通知 (ハートビート) を使用して、DA がまだアクティブであるかどうかを判断し、ハートビートが現れない場合は使用する DA を削除し、UA に申し出ます。

最後に、DA にシャットダウン要求が出された場合、DA はサービスから抜け出すことを受信している SA サービスに知らせる、特別な DA 通知を転送します。slpd はまた、非動作中の DA をキャッシュから削除するためにもこの通知を使用します。

ネットワークが頻繁にパーティション分割を行い、SA の期限が長い場合は、ハートビートの通知を受けなければ、分割中に DA をキャッシュから削除できます。ハートビートの頻度を減らすことにより、使用中止になった DA がパーティションの修正後にキャッシュに復元される遅延を削減できます。

net.slp.DAHeartBeat プロパティは、DA が請求されていない DA 通知をマルチキャストする頻度を制御します。デフォルトでは、DA のハートビート期間は 3 時間 (10800 秒) に設定されています。次のエントリは、DA のハートビートの値を 1 時間に削減します。


net.slp.DAHeartBeat=3600

ダイアルアップネットワークに対する DA 検出の構成

UA または SA がダイアルアップネットワークによって DA から切り離されている場合は、検出要求および DA 通知の数を削減または削除するよう DA 検出を構成することができます。ダイアルアップネットワークは通常起動時に課金されるので、余分な通話を最小限に抑えることにより、ダイアルアップネットワークの使用コストを削減できます。

「UA および SA を静的に構成された DA に制限する」で説明している方法で、DA 検出を完全に無効にできます。DA 検出を完全に無効にする場合は、正しい DA にアクセスするには、net.slp.DAAddresses プロパティを UA および SA を実行しているホスト上の slp.conf に設定してください。

DA のハートビートの期間および能動的検出の期間を長くすることにより、請求されていない DA 通知および能動的検出を削減できます。次の例では、能動的検出の間隔および DA のハートビートの両方が約 18 時間に設定されています。最初の行は、DA を実行しているホストの設定を示します。


net.slp.DAHeartBeat=65535

UA および SA を実行しているホスト上では、能動的検出の間隔は次のように構成されます。


net.slp.DAActiveDiscoveryInterval=65535

プロパティはどちらも秒単位で測定されます。