rcp コマンドを使って、異なるマシン間でファイルをコピーできます。rcp は、リモートマシン上の /etc/hosts.equiv ファイルと /etc/passwd ファイルを参照して、ユーザがアクセス権を持っているかどうか確認します。rcp の構文は、cp コマンドの構文と似ています。
異なるマシン間でサブディレクトリとその内容をコピーするには、 rcp -r を使います。
リモートマシンからローカルマシンにファイルをコピーするには、次の構文を使います。
rcp machinename:source destination
machinename はリモートマシン名、source はコピーするファイル名、destination はコピーしたファイルが格納されるローカルマシン上のパス名です。
次の例は、リモートマシン dakota のファイル /home/dakota/doc/letter を、ローカルマシン blue の /tmp ディレクトリにコピーする方法を示しています。
$ rcp dakota:/home/dakota/doc/letter /tmp $ |
rcp では、さまざまな省略名と構文を組み合わせて使うことができます。たとえば、リモートマシン fretful 上のユーザ hank のホームディレクトリにある .doc で終わる全ファイルを、ローカルマシン blue のカレントディレクトリにコピーするには、次のように入力します。
$ rcp fretful:‾hank/*.doc . $ |
ローカルマシンからリモートマシンにファイルをコピーするには、前記の構文を逆にした次の構文を使います。
rcp source machinename:destination
source はコピーするファイル名、machinename はリモートマシン名、destination はコピーしたファイルが格納されるリモートマシン上のパス名です。
次の例は、ローカルマシン上の ‾/usa/texas ディレクトリの austin というファイルを、リモートマシン fretful の ‾hank/cities ディレクトリにコピーする方法を示しています (‾ はローカルマシン上のホームディレクトリ、‾hank はユーザ hank のホームディレクトリであることに注意してください)。
$ rcp ‾/usa/texas/austin fretful:‾hank/cities $ |
rcp コマンドとそのオプションについての詳細は、 『SunOS リファレンスマニュアル (1): ユーザーコマンド』を参照してください。