rlogin コマンドを使って、ネットワーク上の他の UNIX マシンにログインできます。
リモートマシンにログインするには、次のように入力します。
$ rlogin machinename |
machinename はリモートマシン名です。
パスワードの入力を促すプロンプトが表示されたら、リモートマシン上でのパスワードを入力して Return キーを押します。ローカルマシン名がリモートマシン上の /etc/hosts.equiv ファイル内に記述されていれば、リモートマシンはそのローカルマシン名を「信用」していることになり、パスワードの入力を要求しません。
上記の例では、pwd コマンドで示されるように、keithp というユーザがマシン lonesome にログインし、そのマシン上の /home/keithp ディレクトリに移動しています。自分のホームディレクトリが存在しないリモートマシンにログインした場合は、リモートマシン上にホームディレクトリがないというメッセージが rlogin によって表示され、そのマシンのルートディレクトリ (/) に移動します。
現在のログイン名以外でリモートマシンにログインする場合もあります。たとえば、他のユーザのマシン上で (他のユーザのログイン名を使って) 作業をしているときに、自分のマシンに自分のログイン名でログインする場合などです。このような場合は、rlogin の -l オプションを使います。コマンド構文は次のとおりです。
rlogin machinename -l username
次の例は、マシン blue のユーザ keithp が他のマシン lonesome にユーザ earl としてログインする方法を示しています。
$ rlogin lonesome -l earl Password: Last login: Wed Jan 8 07:12:25 from blue Sun Microsystems, Inc. SunOS 5.1 October 1992 (以下のコマンドは lonesome 上で実行される) $ pwd /home/earl $ logout Connection closed. $ |
現在のログイン名以外でリモートマシンにログインすると、指定したユーザのホームディレクトリに移動します。
名前が認識できないリモートマシンにログインしようとすると、rlogin はホスト名データベースの検索に失敗し、次のようなメッセージを表示します。
$ rlogin stranger stranger: unknown host $ |
通常は作業セッションの最後に logout と入力して rlogin セッションを終了します。通常の方法でセッションを終了できない場合は、行の先頭にチルド文字とピリオド (‾.) を入力することによって rlogin セッションを中止できます。これによりリモートマシンとのログインセッションは中止され、ユーザは自分のマシンに戻ります。
あるリモートマシンからそれ以外のリモートマシンにアクセスすることによって、複数のマシンにログインしている状態で、‾. を使ってそれらのマシンのどれかとのセッションを中止した場合も、最初にログインした自分のマシンに戻ります。
$ rlogin dakota Password: Last login: Fri Jan 10 09:14:43 from blue Sun Microsystems, Inc. SunOS 5.1 October 1992 (以下のコマンドは dakota 上で実行される) $ ‾. (‾. は画面上に表示されないことがある) Connection closed. $ |
1 つ前の中間セッションに戻りたい場合は、次のように 2 つのチルド文字の後にピリオドを付けたコマンド (‾‾.) を使います。
rlogin セッションを一時的に中断して後でまた戻りたい場合は、チルド文字 (‾) の後に Ctrl-Z を入力します。rlogin セッションは中断されたプロセスになり、ユーザはログイン元のマシンに戻ります。
rlogin セッションを再開するには、fg と入力します。fg の代わりに、パーセント記号 (%) の後に中断されたプロセスのプロセス番号を入力することも可能です。(プロセス番号が指定されない場合に % で使われるデフォルトは、最後に中断されたプロセスのプロセス番号です。)
‾‾. による rlogin セッションの中止と同様に、2 つのチルド文字の後に Ctrl-Z (‾‾^Z) を入力すると、現在の rlogin セッションが中断されて 1 つ前の中間セッションに戻ります。
各種リモートマシンに対して別々のログイン名でログインしている場合、ログイン状態を正確に把握することが必要になる場合があります。その場合、who am i と入力することによって、現在ログインしているマシン名と現在のユーザ名を表示できます。
rlogin についての詳細は、『SunOS リファレンスマニュアル (1): ユーザーコマンド』を参照してください。