vi の起動時には、カーソルは vi 画面の左上隅に表示されます。コマンドモードでは、複数のキーボードコマンドを使ってカーソルを移動できます。カーソルの移動には、特定の文字キー、矢印キー、Return キー、Back Space キー (または Delete キー)、Space Bar キーが使えます。
vi の大部分のコマンドでは大文字と小文字が区別されます。そのため、「同じ」キーによるコマンドであっても、大文字と小文字とではまったく異なる結果となる場合があるので注意してください。
キーボードに矢印キーが付いている場合は、これらを使ってみてください。上下左右の矢印キーを使うと、画面内で自由自在にカーソルを移動できます。カーソルの移動ができるのは、すでに表示されているテキストまたは入力領域内に限られます。
リモート端末から vi を使う場合は、矢印キーが正しく動作しないことがあります。これは端末エミュレータの機能によって決まります。矢印キーが正しく動作しない場合は、次のような方法でカーソルを移動します。
左に移動するには、h を押します。
右に移動するには、l を押します。
下に移動するには、j を押します。
上に移動するには、k を押します。
ワード単位で右にカーソルを移動する場合は、w (「word」を表す) を押します。(Solaris 2.5 and ... という文の場合、w を押すごとに S 2 . 5 a の順に移動します。)
ワード単位で左にカーソルを移動するには、b (「back」を表す) を押します。
いちばん近くにある区切り文字を通り越して右または左のワード (スペースで区切られているワード) の最初の文字にカーソルを移動するには、W または B を押します。(Solaris 2.5 and ... という文の場合、W を押すごとに S 2 a の順に移動します。)
現在カーソルがあるワードの最後の文字にカーソルを移動するには、e (「end」を表す) を押します。
現在カーソルがある行の先頭に、カーソルを移動するには、^ を押します。
現在カーソルがある行の末尾に、カーソルを移動するには、$ を押します。
1 行下の、最初の (空白ではない) 文字にカーソルを移動するには、Return キーを押します。
1 文字分左にカーソルを移動するには、Back Space キーを押します。
1 文字分右にカーソルを移動するには、Space Bar キーを押します。
画面の先頭行にカーソルを移動するには、H (「high」を表す) を押します。
画面の中央行にカーソルを移動するには、M (「middle」を表す) を押します。
画面の最終行にカーソルを移動するには、L (「low」を表す) を押します。