画面の最終行にカーソルがあるときに下に移動する場合、または画面の先頭行にカーソルがあるときに上に移動する場合は、テキストがスクロールアップまたはスクロールダウンされます。非常に短いファイルの場合はこのテキスト表示方法は効果的ですが、長いファイル内を移動する場合には少々手間がかかります。
ファイル内で 1 画面分または半画面分まとめて上方向や下方向にカーソルをページング、またはスクロールすることができます。(これらのコマンドを paint というファイルで試すには、ファイルが十分長くなるようにテキストを追加します。)
スクロールとページングとでは基本的に異なります。テキストのスクロールでは、カーソルを一度に行単位で上下に移動しますが、ページングではカーソルを一度に画面単位で上下に移動します。高速のシステム上では、この違いに気付かないこともありますが、リモート端末から vi を使っている場合やシステムの実行速度が通常より遅い場合は、この違いがきわめて明白になります。
1 画面先 (下方向) にカーソルを移動するには、Ctrl-F を押します (Control キーを押しながら F キーを押します)。カーソルは、新しい画面の左上隅に移動します。
半画面先 (下方向) にスクロールするには、Ctrl-D を押します。
1 画面前 (上方向) にカーソルを移動するには、Ctrl-B を押します。