PCMCIA メモリカードからハードディスクへ、またはハードディスクから PCMCIA メモリカードへ、ファイルまたはディレクトリをコピーするには、PCMCIA メモリカードがフォーマット済みでなければなりません (「PCMCIA メモリカードをフォーマットするには」を参照してください)。また、ハードディスクの宛先ディレクトリの書き込み権を得ていなければなりません。
次の手順でファイルまたはディレクトリをコピーすると、そのファイルまたはディレクトリの所有者、アクセス権、グループ、変更時刻が保存されます。
tar コマンドを使ってファイルを PCMCIA メモリカードにコピーするときは、tar コマンドを使って、PCMCIA メモリカードからファイルを抽出またはコピーしなければなりません。
次のコマンドを入力します。
% cd directory |
上記の directory は、コピーしたいファイルが存在するディレクトリ名です。
たとえば、ファイル /home/samples/design をコピーするには、次のコマンドを入力します。
% cd /home/samples |
次のコマンドを入力します。
% tar cvf device_name filename |
表 G-4 ファイルを PCMCIA メモリカードにコピーする tar コマンドのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
c |
バックアップ用アーカイブを作成する |
v |
冗長リストを表示する |
f |
入力デバイス名を指定する |
たとえば、ハードディスクにあるファイル ./design を、デバイス名 /dev/rdsk/c1t6d0s2
の PCMCIA メモリカードにコピーするには、次のコマンドを入力します。
% tar cvf /dev/rdsk/c1t6d0s2 ./design |
次のコマンドを入力します。
% cd directory |
上記の directory は、コピーしたいファイルが存在するディレクトリ名です。この場合、ディレクトリは PCMCIA メモリカードにあります。
たとえば、ファイル /home/samples/design をコピーするには、次のコマンドを入力します。
% cd /home/samples |
次のコマンドを入力します。
% tar xvfp device_name filename |
表 G-5 ファイルを PCMCIA メモリカードからコピーする tar コマンドオプション
オプション |
説明 |
---|---|
x |
バックアップアーカイブを抽出する |
v |
冗長リストを表示する |
f |
入力デバイス名を指定する |
p |
ファイルのオリジナルモードを保持する |
現在コピー中のものと同じ名前のファイルまたはディレクトリが、作業ディレクトリに既に存在する場合は、そのファイルまたはディレクトリは自動的に上書きされます。
たとえば、アドレスが /dev/rdsk/c1t6d0s2
の PCMCIA メモリカードから、ハードディスクへファイル ./design をコピーするには、次のコマンドを入力します。
% tar xvfp /dev/rdsk/c1t6d0s2 ./design |