lp コマンドのオプションを使って、用紙、文字セット、フィルタ、表題、バナーページの指定といった印刷要求をカスタマイズできます。lp コマンドで頻繁に使われるオプションを表 8-1 にまとめてあります。これらのオプションは、コマンド行で 1 つだけ指定しても任意の順序で組み合わせて指定してもかまいません。 複数のオプションを組み合わせる場合は、各オプションの前にハイフン (-) を付け、各オプション間はスペースで区切って指定します。
たとえば、プリンタを指定し、電子メールによる通知を要求し、ファイルの印刷部数を 6 部と指定する場合は、次のように入力します。
$ lp -d printername -m -n6 filename |
printername は指定するプリンタ名、 filename は印刷するファイル名です。
表 8-1 頻繁に使われる lp オプション
オプション |
説明 |
---|---|
-d |
印刷宛先。宛先のプリンタ名を指定する |
-m |
電子メール。ファイルの印刷が正常終了したときに、印刷要求元に電子メールを送信する |
-n |
部数。印刷の出力部数を指定する |
-t |
表題。印刷要求の表題 (バナーページ上にだけ印刷される) を指定する |
-o nobanner |
オプション。個別の印刷要求に関するバナーページの印刷を抑止する |
-h |
ヘッダ。印刷要求の各ページにヘッダを挿入する |
-c |
コピー。印刷する前にファイルをコピーする |
-w |
メッセージ書き込み。ファイルの印刷が正常終了したときに、コンソールウィンドウにメッセージを書き込む. |
lp コマンドオプションの詳細なリストについては、『SunOS リファレンスマニュアル (1): ユーザーコマンド』を参照してください。