現在、OpenWindows バージョン 3.3 より前のバージョンの OpenWindows を使っている場合は、.xinitrc ファイルの内容を確認する必要があります。.xinitrc ファイルはホームディレクトリ内にある OpenWindows の起動ファイルで、ユーザが定義したオプションが入っています。
.xinitrc ファイルが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
$ cd $ ls -a .xinitrc |
上記のコマンドの出力内容に応じて、次のどれかを実行します。
.xinitrc ファイルが存在しない (つまり、上記の ls -a コマンドで .xinitrc が表示されない) 場合は、何もする必要はありません。ホームディレクトリ内に .xinitrc ファイルが存在しない場合は、OpenWindows はシステムデフォルトの起動ファイルを使います。
.xinitrc ファイルが存在するが (つまり、上記の ls -a コマンドで .xinitrc が表示されるが) そのファイルをまったく変更していない、または以前変更した内容を保持しなくてもよい場合は、次節の 「起動ファイルに関する手続き」の手順 1 を実行します。
.xinitrc ファイルが存在し (つまり、上記の ls -a コマンドで .xinitrc が表示され)、以前そのファイルに加えた変更内容を保持したい場合は、次節の 「起動ファイルに関する手続き」の手順 2 を実行します。
ホームディレクトリから .xinitrc ファイルを削除する場合は、次のコマンドを入力します。
$ rm .xinitrc |
.xinitrc ファイルの変更内容を保持する場合は、次の手順を実行します。
.xinitrc を .xinit.save にファイル名を変更します。
$ mv .xinitrc .xinitrc.save |
/usr/openwin/lib/Xinitrc をホームディレクトリ内に .xinitrc というファイル名でコピーします。
$ cp /usr/openwin/lib/Xinitrc $HOME/.xinitrc |
.xinitrc.save の中の保持したい行を .xinitrc の中に追加します。
.xinitrc ファイルを編集するときに、olwm をデュアル・フレームバッファ用などに追加したり、 svenv を追加したり、/usr/openwin/lib/openwin-sys を含む行を削除したりしないよう注意してください。