NIS+ への移行

NIS+ について理解する

NIS+ に関する理解を深めておいてください。特に、この章の前半で要約した概念 (このマニュアルの後半で詳しく説明します) については、よく理解しておく必要があります。「関連マニュアル」でとりあげたマニュアルを参照してください。

NIS+ を理解するための最もよい方法の 1 つは、プロトタイプの名前空間を作成することです。製品を実際に経験するということに優る方法はありません。システム管理者には、業務に支障をきたさないテスト環境での練習が必要です。


注 -

プロトタイプのドメインを、実際の NIS+ 名前空間としては使用しないでください。プロトタイプですべてを学んだら、そのプロトタイプは削除して、名前空間の構成上の問題が起こらないようにします。計画をすべて終えたら、新しく実際の名前空間を作成してください。


テストドメインを作成するときは、小規模の管理しやすいドメインを作成してください。テストドメインの作成については、『Solaris ネーミングの設定と構成』を参考にしてください。『Solaris ネーミングの設定と構成』では、NIS 互換モードを設定した状態、または設定しない状態で、NIS+ セットアップスクリプトを使用して簡単なテストドメインとサブドメインを計画して作成する方法について説明しています。


注 -

NIS+ の名前空間を設定する場合、『Solaris ネーミングの設定と構成』の Part I で説明した NIS+ スクリプトの使用をお勧めします。この手順では、最初に NIS+ スクリプトを使用して、基本的な NIS+ 名前空間を設定します。続いて NIS+ コマンドセットを使用して、各自のニーズに合わせて名前空間をカスタマイズします。