サーバーの絶対最低メモリー必要量は 32M バイトですが、中から大規模ドメインのサーバーは少なくとも 64M バイトを装備した方が良いでしょう。
理想的には、 NIS+ サーバーは、 有効な NIS+ テーブルすべての検索可能カラムのエントリすべてを RAM 内に一度に保存できるほど十分なメモリーが必要です。要するに、最適なサーバーメモリーは、すべてのNIS+ テーブルが必要とするの合計メモリー必要量になります。
分かりやすくするため、表 2-3 は検索可能カラムが 5 つある netgroup テーブルのメモリー必要量を示し、表 2-4 は passwd 、 host および cred テーブルのおおよそのメモリー必要量を示しています。
表 2-3 netgroups テーブルに必要なサーバーメモリーエントリの数 | サーバーメモリー使用量 ( M バイト) |
---|---|
6000 | 4.2 |
60000 | 39.1 |
120000 | 78.1 |
180000 | 117.9 |
240000 | 156.7 |
300000 | 199.2 |
表 2-4 passwd テーブルに必要なおおよそのメモリー
エントリの数 | サーバーメモリー使用量 ( M バイト) |
6000 | 3.7 |
60000 | 31.7 |
120000 | 63.2 |
180000 | 94.9 |
240000 | 125.8 |
300000 | 159.0 |
1000000 | 526.2 |
他のテーブルには、検索可能な各カラムに対してエントリ当たりの平均バイト数に予測エントリ数を掛けると、メモリーサイズを予測することができます。たとえば、エントリが 10000 で検索可能カラムが 2 のテーブルがあるとします。最初のカラムでのエントリ当たりの平均バイト数は 9 で、 2 番目のカラムでのエントリ当たり平均バイト数は 37 です。したがって、計算結果は、 (10000 * 9) + (10000 * 37) = 46000 になります。
cred テーブルのエントリ数を予測するときは、ユーザーのローカル資格証明書に 1 つ、DES 資格証明書に 1 つずつ、すべてのユーザーが 2 つのエントリを持つことを忘れないでください。各マシンが使用するエントリは 1 つだけです。
標準的な NIS+ テーブルのそれぞれにある検索可能カラムの数については、「NIS+ 標準テーブル」を参照してください。