データベースのホストマシンとファイルシステムのパーティションは、両方ともリダイレクトできます。
データベースのホストマシンのリダイレクトによって、ToolTalk クライアントは、ToolTalk データベースサーバーを実行していないマシンから ToolTalk データにアクセスすることが物理的に可能になります。
ファイルシステムのパーティションをリダイレクトすると、ToolTalk データベースは、異なるファイルシステムのパーティションに物理的にアクセスすることによって、ToolTalk データを読み取り専用ファイルシステムのパーティション (たとえば CD-ROM など) に対して論理的に読み取ったり書き込んだりできます。ファイルシステムのパーティションのリダイレクトは、システム管理者が、デフォルトのローカルパーティション 1 つごとに 1 つの ToolTalk データベースを常駐させる代わりに、1 つのパーティションにすべての ToolTalk データベースを常駐させたいときにも実行できます。
ToolTalk クライアントは、データベースのホストマシンをリダイレクトする際に、ToolTalk データベースサーバーを実行していないマシンから ToolTalk データにアクセスすることが物理的に可能になります。ホストマシンをリダイレクトするには、ToolTalk クライアントがアクセスするマシンのホスト名をマップする必要があります。データベース照会を行う ToolTalk クライアントを実行しているマシン上で、次の手順を実行します。
たとえば、次のように作成します。
# Map first host machine oldhostname1 newhostname1 # Map second host machine oldhostname2 newhostname2 |
oldhostname は ToolTalk クライアントがアクセスしなければならないマシン名、newhostname は ToolTalk データベースサーバーを実行しているマシン名です。
ToolTalk 型データベースが格納されているのと同じ場所にファイルを格納します。
マップファイルは、ToolTalk 型データベースと同じ優先順位を持ちます (詳細は、tt_type_comp(1) のマニュアルページを参照してください。)
TT_HOSTNAME_MAP
環境変数で定義したファイルは、ユーザーデータベース内のマップより優先順位が高くなります。
マップファイルは、クライアントが tt_open 呼び出しを行う際に、ToolTalk クライアントが読み取ります。ホストリダイレクションの詳細は、hostname_map(4) のマニュアルページを参照してください。
ファイルシステムのパーティションをリダイレクトする際に、ToolTalk データベースは、異なるファイルシステムのパーティションに物理的にアクセスすることによって、ToolTalk データを読み取り専用ファイルシステムのパーティションに対して論理的に読み取ったり書き込んだりできます。ファイルパーティションをリダイレクトするには、ToolTalk データベースが書き込みを行うパーティションをマップする必要があります。ToolTalk データベースサーバーを実行しているマシン上で、次の手順を実行します。
たとえば、次のように作成します。
# Map first partition /cdrom /usr # Map second partition /sr0/export/home /export/home |
これによって、読み取り専用パーティション /cdrom を読み取り書き込みパーティション /usr にマッピングし、読み取り専用パーティション /sr0/export/home を読み取り書き込みパーティション /export/home にマッピングします。
ToolTalk 型データベースが格納されているのと同じ場所に、マッピングファイルを格納します。
TT_PARTITION_MAP
環境変数で定義したファイルパーティションは、このマッピングファイルで定義したファイルパーティションより優先順位が高くなります。
マッピングファイルは、ToolTalk データベースサーバーの起動時、または ToolTalk データベースサーバーが USR2 シグナルを受信するときに読み取られます。パーティションのリダイレクションに関する詳細は、partition_map(4) のマニュアルページを参照してください。