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CASE 連携メッセージセットの使用

CASE 連携メッセージセットによって、アプリケーションは、ユーザーの介入なしで他のアプリケーションを統合または制御できます。この節では、CASE 連携メッセージセットの使用方法を示すいくつかのシナリオを示します。

ユーザーシナリオ「バグの修正」

このシナリオでは、リリースされたアプリケーションに対するバグの修正方法の完全なサイクルを通して進みます。まず、バグレポートを受け取り、バグ修正に必要な処理を記述することから始まります。

  1. 自分のアプリケーションに問題があるというバグレポートを受け取ります。

  2. 自分の CASE 環境を起動します。

    CASE ユーザーインタフェースが表示されます。実行したい機能は、この CASE ユーザーインタフェースで利用可能です。

  3. バグレポートに記述されている問題点の写しとして、テストケースを書きます。

  4. デバッグ機能を選択して、テストケースに対してアプリケーションを実行します。

    1. デバッグ要求が送信されます。

    2. メッセージ環境は、デバッグアプリケーションを選択します。CASE 環境で実行中のアプリケーションのインスタンスが見つけられない場合は、自動的にデバッガを起動します。

    3. デバッグアプリケーションは、要求を受信し、バイナリをロードします。

  5. コードをテストし、デバッグウィンドウでデバッグ状態を再検査します。

    関数呼び出しが誤った引数で渡されているところを見つけます。

  6. 編集機能を選択して、このコードを編集します。

    1. デバッグツールは、編集要求を送信します。

    2. ソースエディタは、指定されたソースファイルを編集するようにというメッセージを受信します。

  7. ソースコードを修正したいので、チェックアウト機能を選択します。

    1. ソースコードエディタは、チェックアウト要求を送信します。

    2. ソースコードエディタは、チェックアウト通知を受信し、バッファ状態を修正可能にします。

  8. ソースコードを編集してバグを修正し、構築機能を選択して、アプリケーションを構築します。

    1. 構築要求が送信されます。

    2. 構築アプリケーションは、構築要求を受信し、構築を実行します。

    3. 構築を完了すると、構築アプリケーションは「構築完了」通知を送信します。

    4. デバッガは、「構築完了」通知を受信し、新たに構築されたアプリケーションバイナリを再ロードします。

  9. アプリケーションを再テストして、バグ修正がうまくいったかどうかを確認します。

  10. CASE 環境を終了します。

    終了要求は、ソースコードエディタ、デバッガ、バージョンマネージャ、および構築アプリケーションへ送信されます。