共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要

ttdt_file_join

Tt_message  ( *Ttdt_file_cb)(   Tt_message      msg,
                                Tttk_op         op,
                                char *          pathname,
                                void *          clientdata,
                                int             same_euid_egid,
                                int             same_procid );    
Tt_pattern * ttdt_file_join(    const char *    pathname,
                                Tt_scope        the_scope,
                                int             join,
                                Ttdt_file_cb    cb,
                                void *          clientdata );

ttdt_file_join() 関数は、指定のファイルに関する ToolTalk イベントを監視できるように登録します。Deleted、Modified、Reverted、Moved、Saved の 5 種類の通知を監視するように配信範囲に登録します。

ttdt_file_join() 関数は the_scope の値および pathname のコピーとを Tt_patterns 型の戻り値に関連付けることで、ttdt_file_quit() 関数がパターンにアクセスすることを可能にします。呼び出し側は、ttdt_file_join() 呼び出しが返ると、pathname を変更または解放できます。

この関数は、NULL で終了する Tt_pattern 型の配列を返します。この配列を破棄するには、ttdt_file_quit() 関数を使用します。エラーが返される場合、返された配列は tt_ptr_error で解読できるエラー・ポインタです。表 A-6 は、ttdt_file_join() 関数が返す可能性のあるエラーの一覧です。

表 A-6 ttdt_file_join が返す可能性のあるエラー

エラーの値 

説明 

TT_ERR_NOMP

ttsession プロセスが存在しません。ToolTalk サービスは、ttsession が実行されていない場合はその再起動を試みます。このエラーは、ToolTalk サービスがインストールされていないか正しくインストールされていないかのどちらかを示します。 

TT_ERR_DBAVAIL

ToolTalk サービスが、このオペレーションに必要な ToolTalk データベースにアクセスできませんでした。 

TT_ERR_DBEXIST

ToolTalk サービスが、指定された ToolTalk データベースを予期した場所で見つけることができませんでした。 

TT_ERR_PATH

ToolTalk サービスが、指定されたファイル・パス名でディレクトリを読み取ることができませんでした。 

TT_ERR_NOMEM

オペレーションを実行するのに十分なメモリがありません。