Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行

プログラミング作業

OLIT と XView のヘルプの作成作業はよく似ています。どちらの場合も、アプリケーションにはウィジェットまたはオブジェクトに該当するテキストがそれぞれ表示されます。ユーザが Help キーを押すと、OpenWindows のウィンドウマネージャはどちらのアプリケーションで処理すべきか判断し、そのアプリケーションにイベントを振り分けます。

OLIT には特殊な Help ウィジェットがあり、XView には Help フレームがあり、Help ダイアログ表示領域に正しい情報を取り込んでそのダイアログを画面に表示します。OLIT に OLRegisterHelp() への関数呼び出しを組み込むか、XView 内でオブジェクト属性を設定してウィジェット (オブジェクト) に関するヘルプを使用可能にする必要があります。

アプリケーションに CDE ヘルプ機能を持たせるには、必ず次の操作を実行してください。

  1. すべての関連ウィジェット上でヘルプコールバックを設定します。

    これらのコールバックが、関連付けられたウィジェットのヘルプ情報を提供できるようにしなければなりません。

  2. ヘルプダイアログを作成して管理します。

    CDE には、ヘルプダイアログボックスと簡易ヘルプダイアログを作成する DtHelpDialogDtHelpQuickDialog ウィジェットがあります。CDE には、ヘルプを表示する 1 つの共用ヘルプダイアログはありません。

  3. アイテムヘルプを実装します。

    この操作のためのソースコードについては、『共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (ヘルプ・システム編)』を参照してください。