Solaris スマートカードは、Solaris スマートカードグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) や UNIX コマンド行を使って管理できます。GUI と UNIX コマンド行を組み合わせて使用することもできます。
Solaris 8 をインストールすると、Solaris スマートカード GUI が自動的にインストールされます。スマートカード GUI には、Solaris デスクトップまたは UNIX のコマンド行からアクセスできます。
スマートカードを設定しようとしているすべてのマシンで、次の作業を行います。
共通デスクトップ環境 (CDE) にスーパーユーザーとしてログインします。
すでに自分の UNIX ユーザー名で CDE を実行している場合は、CDE を終了して、スーパーユーザーとしてログインします。
デスクトップのメニューバーにある矢印をクリックして、アプリケーションメニューを表示させます。
「アプリケーション」を選択して、アプリケーションマネージャにアクセスします。
「システム管理」アイコンをダブルクリックして、システム管理コンソールにアクセスします。
スマートカードアイコンをクリックして、Solaris スマートカード GUI を起動します。
Solaris スマートカード GUI を起動できない場合、次のような接続エラーが返されることがあります。
Xlib: connection to ":0.0" refused by server Xlib: Client is not authorized to connect to Server |
スーパーユーザーではなく、自身の UNIX ユーザー名で端末ウィンドウにログインします。
次のように入力して、クライアントの認証に関する問題を解決します。
% xhost + |
「デスクトップから Solaris スマートカード GUI を起動するには」の手順に従って、GUI を再起動します。
Solaris スマートカード GUI のヘルプシステムは、次の情報を提供します。
スマートカード GUI による主な作業の手順
ヘルプメニューバーをプルダウンしてヘルプを選択します。
GUI にある各ダイアログボックスの説明
ダイアログボックスの下部にある「ヘルプ」ボタンを押すと利用できます。
スマートカードコンソールに関するスポットヘルプ
「情報」区画に自動的に表示されます。
Solaris スマートカード GUI のヘルプシステムは、スマートカードの概念的な情報は提供しません。スマートカードの動作や認証タイプの詳細などについては、このマニュアルを参照してください。
ここからは、UNIX のコマンド行を使った Solaris スマートカードの管理作業について説明していきます。また、コマンド行での作業と GUI での作業を支援する概念的な情報も提供します。スマートカードのコマンドの詳細については、smartcard(1M) と ocfserv(1M) のマニュアルページを参照してください。