Solaris スマートカードの管理

バッチオフィスの構成

大規模な組織では、各従業員がスマートカードを使用する必要があります。また、ユーザーが自分のスマートカードを使って複数のホストにログインしなければならない場合もあります。ネットワーク管理者やセキュリティ管理者であっても、すべてのユーザーのホストに対するアクセス権を持っているわけではなく、ログイン時に認証を必要とするアプリケーションをすべて把握しているわけでもありません。

ここでは、従業員のスマートカードを初期化するための専用マシン (複数の場合もあります) を使用するバッチオフィスの設定について考えます。

バッチオフィスの管理者としての作業には次のものがあります。

  1. スマートカードの初期化に使用するバッチオフィス内のすべてのホストに Solaris 8 ソフトウェアがインストールされていることを確認する

  2. カードリーダーをホストに設置する

  3. これらのホスト上でスマートカードと AMI デーモンが実行されていることを確認する

  4. 新しいスマートカードが常に手元に供給されていることを確認する

  5. スマートカードを必要とするユーザーが、既存の自分のアカウント名、パスワード、アクセスしたいセキュリティ保護されたアプリケーションを記入する要求フォーム (オンラインフォームまたは専用の用紙) を用意する

    ユーザーの身元は、この要求フォームを承認するマネージャーの署名によって保証されます。複数のマシンにスーパーユーザーとしてアクセスできるシステム管理者の身元を明らかにするには、マネージャーの承認が特に重要です。


注 -

ユーザーのマシン上でスマートカードの設定を行う担当者が、バッチオフィスの管理者ではなく組織のシステム管理者になることもあります。