SolsticeTM DiskSuiteTM のアップグレード手順は複雑です。旧バージョンの Solstice DiskSuite からバージョン 4.2.1 にアップグレードする場合は、必ずアップグレードの説明をすべて読んでから、作業を始めてください。
Solstice DiskSuite が稼働しているシステムを SolarisTM 8 にアップグレードする場合は、Solstice DiskSuite 4.2.1 にアップグレードすることも必要です。
変換手順の全体については、「Solstice DiskSuite 4.2.1 へのアップグレード」で説明しています。
ミラー化されたルート (/) または /usr を使用している場合は、システムの起動時に次のようなメッセージが表示されることがあります。
WARNING: forceload of misc/md_hotspares failed WARNING: forceload of misc/md_trans failed WARNING: forceload of misc/md_raid failed |
これらの警告は無害なので、無視してかまいません。これらは、ミラー化されたルート (/) または /usr ファイルシステムを使用している場合に、起動プロセスでドライバをロードするための一種の技巧です。
ルートファイルシステムには、任意の起動可能ディスクを使用できます。起動可能デバイスの作成手順については、『Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド』を参照してください。
DiskSuite のディスクセット機能 (metaset(1M)) がサポートされるのは、SPARCTM プラットフォーム版の Solaris 環境に限られます。x86 システム上ではサポートされません。ディスクセット機能は、必ず Solaris High Availability またはクラスタソフトウェアと組み合わせて使用してください。
DiskSuite の SNMP ログデーモン (SUNWmdn パッケージ) をインストールした後に、システムを再起動すると、次のメッセージが表示されます。
Starting mdlogd ... /etc/lvm/mdlogd.cf: no configuration information |
これは、mdlogd.cf ファイルがまだ設定されていないことを示しています。
メタデバイスに電源装置管理状態ファイルを格納しないでください。電源装置管理機能 (suspend/resume) を使用している場合は、/etc/power.conf ファイルを編集し、デフォルトの状態ファイル行を変更して、メタデバイスではない起動可能デバイス上の状態ファイルを指定する必要があります。
AnswerBook2TM オンラインマニュアルは、DiskSuite の配布物に含まれています。DiskSuite 4.2.1 にアップグレードする場合は、混乱を避けるために、4.0 の AnswerBook を削除してください。