/etc/lvm/md.cf ファイルは、ローカルディスクセット用の DiskSuite 設定のバックアップファイルです。設定を変更するたびに、md.cf ファイルは自動的に更新されます (ホットスペアリングを除く)。md.cf ファイルを直接編集しないでください。
システムがメタデバイスの状態データベース内に保存されていた情報を失った場合、その一方でメタデバイスの作成や変更が行われていない限り、md.cf ファイルを使用して、DiskSuite 設定を回復することができます。
md.cf ファイルは、アクティブなホットスペアに関する情報を保持しません。したがって、DiskSuite の設定が失われたときにホットスペアが使用されていた場合、ホットスペアを使用しているメタデバイスは、おそらく破壊されます。
この作業を行うのは、DiskSuite の設定が完全に失われた場合だけです。
状態データベースの複製を再作成する。
状態データベースの複製の作成方法については、第 1 章「概要」を参照してください。
md.cf ファイルから md.tab ファイルに情報をコピーする。
新しい md.tab ファイルを編集して、次のように設定する。
すべてのミラーを 1 面のミラーにします。ミラーのサブミラーが同じサイズでない場合は、この 1 面のミラーには最も小さいサブミラーを使用します。さもなければ、データが失われる可能性があります。
デバイスの再初期化を防止するため、RAID5 メタデバイスを -k オプションで再作成します (このオプションの詳細は、metainit(1M) のマニュアルページを参照してください)。
metainit(1M) コマンドを実行して、md.tab ファイルのエントリの構文をチェックする。
# metainit -n -a |
md.tab ファイルのエントリの構文が正しいことを確認してから、 metainit(1M) コマンドを実行して、md.tab ファイルからホットスペア集合とメタデバイスを再作成する。
# metainit -a |
メタデバイス上のデータの妥当性をチェックする。