Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

初期状態データベースの複製を最初から作成する方法 (コマンド行)

この作業は前のものと同等のものです。ここでは、コマンド行ユーティリティを使用して、状態データベースの複製を作成する方法を示します。

「状態データベースの複製の前提条件」の前提条件と 「状態データベースの複製を作成するための予備情報」の予備情報を確認した後で、metadb(1M) コマンドを使用して、状態データベースの複製を作成します。詳細については、metadb(1M) のマニュアルページを参照してください。


注 -

metadb(1M) コマンドを初めて実行すると、システムは、このホストには状態データベースの複製が存在しないことを示す警告メッセージを表示します。このメッセージは無視してください。このメッセージが表示されるのは、状態データベースの複製を初めて作成するときだけです。


例 - 5 つのディスクを持つシステムに初期状態データベースの複製を作成


# metadb -a -f c0t1d0s3 c1t1d0s3 c2t1d0s3 c3t1d0s3 c4t1d0s3
# metadb
 
        flags         first blk      block count
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c0t1d0s3
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c1t1d0s3
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c2t1d0s3
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c3t1d0s3
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c4t1d0s3

-a-f のオプションは、初期状態データベースの複製を作成するために、一緒に使用されます。5 つの初期状態データベースの複製が、5 つの各スライスに 1 つずつ作成されます。状態データベースの複製をコントローラ全体に分散させることによって、メタデバイスのパフォーマンスと信頼性を向上させることができます。metadb コマンドは、-a フラグで示されるように、複製がアクティブであることをチェックします。

例 - 3 つのディスクを持つシステムに初期状態データベースの複製を作成


# metadb -a -f -c 2 c0t1d0s3 c1t1d0s3 c2t1d0s3
# metadb
 
        flags         first blk      block count
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c0t1d0s3
     a        u         1050            1034            /dev/dsk/c0t1d0s3
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c1t1d0s3
     a        u         1050            1034            /dev/dsk/c1t1d0s3
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c2t1d0s3
     a        u         1050            1034            /dev/dsk/c2t1d0s3

-a-f のオプションは、初期状態データベースの複製を作成するために、一緒に使用されます。-c 2 オプションは、2 つの状態データベースの複製を指定された各スライスに置き、合計で 6 つの複製を作成します。状態データベースの複製をコントローラ全体に分散させることによって、メタデバイスのパフォーマンスと信頼性を向上させることができます。metadb コマンドは、-a フラグで示されるように、複製がアクティブであることをチェックします。

例 - 1 つのディスクだけを持つシステムに初期状態データベースの複製を作成


# metadb -a -f -c 3 c0t0d0s3
# metadb
        flags         first blk      block count
     a        u         16              1034            /dev/dsk/c0t0d0s3
     a        u         1050            1034            /dev/dsk/c0t0d0s3
     a        u         2084            1034            /dev/dsk/c0t0d0s3

この例に示すシステムは、1 つのディスクだけで構成されています (DiskSuite は、その UFS ロギング機能を実現するためにインストールされています)。-a-f のオプションは、初期状態データベースの複製を作成するために、一緒に使用されます。-c 3 オプションは、システムの唯一のディスクの同じスライスに、状態データベースの複製を 3 つ作成します。metadb コマンドは、-a フラグで示されるように、複製がアクティブであることをチェックします。


注意 - 注意 -

この 1 ディスク構成では、システムのアキレス腱となる部分が生まれるため、他に選択肢のない場合にのみ使用します。