初期状態データベースの複製を作成するには、次の 3 つの方法のいずれかを使用します。これらの方法は、システム上のスライスの構成方法によって決まります。システムに使用できるスライスが存在しない場合、または既存スライスのパーティションを再分割できない場合には、DiskSuite ソフトウェアを使用することはできません。
最初から始める : 新しいシステムがある場合、状態データベースの複製を作成する最も簡単な方法としては、シンプルメタデバイス (ストライプ / 連結)、RAID5 メタデバイス、またはトランスメタデバイスの一部となるスライス上に、状態データベースの複製を置く方法があります。状態データベースの複製は、ルート (/)、swap、/usr、既存のファイルシステム、およびデータを含んだスライスの一部となることはできません。
新しいシステムの場合は、「初期状態データベースの複製を最初から作成する方法 (DiskSuite ツール)」を参照してください。
状態データベースの複製とメタデバイスを同じスライス上にあわせもつ場合、DiskSuite が状態データベースの複製を検出し、それに応じてメタデバイスのサイズと開始アドレスを調節します。この方法のメリットは、スライスのパーティション再分割など余分な操作が不要になり、スライス上の領域を状態データベースの複製のためにだけ確保することによる領域のムダを心配する必要がないことです。
既存の未使用スライスを使用して始める : 既存の構成に未使用の専用スライスがある場合、状態データベースの複製をこれらのスライス上に置きます。
しかし、状態データベースの複製は比較的に小さい (517K バイト、または 1034 セクター) ため、小さな状態データベースの複製を保持するために必要以上に大きなスライスを確保することはありません。スライスによっては、現在よりも小さくした方がよいこともあります。
既存の未使用スライスがある場合、「既存の未使用スライスに初期状態データベースの複製を作成する方法 (DiskSuite ツール)」を参照してください。
未使用スライスのないところから始める : 既存の構成に使用できるスライスがない場合、状態データベースの複製用の領域は、swap など他のスライスから「奪取する」必要があります。この場合、「swap パーティションから領域を割り当て、状態データベースの複製を作成する方法」を参照してください。
ファイルシステムやデータベースによって使用されているスライスには、状態データベースの複製を置かないでください。そのスライス上にあるデータがすべて破壊されます。